時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 29, 2007
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「ほら、溺れる者はワラをも掴む-というじゃないですか、あれですよ。僕はワラなんです。」

「鄙の記憶」 (内田康夫:幻冬舎ほか)を読んだ。この作品は二部構成になっており、第一部の舞台は静岡県寸又狭である。

 本作品中に、「寸又狭ライフル魔事件」としいうのが出てくるが、寸又狭は、このモデルとなっ事件があった場所として当時は騒がれたものである。ただし、この作品のストーリーとの直接の関係はない。

 この寸又狭で、テレビ局の記者久保が、記者クラブ仲間で大手新聞の通信部員の伴島に、「面白い人に会った」というメッセージを残して殺される。更に寸又狭のホテルに偽名を使って泊まっていた住田も死体で見つかる。住田は、秋田大曲での資産家老女殺人事件の容疑者であった。

 光彦は、久保の妻と高校時代のクラブの先輩・後輩だった関係で、この事件に絡んでくるのだが、現場で伴島と出会い意気投合する。

 第二部の舞台は秋田県大曲である。以前は、大曲市という市であったが、現在は、大仙市と合併し、大仙市大曲地区となっている。8月下旬に行われる「全国花火競技大会」で有名なところである。

 伴島は、手がかりを求めて、大曲に飛ぶが、行方不明になり、死体で発見される。大曲は、かって伴島が赴任していた思い出深い地であった。光彦は、大曲に向かい犯人を追い詰める。

 光彦には、独自の美意識があって、犯人が必ずしも警察に捕まればよいとは思っていない。犯人が自分なりの決着をつけることを、それとなく促すのである。犯人は、ひっそりと死出の旅路に立つことも多い。しかし、今回は珍しく犯人が自首している。



 ただ、エピローグの部分の不可解さは恩田陸並でよく分からなかったが。



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「鄙の記憶」(内田康夫)



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Last updated  January 29, 2007 10:39:20 PM コメント(2) | コメントを書く
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