第十八巻 日食/死の島
☆ 身重となった妙子と戦争で両眼を失った松永の結婚式は日食の前日。
新聞や小説を読みきかせ、良人の心の世界を自分の描く通りにすることを
願う妙子だが、再び日食が巡ってきた二年後に満二歳の息子が描いたものは…
「死の島」
☆ 旅に出た菊田次郎は、函館から汽車で百二十六の小島を浮かべる
大沼に到着する。島めぐりのため一人でボートを漕ぎ出した次郎は、
やがて沖のかたにみしらぬ島がみえるのに気づき…
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