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2016年02月24日
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カテゴリ: 少女マンガ



実はリアルタイムで読んでたのですが、途中から自分の中で失速してしまい、
さらに映画化されてキャストに違和感をおぼえ、感想かけずにいました。
久しぶりに読み返して感じたことをまとめておきます。


【あらすじ】
高校1年の終わり、吉岡双葉は運命の再会を果たす。
その相手は、中学時代に転校し、忽然と姿を消してしまった初恋の人・田中洸。
その洸が、3年ぶりに双葉の前に現れた。
しかし、洸の苗字は「馬渕」に変わり、声は低く、背は高く、性格もクールな別人になっていた。



【感想】★★★★☆(星4つ)
文化祭までは満点なんですけどねぇ~!
それ以降がウダウダ……。かと思ったら、あっさり終わってしまって……。
自分の中で消化不良だったかな。
洸は大好きだけどね。冬馬も大好きだけどね。
みんな好きなんだけど、なんなんだろうな(笑)。


(以下、ネタバレあり)
咲坂先生の作品って心理描写がとても丁寧で、
恋愛だけで勝負している漫画としては13巻と恐ろしく長編なのに、
無駄なシーンがないところが大好きです。
納得いかない展開はありましたけどね(猛爆!



一緒に夏祭りに行く約束をしたのに現れず、
それから一度も会うことなく彼は転校してしまった。

双葉の前に再び姿を現した洸は、中学時代とは別人のようになっていました。
けれど再会してすぐに当時の気持ちを軽いノリで確認しあったりできるほど、
お互いに変化していたのでした。

「もうあの頃には戻れないけどな、俺もお前も変わった」
と意味深なことを言います。

洸がクールというか、無気力というか、中学時代から変貌してしまった理由は、
母親が病気で亡くなってしまったことにあるのですが、
彼はそのことで自分を責め続けていました。
何もできず無力だった自分を責め、次第に母親の顔を忘れてしまう薄情な自分を許せず、
自分は幸せになってはいけないのだと追いつめてしまっていました。

しかし洸の心の中にがつがつ踏み込んできた双葉。
びっしりと閉じられた洸の心の扉を開いていきます。
変化していく洸。
家族との関係も修復され、友人たちとの時間も大切にするようになります。

そして双葉との距離も近づいていくのですが……。
中学の果たせなかった夏祭りに一緒に行く約束をしたのですが、
洸に用事ができて再び約束を果たせなくなってしまいます。

夏休み明けに会った洸は、また以前の彼のように心を閉ざしていました。
理由は自分と同じような境遇にいた成海のそばにいるため。
双葉の告白も受け入れず、友人との距離を置き始めます。

そして登場するのが冬馬くん。
グイグイと弱ってる双葉を押し、数々の名言で双葉の心を軽くし、
「俺がそれごと全部引き受けるから」
と、洸を心から未だに消せない双葉を受け入れ、付き合ってほしいと告白します。
前に進まなければいけないと決めた双葉は、冬馬と付き合うことにします。

この冬馬がね、人間として素晴らしすぎるのです。
こんな当て馬を登場させるなんて、咲坂先生、ひどいっすよw
双葉の中に洸がいることを承知で付き合い続け、洸を牽制し、双葉を一途に大切にします。
行動や表情もダダ漏れなのも憎いですね。
すぐに赤くなるし、ハグするしキスするし。
双葉も彼といたほうが幸せになれるのになぁ、と思った読者もぶっちゃけ多かったのでは(笑)?

しかし、お決まりですが、冬馬と付き合いだした双葉を
「やっぱり渡したくない」と自覚した洸が動き出します。
成海との関係をようやく終わらせ、双葉にあからさまにけしかけてきます。
これって反則だよねぇ。。
もっと早く気づけよ、とか、
文化祭の日に成海の方に行ってんじゃねぇよ、とか、
そもそも夏休みに長崎から帰ってきてすぐになんとかできただろ、とか、
おばちゃんは思ってしまうわけですが。
それじゃ、ドラマにならんわな。

結局、洸への思いを消したくないと自覚した双葉が冬馬に別れを切り出し、
洸と再び公園で待ち合わせをするのですが、洸が事故って会えず、病院で思いを確かめ合った後、
また公園で待ち合わせて、ようやく二人は会うことができました。
そしてお友達たちもうまくいき、洸も暗い過去を過去として整理して「新しい洸」となり、
これからも一緒にいようね、で終わり。

終盤はどうも映画化の影響があってか、ずるずると長引いてしまったような気がします。
特に文化祭以降ねぇ。
ホントはもっとコンパクトに収まったはずなのに。
映画化にあわせて最終回をもってきたような。
ま、そのあたりは妄想ですけどね。

7巻くらいでネタはすべて出ていて、
その後の成海と冬馬の登場をうまく活かしきれてないみたいな……。
きっとあれだな、冬馬が大好きで、成海がうざかったんだろうねw
あと夏祭りの約束を果たしてほしかったな、と思いますね。うん、見たかった。

ただ登場人物はみんな好き、絵もキレイで大好き、ストーリーも大好き。笑
好きなシーンもたくさんあります。
思い入れが強い分、こうしてほしい、という勝手な注文も多くなるんでしょうね。
すみません。
咲坂先生の次回作もとっても楽しみです。
連載中の作品をちょっとだけ本誌で読みましたが、
一気読みしたいのでまだ単行本は買ってません。
耐えられるかな~。


最後が「いつだって始まっている」と結ばれていたから、
「タイミングが合わないとかで終わらせる恋も本当は終わってない」
というようなこともテーマの一つだったのかもしれないですね。
ここまでタイミングが合わないのに、本当に二人はよく粘ったよね。
そう思うと、「縁がなかったんだな」と諦めたことが人生ではとても多いなと
ちょっと後悔することもたくさんあるな。しみじみ。


一番好きなシーンを書いときます。
二人が一緒に帰って別れた後に流れ星を見つけるシーン。
洸は別れた後に双葉を振り返って流れ星をみつけたんじゃないか、
という淡い期待に引っ張られないように、
双葉が全力疾走して思いを振り切ります。
これ、なんか自分にもそんな経験があったなぁと、懐かしい気持ちになりました。
過去に引きずられて気持ちがダメになりそうなときに、
私もよく全力で走ってました。
今はもう全力で走ったら息もあがるし、足ももつれるからしないけどw
こんな行動も青春だったのねぇと思います。


そして映画ですが、まだ観ていないのです。
ちょうど東出くんが結婚とかの話題があったりで、年齢的にどうなんだろうとか。
そもそも漫画原作の映画化は怖くて手を出せない性分なもんで。
東出くんは好きですよ。
『桐島、部活やめるってよ』とか『クローズエクスプロード』とか大好きですからね。
洸くん好きすぎて怖いんでしょうねw
勇気出してみてみようかな。


【蛇足】
洸が成海を突き放せないでいたあたりは、
僕らがいた 」を思い出しながら読んでいました。
同じような境遇の人間を求めてしまうことって現実でも多いですよね。

自分ではなく妹の話ですが、ずっと好きだった男の子に何度も告白して
付き合うことができたのですが、
その彼には洸でいう成海のような存在がいたのです。
彼自身も親が離婚しており、同じような境遇の女の子だったようです。
「私は平凡な家庭でのほほんと暮らしてきたから、
 彼とそういう部分をわかりあえないのがさみしい」
と妹が言っていたのを、ふと思い出しました。

さらに、妹には冬馬くんのように「ずっと待ってる」と言ってくれた男の子がいて、
ある時あっさり彼に乗り換え、結婚してしまったのです。
逆アオハライドだなぁ、とたまに思います。。。
ちなみに妹の旦那さんは恐ろしくいい人ですw


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最終更新日  2016年02月25日 10時44分07秒
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