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本田技研工業株式会社より、次期NSXと思しき車のプロトタイプが発表されました。

NSXコンセプト、とかいうそうですよ。
なんかね、あらゆる意味でけしからん車ですよ。
昔のぼくなら買っていたのかも知れないのだし、未来のぼくが買うことがあるかも知れません。
なので、NSXについて、ぼくが文句を言っていいのです。
で、この車。NSXに対してのリスペクトがねぇ。
NSXという車が、エキゾチックカー業界に与えたインパクトがわかってねぇ。
ガンダム以前と以後のロボットアニメ。
マトリックス以前と以後の映像表現。
このくらいNSXの登場には、インパクトがあったのだ。
NSX以前のハイパフォーマンス、エキゾチックカー。つまりはスーパーカーは、数千万円の価格帯で奇抜なデザイン、大出力、希少性などで、高額所得者のアクセサリーとして販売されていた。
そのため、雨が降れば浸水し、エンジンがかからず、エアコンは作動せず、爆音でオーディオは聞こえず。
こんな事は当たり前。
そんな、車の形をした高額オブジェの世界に現れたのが、NSXだった。
性能、デザインは間違いなくスーパーカー。しかし、ゴルフバッグが2つ入るトランクを備え、耐久性はアコード並。
毎日日常的に使えるスーパーカー。
週末に郊外のゴルフ場へ快適に不安なく出かけられるスーパーカー。
これがNSXであった。
あのポルシェでさえ、当時はこの品質を達成できていなかった。
この合理的な車はアメリカで大絶賛され成功した。
当時のF1人気で、ヨーロッパでも歓迎された。
NSX登場以後、フェラーリ、ランボルギーニの性能は著しく向上した。
今や、雨漏りのするスーパーカーはロータスぐらいだ。
なのに、NSXの名を継ぐ車には、デザイン上の特徴であるトランクがない。
フェラーリは、誰が見てもフェラーリであり、
ランボルギーニは、誰が見てもランボルギーニであり、
ポルシェは、誰が見てもポルシェである。
車のデザインは、メーカーの哲学である。
その形には守るべき意味があって、それを貫けないのなら、メーカの存在意義は無いのです。
そのことをやっと理解したレクサスは、今大変苦労してブランド構築に奔走しています。
NSXは誰が見てもNSXでなければならず、初代NSXはそのデザインにおいて独自性の確立に成功していました。
対して、NSXコンセプト

なんとも無国籍で、個性がない。
どこのメーカー製といっても通用する。本田でなくてもいい。
なので、ぼくがわざわざ次期NSXのデザインをしてあげる事としました。
ホンダの人は涙を流して感謝してください。

古臭い?じゃかぁしい!!
ランボルギーニなんて、ぜんぶカウンタックぢゃ!
ポルシェなんて、ぜんぶ911ぢゃ!!
デザインには、守るべきものが有るんだと、あれほど・・・まあいい。
このデザインには、最新のレーシングマシンのトレンドが盛りこんである。
前半分はLMマシンのテイストを盛り込み、サイドにきれいに空気を流す。
ホンダもレース復活を目論んでいるので、その宣伝も兼ねている。
更に、無駄に後部を盛り上げず、低い水平基調のデザインこそが、NSXの個性であり、ロングテールこそがアイデンティティである。
更にオマケに、このデザインには日本の魂を織り込んでみた。

ボディ側面に北斎画のラインを生かしてみた。
日本のデザイナーは、海外ばかりに眼を向けるのではなく、誇り高い日本の伝統、芸術に目を向けて、そのエッセンスを昇華していく努力をして欲しい。
温故知新という言葉を、心に刻み込んで欲しい。