時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 11, 2007
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「R.P.G.」

 「R.P.G.」とは、皆さんご存知のこととは思うが、「ロール・プレイング・ゲーム」の略である。でもこの小説に、黒魔導師も白魔導師も出てはこない。ましてや召還獣などは出てこないのである。その代わりに出てくるのは、なんとも理解できない、いわゆる「いまどきの娘」である。

 食品会社に勤める所田良介が建売住宅の建設現場で刺殺された。その3日前にカラオケボックスで今井直子というアルバイトの女子大生が刺殺されていた。どうもこの二つの事件には何か関連がありそうである。

 捜査に当たるのは、武上刑事と、石津刑事である。それぞれ、「模倣犯」と「クロスファイア」で活躍した刑事らしいが、残念ながら、私はどちらもまだ読んでいない。

 所田は、ネット上で擬似家族を持ち、「お父さん」を演じていた。武上刑事たちは、捜査の手がかりを得るために、所田の娘の一美に、残りの擬似家族、「お母さん」、「カズミ」、「ミノル」の面通しをさせる。

 しかし、この一美がなかなかの曲者である。頭が良いという設定であるが、高校生なのに、周りの大人たちとは、タメ口だし、父親を殺した犯人の手がかりを得るための面通しの最中に、しょっちゅう彼氏にメールを打っているし、とても利口な娘とは思えない。

 実は最後に、大きなどんでん返しがあるのだが、それは読んでみてのお楽しみ。しかし、こんなことが犯行の動機になるのだろうか、私にはよく分からない。この結末に納得できる人が多いのなら、ちょっと怖い社会になったものである。


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Last updated  September 22, 2007 05:44:13 PM コメント(8) | コメントを書く
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