その8


周りを見渡すと、何組かツアー集合場所に居る。
みんなポリネシアン文化センターに行くのかなと思っていたら、次々とワゴン
やリムジンで迎えに来て、残ったのは私たちと、親子?(多分、いや絶対父親
と娘だと思う)しか残らなかった。
母親はどうしたのだろう、なんて思っていたら、道路の反対側にバスが着た。

バスから降りてこちらに向かってきたのは、アロハシャツにスカートをはいた
坊主頭のお兄ちゃんである。
名前を呼ばれたので返事をした、あの絶対親子ずれも呼ばれていた。

チケットを渡してバスに乗ったら半分位席がうまっていたが、席は窓がわにA
ちゃん、通路側に私が座った。
絶対親子ずれは、私たちの前の席に座った。
いくつかのホテルを回っているうちに、満席になった。
名古屋のグループは15人位いて、名古屋弁で結構にぎやかである。

スカート(巻きスカートの様な民族衣装)をはいたお兄ちゃんの説明が始まった、関西弁である。
彼は、大阪出身でポリネシア文化センターの隣のアメリカ本土に本校がある、
何とか大学ハワイ分校で心理学を学んでいる学生さんで、卒業したらアメリカ本土の大学院へ行きたいと、自己紹介した。
もう一人スカートをはいた男性は、今回が初めてのアルバイトで名前を言った
だけで(日本人)マイクを替わった。

バスは高速道路に入った、お兄ちゃんは一生懸命ガイドをしてくれている。
途中トイレ休憩があるそうだ。
トンネルを抜けると雨が降っていた、彼の説明に拠ると、ハワイの水は大変良
くて、ホテルでも何処でも水は安心して飲めるそうだ。
ミネラルウオーターを買う必要が無いらしい。
(知らなかった、まだ2リットルのミネラルウオーターが3本もホテルの冷蔵
庫に入っている)
雨はすぐにやんだ。

約束のトイレ休憩所に着いた。
何の事はない、観光みやげやさんである。
一生懸命に黒珊瑚の説明をしている側を通って、奥にあるトイレを利用した。
バスの中で説明のあった4本1ドルのバナナを買ったら消費税?を取られる
(1ドル札と小銭を見せて、そこから取ってもらった)。

Aちゃんは、アラモアナショッピングセンターで買った弁当を、バスから持ち
出して芝生の上で食べているので、私も並んで食べた。
ゴミはバスに持ち込んで、待っていると、まもなく出発した。

ポリネシア文化センターに着くと、お兄ちゃんはこれでお別れ、「帰りはガイ
ドが付かないので、バスを間違えないようにとの注意があった」そこでセン
ターを案内してくれる別のガイドさんにひきつがれた。



© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: