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山田ズーニー


※言葉は関係性の中で相手の感情に届く。だから共感を入り口にしたコミュニケーションは正論よりずっと確実に伝わる。
※どうしたら自分という人物に共感してもらえるのだろうかと考えていくと橋は架けやすい。相手への誠実さが鍵になる。
※「何を言うかよりどんな目線で言うか」である。共感の方法とは、外から見た自分を知り、相手の気持ちを想い、自分と相手の関係を考え抜く事。
※メディア力とは、その人固有の「人との信頼関係の体系」だ。

■想いが通じる5つの基礎
 (1)自分のメディア力を上げる
 (2)相手にとっても意味を考える
 (3)自分がいちばん言いたい事をはっきりさせる
 (4)意見の理由を説明する
 (5)自分の想いに嘘をつかない

■コミュニケーションの橋
 (1)理論
 (2)共感
 (3)情
 (4)芸術
 (5)信頼

■論理で通じ合う大原則
 (1)意見
 (2)なぜ

■自分でものを考える方法
 =考えるスタートは「問い」の発見=
 ・具体的な問いをたてる
     ↓
   When 
   Who
   Where
   What
   How

 =「問い」は「具体」から「抽象」にいくほど難しくなる=
 ・5W1Hの中では「Why」(原因)絡みの問いはレベルが高い。
 ・核心を突く重要な問いになる「Why」の問いは早い段階では立てない。
 ・具体的で身近な問いから出発して抽象度を上げていく。

 =「問い」は「論点」である=
 ・話全体を貫く一つの大きな「問い=問題意識」を「論点」という。
 ・自分と相手が「論点」を共有していないと会話はすれ違う。
 ・会話のすれ違いを避けるには自分や相手が「どんな問いに基づいて話しているか」をチェックする。

■「問い」の視野の広げ方
 (1)過去⇒現在⇒未来へと続く「時間軸」
 (2)身の回り⇒日本社会⇒世界へと広がる「空間軸」
 (3)自分とは?⇒人間とはを掘り下げる「人の軸」

 =「空間軸」=
 ・身の回りから世界へと土壌を広げて問いかける

 =「空間軸」=
 ・歴史を押さえて未来を見る
 ・「流れ」「変化」に問題意識を向ける

 =「人の軸」=
 ・人を軸にして問題を見てみる
 ・「自分」という軸を掘り下げていくことが大事

■考える力の3つの基礎力
 (1)問題発見力・・・・問いが立つ
 (2)多角的考察力・・・問いが色んな方面から立つ
 (3)論理的思考力・・・問いを筋道立てて配列できる

 =前提が通じない相手には=
 ・「問い」の共有⇒相手になぜを考えさせる⇒自分もなぜを考える⇒自分の思うなぜならを投げかける

 =論理的に聞く=
 ・人の話を聞くときは「意見となぜ」で聞く。
 ・「意見となぜ」でやりとりしても話がかみ合わない場合は相手がとりあげた「問い」をチェックする。
  「問い」・・・・・相手がどういう「問い」に基づいて話しているのか
  「問いの質」・・・相手の「問い」は問題解決に結び付く有効な「問い」か
  「問いの位置」・・先に検討しておかなければならない「問い」はないか

 =論理的に話す=
 ・あらかじめ「問い」を共有した上で「意見となぜ」を話す。
 ・論理的に話すコツは「決め」である。
 ・「決め」は、論点(動機がしっかりした問い)、自分の意見を打ち出す、根拠と話の構成を決めること。

 =説得の筋道を作る=
 ・基本の構成は「論点(問い)⇒なぜ⇒意見」である。
 ・説得力は「なぜ」の部分にかかっている。要は「根拠の配列」である。

 (例)自分の関心をぶつけてもそこに相手の関心がないと思われる場合
  1.論点(相手の関心事から入る)
  2.提案(相手側の問題解決方法として自分が提案したいこと・・・相手と自分の問題をリンク)
  3.提案理由(なぜこの方法で相手側の問題解決ができるか・・・事例)
  4.提案内容(具体的な内容・方法)
  5.採用効果(相手が享受できるメリットなど)




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