いろんなことあるさ♪

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就学準備



ツンの就学に向けて、はないたちがしたこと。
ー 当時の日記より抜粋 ー

2003年6月(ツン3歳4ヶ月)
学区の小学校の学習参観日。
市の広報に「地域の皆様もおいでください。」って書いてあったから、自由に見てって
いいのよね?行きましょ、行きましょ。見てきましょ。
ツンがいずれ通うことになるだろう市立小学校の授業が、どんな風に行なわれているか。
興味津々。

見学したのは、1年生2クラスの国語と算数それぞれの授業。
まずは、1組の国語(3時間目)から。
途中からの見学になったのだが、母音についての勉強(あ段い段う段の3つ)だった。
『あ』のおかあさんの子供、ということで、あ~か~さ~・・・と順に皆で言っていく。
で、おかあさんの仲間「伸ばして『あ』になる言葉を考えよう。」ということで、授業が
進んでいく。
子供達から「かあど」「かあれえす」などが挙がり、黒板に書き出される。それを各自の
ノートに書いていく。
「まだ書けていない人がいるから、待っててください。」と先生。皆が書き終わるのを待って
から次に進むので、授業のペースはかなりゆっくり。
「かあれえす」にしても、「『れえす』の『え』はまだ習っていないけど、書いていきますね。
これはまた次の授業の時にやります。」と、先生が言われたくらい。
そんな具合で、い段う段まで今回の授業は進んだ。

見学した印象は、『1年生皆が文字を覚えて書けるようになった次の段階』くらいなのかな
ってカンジ。
読み書きが既に出来る子供だと、簡単すぎて退屈かもしれない。
ノートを覗くと、前回は「っ」のある言葉についての授業だったようだ。

1クラスは35人。思っていたよりもキチンと皆椅子に座っている。
時々、立って黒板の所へ行ったり、別の子は汗拭きタオルを空中に何度も放り投げていたり
したが、多動とか問題行動とは思えなかった。(どうもこういう見方をしてしまってイカン。)
国語の前の授業が体育だったし、暑かったので皆汗だくで座っている。そうなのよね、冷房って
ないんだもんね。

先生は50歳前くらいの女性。席を立った子供達を注意するでもなく、疲れてるのかしら??
入学からずっと注意しっ放しで、もう慣れっこになっちゃった??
児童は名前の呼んでいる。指されて答える時も座ったまま。<普通、立って答えるんじゃない?
・・・そんなことを思っているうち、授業が終わった。

次は、2組の算数の授業(4時間目)。
びっくりしたのは、この小学校では授業開始や終了のチャイムがない。
授業によって先生が変わるわけでもないので、担任がずっと教室に居て、けじめがはっきり
しないまま次の授業に入っていく印象。
まぁ、一応「日直さん、挨拶して。」日直さん「これから算数の学習を始めます。」で、礼して
始まってはいたけど。もう授業開始時刻よりも5分以上過ぎていた。

算数の授業は、10までの足し算。
前回の授業では、「こちらにボールが4個、こちらに2個あります。全部で何個でしょう。」
というような内容だったそう。
で、今日は「ボールが袋の中に4個あります。そこへ2個ボールを入れました。全部で何個に
なったでしょう。」ということをしていく。「前にしたのとはちょっと違うんだよ。」と、
先生が言ってらした。・・・どこが違うんだろう??(違いがわからん。)

では算数ブロックを使ってやってみましょう、ということになった。
(算数ブロックとは、麻雀パイの小型版のようなモノが10個セットになっているモノ。)
「じゃぁ配るから。」と、先生。児童全員分を1セットづつ箱から出している。ありゃりゃ。
全員分出し終わるまで、時間がかかるかかる。配ったと思ったら、セットが足りない子がいたり。
ご自分で「準備が悪くてごめん。」って言ってらしたけど、もうちょっと要領良くしないと
時間が勿体無いよ~。参観日なんだしね~。

そのあと、時々教科書以外の冊子(指導書??)を見ながら授業を進める。見たカンジは
30台後半の男の先生。授業に慣れていないってことはないよねぇ?
このクラスは、苗字で呼ばれ、立って答えていた。担任によって指導が違うのだろう。

12時を過ぎてしまったので、授業の途中で退出してきた。
全体の印象としては、『ゆとり』というよりも『ゆっくり』授業をしている感じ。
子供達はこの授業を受けてて楽しいんだろうか?とも思った。
先生はちょっと期待はずれ。(ちょっとしか見学してないのに、先生すみません。)
今日の先生方のような先生ばかりではないだろうけど、ツンを安心してお任せできるかと
いうと考えてしまう。
障害について勉強して受け入れてという姿勢を望むには、無理があるかもしれない。

他の学年の様子も歩きがてら見てきた。
3年生の算数の授業は、少人数指導ということで1クラスを2つに分けて別々の教室で
行なわれていた。
5年生の英語活動では、講師は外人の先生で英会話をしていた。
ウチの市立の全小学校には、コンピューターが導入されている。設備的には問題ないのだが・・・。
給食だってあるし。<それが大事。(笑)

授業がゆっくりペースなので、ツンもどうにかこの段階なら付いていけるかもしれない。
でも、何故か、あの教室の中に居るツンの姿って想像できないんだよね~。
就学まであと2年弱。ツンがどこまで伸びてくれるか。力をつけてくれるか・・・。


2003年8月(ツン3歳6ヶ月)
ネットでいろいろ検索していると、ウチの市の通級学級のある小学校が出てきた。
丁度隣の学区の小学校で、自宅からは徒歩15分位。1日単位での通級になるようだ。
ひょっとしたらツンはこちらに通級するようになるかも・・・。

今まで市の通級指導制度について知らなかった時は、どこの小学校にあるんだろう?
何人くらい、どの位の時間、どのように過ごしているんだろう??いろいろ知りたいことが
あった。
でも、いざそれが見えてくると、言い様のないどよ~んとした気持ちになった。
ツンが、通常のクラスの授業についていくのには限界があるだろう。わからないことをわから
ないまま過ごすより、決め細やかな指導をして頂ける通級の方が良いに決まっている。
けど、週に何日か抜けることでクラスのお友達に馴染み辛くなるのではないだろうか。そして
クラスのお友達の目には、ツンはどんな風に映るんだろう。
いっそ、通級のある小学校に越境?するのはどうだろう。通級には教室を移動するだけで済む。
クラスのお友達や担任の先生にしても、身近に通級学級があることで、障害やツンへの理解を
深めてもらえるのではないだろうか。
ただ、ツンひとりだけ近所のお友達とは反対方向に通学しなければいけなくなることが引っかかる。


2003年9月(ツン3歳7ヶ月)
朝ツンを送り、帰宅してすぐに、私立小学校の入試説明会&見学会に出かけた。
この小学校は、自閉症児と健常児のクラスがあり、混合教育をしていることで有名な学校。
ツンは就学までまだ時間はあるし、ウチの経済状況からは私立の小学校は難しいのだが、
どのような学校なのか知るだけでもいいかなぁ。と思い、出かけてみた。

自閉症児は、1年生は1クラス9人の3クラス。2年生からは10人3クラス。
ある授業の時間だけ健常児クラスに混合される子あり、1日を通して混合される子あり。
子供の能力に応じて柔軟に対応されている。
設備も整っているし、水泳やローラースケート・竹馬・ホッピングなどでの体力作りと
バランス感覚を養うことに力を入れている、とのことだった。
ただ、附属幼稚園からの内部進学者で殆ど占められてしまうので、自閉症児の外部からの
入学はキビシイようだ。
・・・できればツンもこういう環境に置いてやりたい~。
でも、無理だろうなぁ・・・。というのが、今の素直な思い。

出席されていたのは、大部分は年長さんの親御さんだったけど、はないたちと同じ年中や
年少の子の親御さんもいた。
帰り道一緒になったおかあさん方は、「町田からです。」「私は相模原。」「ウチは世田谷。」と
皆さん遠方からの出席だった。
やっぱり我が子のことになると、頑張れちゃうもんですね。


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