ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

大正ろまん


扉を開けると右手に下駄箱。
ここでスリッパに履き替える。
2階からはギターの音色が聞こえてくる。
脱げそうになるスリッパを気にしつつ細い階段を上がると
作務衣姿の男性が奥へどうぞと先に立って案内してくれる。
和服のママは私を見つけると美しく結い上げた髪で会釈してくれた.
店内はカウンターとテーブル席。1
4~15名ほどでいっぱいだろうか。
スナックというよりはサロン的な雰囲気だ。
部屋の奥にある小さなステージで南部直登のライブが行われていた。
ギターは彼が弾いていたのだ。
宮川小路にあった「満月」を閉め、「大正ろまん」をオープンして一年。
一周年のお祝いの直前に路上で偶然お会いできたのも何かの縁だろう。
日本酒が進めばカラオケモード全開。
気がつけば満席だった店内には他に客がいなくなっていた。

(2005.11.29)

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