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調査結果(10/18付けニュースレターより)



※メンバーのみなさまへ:
調査はすでに終了していますので、もし調査への招待を受け取っていたら、それは間違って配信されたものです。正しいメッセージは以下の通りです。

親愛なるメンバーのみなさまへ

 the 2010 Free FreeHand Survey(2010年Free FreeHand調査)に対してものすごい反響をいただき、われわれは興奮しています。
 まずは、この調査への参加をお願いしたみなさまからほぼ50%近い回答(2170)をいただいたことに対して感謝の意を表します。
 統計学的な見地から言えば、調査の依頼に対するこれほどの回答率の高さはほとんど前代未聞とさえ言えるものです。
 このような調査に対する参加率はだいたい平均して1~5%程度ですので、われわれはメンバーの10~20%が調査に回答してくれること期待していました。
 それどころかメンバーの50%近い回答をいただいたことで、なんらかの救済策を必要としながらも、どうにか折り合っている現状を理解しているきわめて意欲的で情熱的なメンバーのみなさま一人一人によってFree FreeHandの基盤は支えられているということがはっきりとしました。
 この調査に付け加えてくださったたくさんのコメントに対してもう一度厚く御礼申し上げます。それらはわれわれがさらなるチャレンジに挑み、可能な対応策を探っていくための多大なる示唆を与えてくれました。

 調査の結果をおおまかに述べると、IllustratorはFreeHandのかわりにはならないというのがほぼ満場一致の意見でした。
 こうした事実は、われわれのプロとしての生活、ひいては私的な生活に打撃を与えており、この現状をどうにか変化させるための努力をあきらめるべきではありません。
 この調査の統計上の結果を提示するにあたって、ここでわれわれはみなさまにひとことお詫びを申し上げておかなくてはなりません。というのは、われわれは今週にもこの結果をあますところなく公開する予定でしたが、その多くを差し控えておかなくてはならない必要があることがわかりました。
 ご存じのように、この調査の結果はわれわれの相談にのってくれている専門家にも吟味してもらっています。彼らはこの貴重な統計的データを今ここでおおやけにしてしまうのはあまりにももったいないことであると強くわれわれに促しました。
 これはFree FreeHandにとっては「いいニュース」だと思っていますが、自分の意見を他のFreeHandユーザーやIllustratorユーザーとくらべてみたかったみなさまにはざんねんなお知らせになってしまうかもしれません。

 今回いくつかの統計的な結果についてはここで公開することができないことは重々承知していますが、そのうちのいくつかについてはこれからみなさまとシェアしてゆきたいと思います。

 FreeHandユーザーは、MacユーザーがWindowsユーザーを大きく引き離し、その78%を占めていました。
 Macユーザーのうち、Tiger、Leopard、Snow Leopardのいずれの環境でもOS Xを使っている人が大多数を占めていました。
 少数ですが、より古いバージョンのFreeHandをはしらせるために、Mac OS のクラシック・バージョンを使っている人が少数ながら見受けられました。
 Windowsユーザーについては、大多数がWindows XPとそれに続くWindows 7を使用しています。

 予想されたとおり、大多数のメンバーはFreeHand MXを使用しており、FreeHand 10を使っている15%ほどのメンバーがそれに続きます。
 バージョン9からそれ以前のバージョンのFreeHandを使用している割合はぐっと少なくなり、以降バージョン1にいたるまで漸次少なくなります。(そうです、FreeHandのバージョン1や2はいまだに使われているのです!)

 FreeHandを使った仕事として、グラフィックデザインとイラストレーションの2つがトップにあがりましたが、プリプレス(※プリプレスとは、印刷やDTPに関する用語で、印刷に用いる刷版(印刷機にかける原稿)を作成するまでの一連の工程の総称)とウェブデザインの仕事が僅差で続いています。
 もっとも興味深いのは、われわれの用意した選択肢をはるかにこえた多岐にわたる仕事でFreeHandが使われていることです。
 例をあげると、科学、調査、教育、美術などの分野です。
 われわれは近い将来、この広範囲にわたるFreeHandユーザーの仕事をあますところなくリストにまとめて公開したいと思っています。それはまったくすばらしいいことであり、多くの人の目を開かせることでしょう。
 この事実は人々の胸にこんな疑問を引き起こすことでしょう。実際のところこれほどまでにさまざまな分野でFreeHandはいったいどんなふうに使われているんだろう、と。

 FreeHandの使用形態が正規版か、アップグレード版か、あるいは無料で手に入れたものかについての質問については、いくつかのコメントが残されていました。それはすなわち、FreeHandがなんらかの機関や、クライアントや、あるいは仕事を通して贈られたり与えられたりしたものである場合についてです。
 われわれは「無料」というのが合法的に所有が認められるコピーを意味するものであり、著作権侵害の行為とはまったく違うということを理解しています。
 いずれにせよこの調査は完全に匿名でおこなわれており、ここではFree FreeHandが将来おおやけにリリースされたときに顧客となりうるユーザーの内訳を把握することのみが重要でした。

 多くの人たちが予想した通り、われわれメンバーはFreeHandに対して非常に強い愛着を抱いていることがわかりました。
 大多数のメンバーがいよいよどうしても使えなくなるときまでFreeHandを使い続けるとしており、そのなかの多くはFreeHandを使い続けるためにあえて古いコンピュータを使うことも辞さないとしています。

 FreeHandが解放されたならば、それをオープンソース化した方がよいか、他の企業に委ねた方がいいかについては、多くのコメントが寄せられ、その回答はほぼ拮抗していました。
 オープンソース化を支持するメンバーは数百人いて最も数が多く、それにひきかえFreeHandに匹敵するようなあたらしいベクターアプリケーションをたちあげるという意見はかなり少数派にとどまり、Adobe社がFreeHandを再スタートさせることを支持する意見はほんの数名でした。
 しかしながらとにかく言えることは、たとえ、どんなかたちでもいいから、FreeHandを復活させたいというのがメンバーの共通の願いであるということです。

 Free FreeHandが将来どのような運営のしかたをしていくべきかについて、みなさまから回答や意見を頂いたことを、われわれとしてはとてもありがたく思っています。
 われわれがこの組織をたちあげたのはもともとFreeHandを将来にわたって使っていくことができるようにするためでしたが、われわれはおかしなことにFree FreeHand自体についてはその活動を将来どのように位置づけていくべきか、まったく考えていなかったのです。
 以下がみなさまからお寄せいただいた意見です。

 36%の人々はFree FreeHandが(オープンソース化するにしても、企業にゆだねられるにしても)FreeHandの将来を見守る「番犬」としての役割を果たして行くべきだと答えました。
 あたらしいオーナーがFreeHandをどのように展開し、取り扱っていくか、顧客にとってもっとも重要である動向に監視の目を光らせていてほしいというものでした。

 27%の人々はFFHにユーザーの手助けをしたり、小技を紹介したり、フォーラムや記事を提供したり、FreeHandを世界中に広めていく活動をするなど、FreeHandのコミュニティの運営に携わっていってほしいと答えました。
 このように生まれ変わったサイトは、FreeHandやデザインに関するすべてのことについて話しあうための基盤となりうることでしょう。

 13%の人々は現在われわれがAdobeに対して直面しているような企業による不当きわまる扱いを改善し、防いでいくための活動を続けていくべきだと答えました。
 われわれは版権の刷新や、ソフトウェアの特許侵害について助けの手をさしのべ、メンバーのデザインの才能を活かして、こうした問題を支援し、啓蒙していくことができるでしょう。

 10%の人々はFFHによるさらなるPR活動が必要だと答えました。
 もしFreeHandがオープンソース化するようなことになれば、FFHはさらにFreeHandの名を知らしめ、その存在をアピールするために力をつくすでしょう。
 FreeHandがオープンソース化したとしても、そこでは宣伝や販促活動は大々的におこなわれそうもないので、FFHとしてはオープンソース版のFreeHandのユーザー層を拡大し、それがAdobeの製品と同様、プロ仕様のソフトとして受け入れられるようにするために尽力するつもりです。
 FFHはこれまでの道筋でおこなってきたようにPR活動に携わっていきます。

 3%の人々はFFHは解散するか、活動を留保すべきだと感じていました。

 11%の人々からはFree FreeHandの将来の方向性についての回答は得られませんでした。

 われわれは最後にこの調査の結果をすべて公開することができなかったことをお詫びしてこのレターの結びとしたいと思います。しかし、今回公開できなかった調査の結果が近い将来われわれの訴えを疑いもなく有利に導き、劇的な結果をもたらすすばらしい知らせであったことは疑いようがありません。 

 最後にはすべてのことがはっきりすることでしょう。

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