ビール片手に
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南北戦争時代にさかのぼり、アメリカ史の深部に迫った物語です。南北戦争は4年も続き、アメリカ史全体の中軸になる出来事です。その当時の庶民の暮らしぶりを知るきっかけになる本でもあります。奴隷制に反対したイリノイ州と、賛成派のミズーリ州の間には、ミシシッピ川が流れています。川を挟んで明らかに対立する思想を持った人々が、街で混在しながら暮らしていた当時の様子が、思春期の子供の目線で綴られて、興味深かったです。この大河沿いのイリノイ州の田舎町で暮らす若者達が、同じく下流沿いのルイジアナ州のニューオリンズで育った娘達に偶然出会い、展開していく物語は、興味を惹かれました。戦争や人種差別の深い傷を、歴史に忠実に綴っていて、その当時の思想の違いによる人々の壁を、ひしひしと感じさせられます。またニューオリンズに当時多く存在した自由民の黒人女性達の微妙な立場(クワドルーン・セイレンと呼ばれた人々など)の姿も、浮き彫りになります。南北戦争の傷病兵士達の扱いなど胸の痛む箇所もあり、スリリングな展開と最後の謎証し的STORYに、ちょっと意表を突かれ、読み応えのある非常に面白い本でした。
May 7, 2008
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