アスタ・ルエゴ~さよなら月の猫~

アスタ・ルエゴ~さよなら月の猫~

1998年11月自宅アパートにて(当時)


その夜9時半過ぎ、残業と買い物を済ませ、自室のドアのカギを開けようとしていました。
『?』
何か後ろに人の気配を感じ振り返りました。すると私の部屋のドアに駐車してある隣室の人の自動車の右前輪付近に、しゃがみ込む人が…。
私は急いで急いでドアを開け、部屋に入りカギをかけました。
そして、覗き穴から、外の様子を伺いました。
『もしかしたらタイヤドロボーかも・・・だったらお隣さんに知らせなくては。』
私はそう思い、ドアの前で息を凝らして、しゃがみ込んだ男を見ました。
覗き穴の向こうで、しゃがみ込んでいた男が立ち上がりました。
すると、なんと今度は私の部屋のドアの前に、しゃがみ込んだのです。
ドアの下の部分は、換気口になって開いています。そこから私の部屋を覗いているのです。
私は、ドアの前から急いで奥へ行き、男から見えない場所に位置し、110番に電話しました。気持ち悪いやら、怖いやら・・・。

25分後・・。ようやく警官2名がやって来ました。
男はとっくに立ち去っていました。

警察官に男の特徴とか聞かれましたが、暗くてよくわからなかったのです。
『ここに男が、しゃがんでいたんですね?』とチョークで円を書く警察官。
そんな事して何になる??
それどころか、自転車に補助カギを付けなさいだの、パンティーやブラジャーは
外に干さないようにしなさいなど・・こっちが注意されてしまいました。
何回も繰り返して・・・パンティー、ブラジャー、パンティー、ブラジャー…。
『今時の女性は、パンティーじゃなくてショーツって言うんだよ!』
と言い返してやりたくなったほどです。

1999年3月にそのアパートを引き払うまで、警察官が描いたチョークの円は残ったままでした。


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