ご近所に20年以上血液透析を受けていた女性がいて
半年前に亡くなられた。
我が家より不便な家で
車いすの介助をしている人も大変だろうと見ていた。
存命中から「私が死んだら家を解体してもらう。」と聞いていたが、
先日からその作業が始まった。
遺品も全部整理するように依頼されているようで、
引っ越しのように全部運び出されている。
次の家で使われることがないので
その扱いはぞんざい。
家具も運びだされたので、明日からは
いよいよ家の解体が始まるだろう。
樹木も半分は伐採されている。
こういうのを見たら
出来るだけ持ち物を少なくしておかなければ、
誰かがもらってくれるものを残しておきたいなどと
考える。
そう思いながら整理を始めても
生きているならやっぱり必要、と捨てられない。
思い出はその人だけのものだから
死んだらゴミだよね。
こういうことを強く考えたら
何も頑張れなくなるのでやめよう。
と言うのは冗談で
いつも頭の中にある。
今日ごねあの庭を見に来てくれた人は
今まで二人っきりで話す機会は
ほとんどなかったが、
今までの人生すべてを話してくれて
非常に面白かった。
面白いと言っては失礼だが、
順調な人生ではないので
ドラマになりそうで面白かったのだ。
幸せな人生はドラマにはならないからね。
死人は出ていないので、サスペンスドラマにはならないけど。