まともバカ


『まともバカ』養老孟司著(大和書房)

同じ著書の『バカの壁』がベストセラーになったことがありましたが、
あの本は、さらっと立ち読みしただけで、どうも興味がわかなかったんです。

今回ご紹介するこの本は、たまたま図書館で目に触れて借りたら、
すごく面白かったのです。

脳の働き、人間と社会の関係・・・などなど、文字にしてしまうと堅そうですが、話題は原始から未来まで時空を超えて幅広く、そして説得力があり、
やっぱり『バカの壁』もちゃんと読んでみようかなと思いました。

これがどうして子育てに役立つ本なのか。

子供を育てていると、親としていろいろやってあげたい、
将来のためになるように躾けたい、
教育もしっかり・・・など、いろいろな欲望がわいてきます。

けれども、果たしてそれが本当に良いことなのか、
正しいのか正しくないのか、はたまた答えがあることなのか、
そのあたりを考えさせてくれ、
無謀な期待をつのらせることは、やめたほうがいいということにも気づかせてくれるのです。

具体的には例はあげられないのですが、一冊を読むと、じわ~っと効いてきます。

ゆっくり、自分の好きなことを追いながら、人生を楽しんで生きていこう、
そんな風に思いました。 2010.4



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