ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

きりたんぽ


カウンター6席。小上がりに2卓。
入るなり今日はきりたんぽはないよとマスターが言う。
洒落たシャツでスナックに足を踏み入れたかと一瞬躊躇してしまった。
カウンターには先客が3人。すべて女性だ。彼女たちがどうぞどうぞと招き入れてくれた。
靴を脱いで小上がりに上がり、熱燗を頂くことにした。酒は高清水。お通しはみずとぜんまいの煮物。彩り良く美しい。みずは秋田からの産地直送もので、この辺では手に入らないという。ぜんまいの煮物も優しい味だった。
気持ちがふわりと開いてくる。連れが頼んだ茶蕎麦に箸をのばす。ざるに盛られた茶蕎麦は深い緑できりりとした味わい。お新香の盛り合わせは白菜、胡瓜、赤蕪、沢庵。
マスターはそれぞれの持ち味を引き出すのが上手だ。
次回はぜひきりたんぽを頂きたい。
燗酒をゆるゆるとやりたい季節になってきた。

(2005.9.21)

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