つきのわ王国(四畳半分)

つきのわ王国(四畳半分)

「花」



太陽の光
月の光

そして

まるで別人のように変わってしまう
あなたのことを思う

全身で「生きている」ことを主張している
誇り高いその姿
空へと向かって腕をのばすように
少しでも近づけるように
背伸びしているような
そんな感じ

春は、そんな姿を多く見かける

「生きている」ことの再確認の季節


どうぞ、私にも、チカラを。


あなたのその
溢れんばかりの「生きる」力に
負けないくらい

私は私を生きなくちゃ


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「花」 BY ナッちゃん

あたしは 花という
はな たんぽぽ しょくぶつ くさ いきもの
ぜんぶ あたしのことをいう

あたしの隣にいるのも 同じ 花という
はな たんぽぽ しょくぶつ くさ いきもの

あたしはあたしだけじゃない
あたしの場所で咲いてた花 あたしが種のときより前に咲いてた花
これから咲く花 別の場所で咲いてる花 みんなで 花という

あなたは にんげんという
にんげん なまえ ほにゅうるい いきもの

あなたの隣にいるのと 違う? にんげんでしょう
にんげん なまえ ほにゅうるい いきもの

花だから 咲いて散るのじゃない
とこしえなんてものはない
にんげんは咲かないというけれど そうかな
いきる と さく は どう違う?
命の営みは すべて同じ

悩むから違う? 知性があるから違う? 話せるから違う?
悩んでも 考えても 喋っても ただ息をして 引き取るだけ
あたしと違うことをして でも行き着く先は変わらないのよ

あたしは花 あなたはにんげん
いきもの いきもの いきしにゆくもの

これから 咲くよ

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