シアワセのかたち

シアワセのかたち

2004年前半戦!


少年の絶望は私には耐え難い。
今まで読んだ重松作品には無かった重たいテーマ。
だからこそ、是非とも多くの方に読んでもらいたい。
後半は涙が止まらず、読み終わった後も嗚咽が洩れた。
こんな作品、滅多にお目にかかれない。
*****私の評価は満点です♪既に今年一番の作品候補*****

●「ブレイブ・ストーリー」宮部みゆき
私はファンタジー物を好んで読まない。
そういう世界はなんでもアリだから。
アリ過ぎて引いちゃうのです。
しかしこれはなんだ?!
まるでR.P.Gのような展開。
私の嫌いなR.P.G。
だけどこの作品がとても良かった!
小学5年生の男の子が主人公なのだけど
彼の成長記録ともとれるストーリーに胸がワクワクする。

●「真相」横山秀夫
短篇。
それぞれのお話は見事な作りでした。
主人公の悲しい運命は涙をそそる。

●「ケリー・ギャングの真実の歴史」ピーター・ケアリー
実在したギャングの話。
人間は環境によって変わってしまうものだと改めて実感。
ギャングにならざるを得なかったケリーの姿は悲しい。
彼はただ優しい人間なのに・・・。

●「私のワインは体から出て来るの」宮藤官九郎
彼の日記のようなもの。
ちょっと松尾スズキチックな面を期待していたのだけど
それほどでもなく、ちょっぴりガッカリでした。
しかし、クドカン作品が大好きな私は撮影の裏話などは
大変楽しく読ませて頂きました。

●「スピリチュアル セルフヒーリング」江原啓之
言わずもがなですね。
今の彼の人気は目覚しいです。
私は以前から彼に傾倒しておりまして
彼の霊能力は嘘偽りはないと思っております。
彼の本は恐さを感じず、読後は優しい気持ちにしてくれます。
もちろんこの本もです。

●「LAST ラスト」石田衣良
彼の作品はとても好きです。
この作品は驚いた事に結構ドロ沼。
彼は意図してこの作品を作ったそうで
ある意味読者を裏切る行為は、作者の力量によって賛否分かれるもの。
これは賛の方だと私は思う。
さすが、小さな頃から読書の虫だっただけに
彼の引き出しはまだまだありそうだ。

●「デッドエンドの思い出」吉本ばなな
短篇。
ばなな作品は好んで読まない私が何故これを?
と自分でも思うのですが、タイトルに惹かれたのです。
”おっ!デッドエンドってワンピース?”って。
ごめんなさい。アニメ ワンピースの映画のタイトルを思い出しただけです。
どの話もほんわかする内容。
しかし私が汚れているせいなのか
”こんな奇麗事言う奴、どこの世界におるんじゃ!!”
などと思ってしまうわけです。
多分、心のキレイな方なら涙するはずです。
言わばこれは「心の汚れ具合をはかる本」なのだ。

●「唐沢家の四本の百合」小池真理子
彼女の作品に登場する人物って大概お金持ちなんですよね~。
て、羨んでる場合ではないな。
これは、仲良しの三人の嫁による愛と疑惑に満ちた作品であります。
男女の”愛”は穢れ無きものなのだな~と、この人の作品を読むたび思う。
自分には無い人物の純粋さに心が洗われるのです。
たまにはこういう作品も読まねば私はケダモノの道をひた走る。

●「瑠璃の海」小池真理子
立て続けに読んじゃったよ、小池さん。
男女の愛だよ、また。
私には全く理解出来ない世界だけど
こんな生き方もあるのだと、ちょっと憧れる。
ラストは読めます。予定調和っつうか、”あ~やっぱりね”みたいな。
しかし、これに登場する男女の結びつきは濃いっす。

●「池袋ウエストゲートパーク 電子の星」石田衣良
待ってました!マコト君。
私の中ではマコト君は決して長瀬智也ではぬわ~い!!
何故なら、マコト君はあんなお馬鹿さんじゃないから。
結構インテリだしね。
今回も私を楽しませてくれて有難う!!

●「シングルママの極楽貧乏生活」天竺浪女
ネットで火がつき本まで発売しちゃったママさんのいわゆる日記。
日々のやりくりは大変勉強になりますよ。

●「ハリガネムシ」吉村萬壱
平凡な教師がどんどんサディスティック化。
あ~あんまり好きじゃないのですよ、私。
純愛も嫌いだけど、逆にエロスにまみれた世界ってのが苦手。
まさにこの作品はそうなのだ。
しかし、真面目人間に限って変な事覚えると究極の変態になっちゃうんだよな~。いるよね、実は妙な性癖のある人間って。
私が覚えてる限りでも周りに数人います。
ま、噂の範疇ですが・・・。

●「あやし~怪~」宮部みゆき
短篇。
江戸の不思議でこわい話。
宮部さんの得意技なのですね、時代ものって。
だけど私はこの作品が初めてなのです。
これがすんなり入り込めちゃったんです。
切ない部分もあり、気持ちが温かくなり、時代ものが苦手な私でも
充分楽しめました。
一番のオススメは”安達家の鬼”

●「あなた」乃南アサ
人を愛する気持ちが強ければ強いほど人間は恐い。
死んだ人間より生きてる人間の方が断然恐い。
これを読めばおばけが苦手な人も楽になれるかも?!

●「GOTH リストカット事件」乙一
暗黒系作品。
猟奇的な事件などに興味を持つ男女。
これがやたらとその男女の周りで起きる事件の多い事!
しかし作品自体はとてもよく出来ていて、私はすっかり騙されました。
友達にススメたところ、やはり友達も騙されたそうだ。
続篇があったら是非読みたい1冊。

●「半落ち」横山秀夫
映画化になってストーリーも皆さんご存知かと思います。
アルツハイマーの妻を殺めた旦那。
彼の優しさに触れた周りの人間は刑を軽くしてやりたいと必死になる。
だけど皆さん大人。大人ってのは立場や地位などがあり、
思い通りに事を起こせないわけです。それぞれ断念していくわけですが
私は主人公より何よりそんな人たちが妙に切なかった。

●「クライマーズ・ハイ」横山秀夫
日航機事故で運命が左右される新聞記者達の1週間のお話。
社内での確執や親子の苦悩。どれも大人としての判断を迫られる。
自分の立場より正義を選ぶ姿は本当に良かった。
大人って捨てたもんじゃない!
上記の「半落ち」と真逆ですね。

●「シー・ビスケットの真実」ローラ・ヒレンブランド
久々の洋書。
競馬に詳しくなくても充分に楽しめます。
レースの様子はもの凄く興奮します。
シー・ビスケットを取り巻く沢山の人々の人生も詳細に書いてあり
それぞれに感情移入してしまう。かなりオススメ!

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