僕らと一緒に花を咲かそう

僕らと一緒に花を咲かそう

 黒猫 ~唄の終わり~



生きている

あなたはもう

動かない

死んでいる

不公平じゃないの


黒猫 ~唄の終わり~


漣兄




大好きだから




今行く




大丈夫




怖くないよ




私強いもん















私、本当に漣兄が好きなんだな。
だって・・・今とあるマンションの屋上。

15階建てだから、すぐ死ねる。


全部
何もかも捨ててしまおう。


りゅーいちくんも沙里菜さんもみんな・・・。

















ばいばい
キャット、凛の人生


















「凛ちゃん!!!!」

「りゅ・・・りゅーいちくん・・・?」
「なにしてんの!そこ、あぶないから!おいで!」
「・・・私死ぬんだ。」
「は?!」
「もう、全部捨てて逝くの。」

「ちょ・・・なに口走ってんのさ!」

「ほっといて。私なんか、居ても何もならない。わかってるの。」



















「キャット!!!!」



















「・・・どうしてそれを・・・。」
「爺から聞いた。凛ちゃん、キャットって名前なんでしょ?」
「そうよ。私はキャットっていうの。何か?」
「やめなよ!こんなんするの!」

「つっ!離して!!死ぬの!漣兄のところに逝かせてよ!!
 もうだれも私を必要としてないんだから!
 死んじゃっても誰も悲しむ人なんか居ない! 
 もう、いいの!すてるの!」

「キャットはそれでいいのかよ?!
 てゆーか・・・俺が困るし!!!」


「・・・・・・え?」

「もう言うよ。俺は凛ちゃんがすきなんだ!だから、誰も悲しまなくても
 俺が悲しむってーーーーーの!!!」


「りゅーいちくん・・・。」

「だから・・・やめなよ・・・。こんなこと・・・。」





「りゅーいちくん、それ・・・ほんとう?」















「嘘だったら、言わないし。」















「りゅーいちくん!!」


どうやら止めたみたい・・・。
よかったあああww

凛ちゃ・・・いや、キャット。

告白したかいがあったぜ~。



そして、俺らは抱き合った。




「りゅーいちくん・・・私も好きだよ!」

「・・・アリガトウ。」

「漣兄の次に好き!」
「・・・次かよ。」















漣兄、ごめんね。
私が死ぬと悲しむ人が居るから。
そっちにはいけない。
本当に、ごめんね。







大好きだよ。


















キャット
ヨカッタ
コッチニコナイホウガイイヨ
オレモ
ズットズット
ミマモッテルカラ
ドウカ
リュウイチトオシアワセニ

リュウイチ
キャットヲナカセタラ
ノロイコロスヨ




キャット
オレモダイスキ
















 黒猫  END

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