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いろんな方面から批判が多いと聞いていたので、どんな偏見に満ちた本なのかと思ったら、どうってことないです。新書だし、「読み物」じゃん。別に総理府が「統計資料」として発表したわけじゃないんですから、ねえ。

読後、この本への批判って一体どんなのだろうと、ネット書店の読者評をいくつか読んでみました。そして思ったのは、おそらくこの本が嫌いな人は、人を「下流」と決め付ける考えに同意できないのだろうと。「人はみな平等、上も下もない」という。「下流と決め付けられた層の中にも立派な人はいる」とか、あるいは「人を下流呼ばわりしてお前は何様だ」ということでしょうか。それを言うのが照れくさいものだから、統計の取り方の甘さや仮説の強引さをあげつらっているのではないかな。

ワタシだって人間に上下なんてないと思いますよ。そもそものあり方においては、ですが。でも泣いても喚いても、今、社会においてはっきりと「下流」はあるんですから、否定しても始まらない。「上下」が嫌なら別の呼び方をすればいい。けれども、向上心も向学心もなく、常に楽なほうを選択し、生きることすら面倒くさがる「だらだら生きている」層は、どんなに否定したって現実に存在するんですよ。ほんとです。ワタシの身内にいますから(笑)。

むしろこの本は「下流」の説明に手ぬるさを感じますね。というか、作者もあまり本当のことを書いちゃイカンという道徳心が働いたのかな。
たとえば「下流」の人たちは狼のような人種からすれば絶好のカモなんです。新興宗教、ネットワークビジネス、デート詐欺、そして悪徳金融業者ははっきりと「下流社会」にターゲットを絞って営業をかけてきます。「下流」とは社会のお荷物というよりも、むしろ「むしられる」人たちなんですよ。そんな実例をワタシは嫌というほど見ています。『下流社会』はそこまでは書いていませんけど。

もうやめとこ・・・。つらくなってきた。どうでもいいですが、「下流」よばわりされて本当に怒るべき人たちは、本なんて読まないんですよね。





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最終更新日  2006年06月12日 19時38分18秒
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