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八木哲郎

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2013/11/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類

昨日は府中刑務所の38回文化祭があり、久しぶりに行ってみた。在所者たちがつくった製造品の販売がハイライトである。刑務所内には紡績工場から木工工場、皮革工場、金属加工、紙製品などの製造現場があり、在所中に技術を習得して社会復帰するというのがもともとの計画である。靴、鞄などの皮革製品が人気があり、靴などは市販品より2割くらい安くデザインも立派なものに仕上がっている。買えばちゃんと箱につめてくれる。これ以外に木工のタンスやイス、金属でできたアウトドアー用のバーベキュウセット、ノートや便箋などの真美製品、陶器類、裁縫製品など質が非常に高い。私は主にノートや便箋など安い物を購入した。

広場でライブで昔の流行歌を演奏していた。在所者が一日も早く自分を取り戻して社会復帰するのを涙ながらに待ち望んでいる家族の心情を歌った歌が心を打った。

ところで府中刑務所の年間の入所者すなわち受刑者は2万人程度でピーク2万5千人からこの5年間ほどは漸減している。増えているのは外国人と高齢者で、65才以上の高齢者の入所者は年間2千人ほどでずっと増え続けている。しかも再犯が多い。

この前、構想日本が主催した玄秀盛氏の出所者居酒屋づくり計画の講演を聞いた。玄さんは韓国人であるが日本国籍を取得し、最底辺の労働者か身をおこし、一時はやくざ、一時は年商20億円の会社経営者など波瀾万丈の人生を送ってきた。それが白血病保菌者であることがわかり、余命あと10年と言われた。以来それまでの過去を捨て、新宿歌舞伎町で駆け込み寺をひらき11年間で2万人の相談をし、多くの人を助けてきた。映画やマンガ、アニメなどに紹介されて全国で知名度を得ている。この人が余命あと3年だと考えて最後のプロジェクトをやろうとしているのが出所者居酒屋である。刑務所を出た人は、仕事はないし、金はない、家族も友人も離れてしまい、社会に受け入れられず、日陰者としてせいぜい夜警とか3Kの仕事をしているが、生活が辛く孤立しているのでついつい昔の仲間に誘われて再犯してしまう率が高い。玄さんは彼らにとって必須なのは暖かい扱いを受けられる場、互いに助けあって更正できる居場所で、それは居酒屋がいちばんいいと言う。歌舞伎町には居酒屋が多くあり、玄さんはそういうところに出所者を出して実験した結果、なんとか自信があり、歌舞伎町を発信所として全国に30店舗を来年中に開きたい計画を熱心に訴えていた。この計画には元厚生省で障碍福祉課長をやっていた元宮城県知事の浅野史郎氏が玄さんと同じ病気であることを縁に協力を申し出ている。

再犯をくりかえすもう一方の人は自分をデザインする能力がなく精神的に自立困難で、出所しても1年以内に在所生活に戻りたくて再犯を犯す障碍者である。浅野さんの専門分野でこれは全国で救護センターができており、収容しているという。私は玄さんの計画を期待し、居酒屋ができたら、知研の人たちを誘って飲みに行こうと思っている。








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Last updated  2013/11/04 03:40:51 AM


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