宛名の無い手紙♪

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2006.12.03

すまね・・

(3)

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先週・・次男が　磨亜のとこへ来て

「父ちゃん・・俺　さ来週から入院するねん」
寝耳に水の磨亜・・
問い質すと　どうも「アゴ」をリメイクオペするとの事。
長い間、歯医者に通い、歯の矯正をしていたのは、知っていたが・・

それは、二年前から決まっていたらしい・・
入社当時から、上司には話して居て、この年末に
長期休暇を頂いていたとの事。

見た目は、そんなに解らないが、かなり不自由を感じていたらしい。

歯の矯正も終え、いよいよ機は熟したらしい・・
生まれてこの方、入院、手術の類を知らない磨亜
手術の内容をサラっと聞いただけで、卒倒しそうに・・
口の中を切り、下アゴを削り落とし、それをチタンで
繋ぎ合わせると言うモノだった。

うちには三人の息子が居るのだが、彼と磨亜は実に深い
彼は、信じ難い程の「悪」であった。
学校への呼び出し、警察関係にもお世話になり・・(汗)
トラックを含む四台玉突き事故にも無免許で、関わり
磨亜は、彼と二人で生まれて始めて「土下座」した事も。

そんな彼も、ヴォーカリストの兄、ベーシストの弟
ドラマーの父(爆)と共に、リードギターの弾けない
ギタリストとして　ＢＡＮＤ活動に入っていた。
しっかり就職もして、バリバリ働きながらも
たまに路上で、独り歌う彼の姿・・

はみ出していた彼に、唯一伝えられた事だ。

息子が、話を終え　オンボロＢＩＫＥにまたがり
帰った後、何故か涙が、止まらなかった。
生まれつき・・と言う言葉が、胸に刺さったからだ・・
彼に「非」は、ない・・

｢心配せんどってや！人相は変わるけど(笑)
俺は、大丈夫やから・・ついでにキムタクみたいに
してもらうわ・・」
明るく彼は、言い残して帰った。

「父ちゃん・・世界中が敵に回っても、
ずっと味方で居てくれるって言ったやろ」
そうだった・・彼には、おんぶしてる頃から
熱く人生とは・・と語った磨亜
ブロック遊びをしながらも・・聞いていたのだろう。

だけど・・
一言だけ言わせて欲しい・・
「すまね」・・

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