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コレは去年のお盆入りの頃にあたし自身が体験したちょっとホラーなお話です
苦手な人はご遠慮くださいね
2005年 8月某日
あの日あたしは翌日に先日購入したソファベットが配送されるため、今まで使用していた折りたたみベッドを片付けてこの部屋を借りて初めて床に直に布団を敷いて寝ることとなった。
あたしの部屋は2K。夏は通気をよくするため奥との仕切りをはずしている。奥は和室、寝ている部屋は洋室になっていた。
色々と片付けた疲れも手伝い、あたしはグッスリと眠っていた。東北と言っても少しだけ寝苦しいような夏の夜。
深夜1時頃
『・・・・だべが・・・・?・・・・・・呼んだほういいんだべが(呼んだほうが良いんだろうか?)・・・』
ん?
眠っているあたしの耳に届いた声。
(テレビつけっぱなしで寝たっけ・・・?)
あたしが気だるく目を開けると換気をかねて開け放っていた奥の押入れの前に何かが見えた。
老人・・・?おばあちゃん??
腰の曲がって小さく見える老婆が膝まづいて何かを見下ろしていた。
泥棒、だとは思わなかった。
昔っからその手のパターンにはたびたび遭遇していた。
(そっか。もう盆だから、死んだ人か・・・)
そんな感じでぼんやりとその老婆を見ていた。
正直眠たくて感覚も鈍っていたんだと思う。
見てるうちに老婆の見下ろしているのが、ヒトの形をしたモノだと気づく。
言葉が少しハッキリと耳に届きだした。
『・・・救急車呼んだほうがいいんだべが?』
そういって顔をあげる老婆の視線
えっ(ー_ー)!!
その先には比較的大きい中年男性がいた。
『呼びたいなら呼べばいいだろう・・・』
少し押し殺したような男の声。
いつの間に
気づかなかった。。。
その男を少し見つめ、老婆はまた下を見る。
ヒトの形をしたモノを。
それからユックリとあたしのほうを振り向き、ハッとした様に見て
次の瞬間。
這い出してきた
四つんばいで這ってくる
え
さすがに驚いてあたしはとっさに目を閉じた。
『救急車呼んでけらいン(呼んでください)・・・』
すぐ顔の先に熱気がきた。
少し嫌な感じの吐息。
『救急車・・・救急車、呼んでけらいん~』
凄く接近してるのがわかるから、ますます強く目を閉じる。
あたしがシカトを決め込むと、今度は身体が重くなった。
老婆があたしの身体に乗り耳元に今度は囁く。
『救急車、、、呼んで、けらいん』
(嫌だ)
早く、どっか行け~
そう思って身体を動かそうとするけれど、まったく動かず。
『救急車・・・』
何回か声が続くと身体が急に軽くなり、老婆が食器棚のほうに這っていき消えていくのが見えた。
あたしには見えない何かに
再び。
『救急車呼んでけらいん』と 訴えながら。
あの老婆がどういう経験をして、どういう死に様だったのかはまったく判りません。
今年ももう直ぐ盆。
また、来るのでしょうか?
そんな少し不思議な夏の思い出でしたw