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8月9日に開幕したブリリアホールでのキングダムII~継承~がとうとう東京千秋楽を迎えました。
信は高野くん、龐煖は東さん。
高野さんの信はフットワークが軽くまっすぐ突っ走り、いつもしぶきが飛ぶような、それでいてどこか軽妙なところもあるすっきり、きっぱりした信ですね。なにか起きてもさっと切り替えられる、そんなさっぱりした感じ設けました。そして三浦さんの信は、子供のようなやんちゃさを残しながらも、なにか起きるとどかんと胸で深く受け、1つ1つの試練をかてに結果として大きく成長していく、重さもありながらハートがあることが伝わる信という印象でした。
昼の部は、三浦君の千秋楽であり、これも観たかったのですが、諸事情で夜のみの観劇となりました。
【キャスト】
信(しん)三浦宏規/ 高野洸
羌瘣(きょうかい):山本千尋
龐煖(ほうけん): 東啓介
(東京、大阪のみ)/章平
河了貂(かりょうてん):華優希
尾平(びへい):元木聖也
蒙毅(もうき):竹内將人
羌象(きょうしょう):清水葉月
蒙武(もうぶ): 渡辺大
※東京・大阪公演のみ/飯作雄太郎 ※大阪・福岡公演のみ
摎(きょう)大塚千弘
騰(とう):石川禅
王騎(おうき):山口祐一郎
嬴政(えいせい)(声):小関裕太/ 牧島 輝
カイネ:森莉那
尾到:篠崎大悟
飯作雄太郎 内海一弥 奥脇大樹 鹿糠友和 木村和磨 粂川暁典 佐々木駿也
佐藤義夫 寒川祥吾 竹廣隼人 兆平 東川泰千 ドルジ勇大 中内天摩
長嶋拓也 中野高志 中村音心 藤田晴 本多剛幸 湊竜也 森山大志
【東京公演】
2026年8月9日(日)~9月13日(日)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪公演】
2026年9月21日(月・祝)~29日(火)
会場:新歌舞伎座
【福岡公演】
2026年10月6日(火)~13日(火)
会場:博多座
⭐︎おおいにネタバレしています。
これからご覧になる方は読まないでくださいね。
初日には観たものの、8月の中盤は龐煖(ほうけん)役に章平さんが連続したため、え?このままだと東龐煖には、楽ちかくまで会えない?と思い、リピーターチケットを購入してすこし足したりもしました。
章平さんは、わりと可愛らしいお顔立ちをしていて、言葉もすっきり明確に話すため、そんなに怖くないというか、うん!話せばなんとかわかってもらえそう?・・という人間らしい感じなのですが、
東さんの龐煖は、メイク効果や目力(白目がおおめ?)のせいもあり、なんとも人間から遠い存在におもえて、本当に奥にこもって修行をひっそりしてきたようで、すごく迫力があり怖く、それがとても好きでした(笑) 祐一郎さん(王騎)からみると敵なのに、
すごく魅力的!!なので、困りました。
2幕の冒頭で、龐煖は通路から登場しますが、ふたりの歩き方がまるで違うんです。
東くんは、どしっどしっ!!って大きな音を立てて怪人が来たかのように雰囲気が伝わるのですが、
章平さんは、存在・足音を消して、すぅーと登場するので、これもまた不気味。
そういえば、途中「ニセ龐煖」が登場するのですが、初日は遠くてお顔まで観察できませんでしが、よく見るとたしかに偽物でした(笑)東さんよりは小柄ですが、衣装もほぼ同じ?すごく似てます。
このニセ龐煖を演じている「ドルジ勇大」さんは、TOHO-ONEの貸し切り(9月6日)のときに、祐一郎さんに、「みなさん何回も死んでてすごい!、一番たくさん死んだ人は?」で、とうとう手を挙げて、祐一郎さんが、前に出して一言挨拶をさせてあげてました。祐一郎さんご自身は、「僕なんて一回しか死んでないのに」ほんとに楽しいカテコでした。このカテコでは章平さんが、章平役の龐煖です、になっちゃって、これが受けたのか祐一郎さんも、山口祐一郎役の王騎です、となって大爆笑😂
羌瘣(きょうかい)の山本千尋さんは、シングルでずっと頑張ってきていて、ほんとに息をのむすばらしさ!信が主役であっても、山本さんも影の主役のようですね。全体構成が山本さんの殺陣に頼っている部分も大きい。回想シーンでは可愛い少女の声にさっと変わるのもいいですね。いつからか、山本さんの舞(ちひろさんの歌に伴う)が終わったあと、大きな拍手が湧くようになりました。
大きな拍手といえば、われらが殿!!の王騎が決戦の末、力尽きて果てるシーンのあとも、王騎を慕い、労う拍手が湧くようになりました。
こうして生まれた舞台が育っていくのがとても面白かったです。
誰よりも凛々しく、誰よりも目力が強く、だれよりも落ち着いていて男らしい、わが殿!王騎将軍の祐一郎さんが
大いに活躍され、その響きの良いお声をたくさん聴けて、なんと幸せな日々だったことでしょう。
とくに、疲れて前に進めない飛信隊のみなを、上から、ひとこと「全軍!前進っ!!」と励ますあの力強く、そしてよく飛ぶお声!「決戦が、近づいています!!」のお声も。
これがあのアスカム先生と同じ人だとは!姿よし、声よし・・・。惚れ惚れされたファンのかた、
大勢いらっしゃったのでは?この役はおおくの人に大きな印象を残した、まさに「はまり役」であり、代表作となることでしょう。それも大いなるエネルギーを飛ばしまくるキャストの皆様の力もあいまって、相乗効果でどんどん大きなうねりとなり、それこそ高野さんがおっしゃった「軍」に育っていったのでしょう。
そういえば、王騎将軍のあの眉毛、初日から日が経つにつれて、吊り上がる角度がさらに上がってきたような?
あれはご自分でメイクされてるのかしらん?
千秋楽は45度くらいになってた?笑笑
大阪ではリセットされるのかしら?
蒙武(もうぶ)の渡辺大さんが渡辺謙さんの息子さん、ということも初日は実は知らなかったのです。
うん、やっぱり声が似てます!
顔はとても強いメークで凛々しいですが、素顔はやさしく2枚目ですよね。王騎が総大将に任命されて(このときの大王様の声も、どちらか聞けばわかるようになりました。
蒙武が副将になってしまって、それでも「あい、わかった!」と男らしく答えるところが好き。それでも、ふざけるな!俺のほうが上なのに・・と悔しそうにしたり、そのあとのシーンでも、王騎のことを「おまえなど過去の遺物だ!」(この言葉にリアルでちょっとどっきりします)おまえなど俺はみとめん!!というと、王騎が落ちついて「蒙武さん、わたしはあなたを認めてますよ、ある程度は・・」と言い返すのがすごく好き!なんだか祐一郎さんにあてがきみたいで。蒙武の武器は他の人とは違ってて面白い。
騰(とう)を演じた石川禅さん!もう最高としか言葉がないです。
祐一郎さんと禅さんの共演は、いままで、レミゼ、エリザ、貴婦人の訪問、ヘアスプレー、レディベス、パイレートクイーン、レベッカ、などなど、いっぱい観てきましたが、このように殿と右腕という役がとてもはまっていて、ふたりが目くばせ(アイコンタクト👀)したりするたびに、泣きそうになります。騰(とう)の王騎に対する気持ちが、そのまま禅さんの祐一郎さんへの気持ちに(もちろんその逆も)シンクロしているように見えてしまうのです。
禅さんは公演がすすむとどんどん演技が濃くなるタイプなので、客席いじりも、ますます進み(一階最前列だけでなく、すこし後ろのほうに目を向けてみたり、とうとう2階席まで!!(笑)
そして、王騎が討たれて、あいての趙荘(ちょうそう)が、俺が指揮をとった戦いで王騎が落ちたぞ!と自慢げにしているところを、最大限の憎しみを胸に近づき趙荘(ちょうそう)を亡き者にする騰(とう)、そのあとはっと思い出したように「殿~!!!」と泣くように叫んで、瀕死の王騎のもとに走る禅さん、ここのシーンはもう胸がじんじんします。
龐煖とのたたかいで、最後に矢が王騎に打たれたところは、初日は遠くてよく観察できませんでした。
上手の舞台のぎりぎりのところから、狙うのですね。この矢の名手の魏加(ぎか)を演じているのは、中野高志さんです。
そこで龐煖にやられてしまう王騎。ここでナレータ役も兼ねた騰(とう)の石川禅さんの解説が挟まれるのが実に効果的!なんとも卑怯な!!の語り方はますます濃く激しく・・そして、だが、殿は卑怯とは思わなかった!そしてー。信のそのあとの、「王騎将軍はまだあきらめていない!」思い出しただけで泣きそうです。
将軍の見る景色。とても不思議な時間。浮遊している馬に乗る二人の表情もとても神秘的で目が離せません。
王騎将軍から引き継いだ重い矛(ほこ)を悲しみをおさえながら振ってみる信。現れた騰(とう)が、信に対して述べる言葉もとてもよくて。大切なあの矛をおまえなどに渡すとは!!みなが怒りを覚えたのだと。しかしちゃんと王騎将軍は信の未来をわかっていたのだ、と。そして「やはり、すごいな〜、われらが殿はっ!!」と悲しみを抑えて言い放って去る。なんと素晴らしいシーンでしょう。
なんだか今回は禅さんのセリフでぐぐっとくることがとても多かったですね。
初日は気づかなかったけれど、このシーンのおかげで、王騎将軍が大切な矛を馬上から信に渡すところ、で、騰(とう)がみせる表情のほうにも目が行くようになりました。
亡くなる前に馬上で、ずっと支えてくれた騰(とう)を労い、今後を託す言葉、そして、このうえなく優しい声で、「とぅ~」という。これに騰(とう)は短く「はっ!」とだけ答えますが、万感こもっていますね。許せ、すべて俺のせいだ、と神妙に語る蒙武。王騎はきちんと蒙武をみとめて言葉かけをします。
そして信にもこのようになり稽古がもうつけられないこと、そして実地を多く踏んで学ぶべきことがたくさんあることを諭し、かぎりなく愛のこもったお声で信に「ばかもの~」と。そして大切な矛(ほこ)が「継承」されていきます。王騎将軍の意思、知恵すべてとともに・・。
いまは亡き王騎将軍に語り掛ける信を、天の上から見つめる王騎将軍は雲に乗っています(よくみたら箱の上のかも?笑笑)。このときの王騎さん(祐さん)の表情の変化がまたとてもよいのです。最初は上司のような厳しい「師」の目で見るのですが、最後には歯を見せる笑顔なのです。この天上の王騎将軍ばかりをオペラグラスなどで追っていますと、手前で信たちが、えいっと!と一斉に飛び出すところを見逃してしまいますので、要注意・・。
飛信隊の作戦により、信に討ち取られる、趙の 馮忌(
ふうき)将軍を演じているのは、兆平(ちょうへい)さんで、最初は1役なのかと思いきや、この方も、ほかにも6個の役を演じていらっしゃいます。目に特徴があるため、比較的探しやすいです。
尾平(びへい)の元木聖也さん、尾到(びとう)の篠崎大悟さん。
とくに尾到(びとう)が信を生きて帰らせた代わりに自分が命をおとすシーンはやはり泣けます。
尾到(びとう)の篠崎大悟さんはほかにも、趙兵を演じていらっしゃいます。
そうそう、もうひとりの蒙武の飯作雄太郎さんは、東京ではアンサンブルとしてひっそり?(とはいえ、6役)出ていますが、
あれだけ大きく華のある人なのに、うまーく気配や華を消していて、さすがですね。
他のアンサンブルさんたちも、ひとりで、魏軍、秦軍、趙軍など。味方、敵、etc.、村人、死体、甲冑兵士など、すごい数の役を演じていらっしゃって、
だんだんお顔がわかってくると、あ!ここにもいた!とか発見できて楽しかったです。
みえないところには、傷がたくさんできているんだろうなあ・・。
ほんとにこの作品は、われらが王騎さまが大活躍だということと、ほかのキャストもとても好きであること、1つ間違えば大きなアクシデントにつなありそうな、臨場感あふれるシーンが多く緊張をかくことなく見ていられること、とても惹きつけられる作品でした。
摎(きょう)の大塚千弘さんの怪我を手当してあげる王騎将軍の姿にもじわっときます。このシーン短いけど大好き!
大塚さんと祐一郎さんのいままでも共演作品のことなど、やっぱり浮かんでしまって。
ダンスオブヴァンパイア、そしてレベッカ・・。それらの作品には一緒にはもう出ないかもしれないけれど、こうして
祐さんとちひろさんはしっかり共演できている。禅さんもいて、東さんもいる!ん?これはダンスオブヴァンパイアが、そのままできるキャストだわ!と思ったりして。
誰も信じられませんが、来月◯歳になるなんて。え?誰の話?祐一郎さんなんですよね。
なにも知らずに初めて観た人の感想を知りないなとおもうけれど、50代くらい?と思うのでは?
今回の王騎様のご活躍ぶりをみていると、最初は、もしかしたら、この記念すべき役とともに卒業?なんて怖いことを考えたりしましたが、やっぱりまだまだ舞台で大きな役を活躍していける方だなあ、と。
そして、禅さん、ちひろさん、などなどとまだまだいっぱい共演してもらいたい。
ファンは待ってますよ!!と伝えたいです。
とても暑いある日、王騎様は気合がすごく、決してダラダラ汗はかかないどこか仙人のようなお人ですが、ふとオペラグラスで見たら、額にじんわりと汗をかかれていたことがありました。祐一郎さんが人間であることをハッと思い出し、なんだかグッときてその額がとっても愛おしくなりました。
さて、千秋楽のご挨拶、祐一郎さんはやっぱり自分のことを述べるのは照れちゃうのか、
今回は「王騎役の山口祐一郎役の、騰(とう)の石川禅でーす!」ということで、突然禅さんが憑依⁉️
王騎は馬にのっているからまだいいけど・・僕はすごい量の殺陣をやることになって・・ファルファルとか・・」(笑)と大活躍だったけれど、ご挨拶は振られない禅さんの気持ちを代弁してあげてました。優しいです!!
高野さんは緊張されたのか、どっと力が抜けたのか、ちょっとわけわかめ気味?のご挨拶になっちゃいましたが、気持ちはよく伝わってきましたよ。三浦くんの濃い感じとはまた違い、スッキリした信でしたね。そのご挨拶で、かえって、みんなの気持ちがほぐれて、愉しい空気が流れましたね。みんなニコニコ☺️
じぶんは大阪、博多にはいけないので、これで王騎さまにお会いできるのも最後で、しんみりしていますが、次の第3にせず(もう王騎はでないことになるので・・)このキングダムII(継承)を再演してくれたらいいのになあ・・なんて思います。映画にくらべても、王騎将軍をはじめ、騰、信、蒙武、龐煖、羌瘣、
みなさん、舞台のほうが原作のイメージに近いのでは?と個人的には思います。
みなさんほんとにお疲れ様でした。
CGもなんのトリックも使わずに、体を張って頑張った作品は、やっぱりすごい!
素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
地方公演も、どうぞお怪我なきよう・・
ご武運をお祈り申し上げます。
