ヤツは サーフィン
を始めた。
直後にポパイという雑誌が創刊される。
第1回東京都知事杯のチャンピオンになった。
彼はハワイ、ノースショアまで波乗りをしに1ヶ月も遠征した。
熱血サーファーだった。
伊豆の下田、白浜はひと夏で3回は出かけた。
車の中では ビートルズ、イーグルス、サイモンとガーファンクル
耳にタコができるほど聞いた!ギターも真似た。
ホテルカリフォルニアが大好きだった 。
僕はサーフィンはしないがついていった、
お金も無いが金内と一緒にいることが楽しくてしかただなかったからだ。
毎日寝ることも忘れて話をした。
女の子のこと、
友人のこと、大好きなギター、ハワイ、バリ島、
バイトのこと、夢・・どんな話も楽しかった。
小、中学生のころの思い出話もよくした。
カブト虫バケツ一杯採ったこと、
ガケをよじ登り降りれなくなったこと、
チャリンコで川崎から飯能まで往復8時間冒険したこと、
野球の判定をめぐって決闘したこと、
よくあれだけ眠る時間も惜しんで話し、遊んだものだ。
徹夜で翌夕方まで話し、20時間起きなかったことがある(笑)
金内は何でもチャレンジした、
スキー、スノボ、スケボー、バイク、車、
何でも始めてしまうパワフルな金内に僕は憧れていた。
金は無い、ボロでも平気だ。
金内が買った車は超オンボロだった。
5万円だという。
ホンダ1300クーペ、空冷だった。
オイルが焼ける匂いが充満する車だ。
ボンネットも屋根も塗装はハゲ落ちていた。
「 馬島
も呼んで湘南まで行こう」
馬島は小学校の頃、悪ガキで、
いたずらが大好きで大人達を困らせる存在だった。
大学生になるとだいぶ大人しくなっていた。
馬島が「おい、これエンジン大丈夫か?」
金内「わかんね」
「バッテリーあがってねーか?」
「かかれば止まらねーだろ」
こんな車でもへっちゃらだった。
金内がおにぎりを作ろうと言い出した。
お金は皆無かった。
全員で3千円無かった。
湘南まで1時間。
いつもガソリン代しかなくてもおにぎりだけ持って出かけた。
3人は冒険心でいっぱいだった。
車が走り出して10分、
悪い予感は的中する。
《続く》
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