★ノスタルジック・サイケデリック


VS


この7,8年ワタシの本業分野でのテーマは「サイケデリック!」

本来、「サイケデリック」には、恍惚とした、陶酔状態の、

などという精神医学的な意味合いがあるのだが、

日本、ことファッション業界では、幾何学模様、ツィギィー人気、

マリー・クワント氏の発掘によるヴィダル・サッスーンの登場・・と、

’60年代中頃から’70年代ファッションの集大成とも思われる

ファッション用語として広く使われている。

美容界においては、

そのヴィダル・サッスーン氏なくして今日の美容界は語れない。

世界で初めてハサミ(シザーズ)で髪をカットする事を考案した。

それまでは髪は結い上げるのが当たり前。

それには毛先なんて揃ってない方がいい。

レザーのようなカミソリで乱雑に薄くするだけで十分なのだ。
              (今時のスタイルもそうかもしれない。)

彼はそれまでの、50年代までの過去の美容を徹底的に改革していった。

スプレーで固めるヘア・スタイルや、お釜式のドライヤーから女性を解放し、

レザー・カットからブラント・カットに変えて、

揺れ動く髪を創り出した。

なにしろサッスーン氏の一番の偉業は「展開図」の発案。

手袋職人の経験が生きたのだ。

いわゆるアパレル・デザインでいう、パターン、型紙。建築の設計図だ。

いわばベーシックの神様である。

これによって三次元での造形の把握、それを理解する事により誰もが

同じスタイルを再現できる事を可能にした。

「頭は丸いんだよ」これが、全てである。

その結果、彼の元へは世界中から若者達が集まっていった。

そこには胸躍るような歴史の1ページがある。

21世紀の今、技術のレベルが平準化して、

逆に混沌としてきていると言われている。

今こそ、そんな今だからこそベーシックに目を向け直してみたい。



また新しいビッグ・ウエーブも夢ではない。・・・




(参考資料: しんびよう 「時を越えてV.サスーンの奇跡」)


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