つきのわ王国(四畳半分)

つきのわ王国(四畳半分)

にんげん


存在すること。

わたしはときどき泣きたくなってしまうのです。

どうしてわたしはひとりでないのですか?

人間。

もしも わたしの存在が此処から消えるときに

あなたやあなたたちの内に残るわたしも一緒に消えることができたら

わたしのためなどに

あなたやあなたたちが泣いたりしなくていいのにね。

わたしが在るとこだって憂きことが多いのに、

消える瞬間さえもそして後にも

あなたやあなたたちを憂いで包むのなら

わたし …存在なんていうものは

なんだって残酷な事実でしょうね。


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