アメリカ在住日本人妻

アメリカ在住日本人妻

出会い 1

こんな出会いでした



「旅行をキャンセルして日本に残っても、車の事故に遭ったら死ぬんだよ。
どこにいても運というものがある、運だね」  私の母親の哲学である。

2001年9.11のテロ直後、私は母親とラスベガス旅行を決行した。
テロ直後は旅行者のキャンセルが相次ぎ、観光業が打撃を受け始めた時期だ。
この時は母親との旅行。仕事のストレスから開放されたいとの思いで楽しみにしていた。
うちの父親は「えっ!あんたたち本当に行くの??」と言っていたが別に反対しなかった。

テロから1週間後、アメリカ上空での飛行機の運行が許可されたが、
どこの旅行会社も旅行者からのキャンセルが相次ぎ、価格はどんどん値下がりした。
2週間後の私達の旅行費用は5泊6日/2万7000円だったと記憶している。



ラスベガスは普段よりとても閑散としていた。
どのホテルも大きなアメリカ国旗が張られており、この時はそれぞれ特徴のあるホテル
(アラビア・イタリア・フランスなど)がすべてアメリカのホテルに見えた。
各ホテルの目玉のアトラクションもこの時は控えめだった。

いつものようにカジノで遊んでいたが、その日は何故か母親のプレイしているマシーンを
立って飲みながら見ていた。
確か私の好きな相性の良いマシーンが見つからなかったのだ。

後ろから肩を叩かれた。
「Hello!How are you??」
「My Name is Alex!」

とても白い歯のスマイルが印象的なスーツを着た外人が私に話しかけてきた。
それから2時間、彼は私と母のそばを離れなかった・・・・。


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