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入院初日から手術前日までは、いくつかの準備が続きました。 麻酔科での説明、薬局で現在飲んでいる薬の確認、そして執刀してくださるドクターの診察。 それから歯科での歯のクリーニングまでありました。
さすが大きな病院というだけあって、どの部署も連携が取れていて、流れるようにスムーズでした。 不安でいっぱいの入院初日だったけれど、スタッフの方々の落ち着いた対応に触れるたびに、少しずつ心が整っていくのを感じました。
当日は朝から絶食。 11時からは絶飲食になり、ナースから声がかかるまで着圧ストッキングを履いて待機していました。 私の手術は午後3時からの予定でしたが、前の方の手術が長引いているとのことで、実際に声がかかったのは午後4時でした。
手術室は4階にあり、廊下の両側にずらりと手術室が並んでいて、しかもドアが開けっぱなし。
噂のハイテク手術メカ ダヴィンチもどこかにあるはず……ときょろきょろしたけれど、結局分からず。 見たかったなぁ……と少し残念に思いながら、一番奥の部屋が私の手術室でした。
先生に「よろしくお願いします」とご挨拶して、ベッドに上がりました。
すると、口に緑色の透明のおわんみたいなものを当てられて「吸ってくださーい」と言われたので、思い切り吸いました。 これって酸素だよね。 「これいっぱい吸ったら、しばらく呼吸しなくても生きていけるんだよね……」なんて、ちょっと変なことを思ったりして。
そのうち麻酔の注射液が入ってきて、体にじんわりと異変を感じたと思ったら、すぐに眠ってしまったようです。
体感としては、本当に「あっという間」。 ナースに声をかけられて 「終わりましたよ、病室に帰りますね」 と言われたとき、もう手術が終わっていたなんて信じられないくらいでした。
骨折の時とは違って、体がとても楽で、普通に喋れるし意識もはっきりしていました。 気になっていた「甲状腺は守れたかどうか」を聞いたところ、 「甲状腺も少し切除しました」 と言われて、正直がっかりしました。 そっか……守れなかったんだ……と胸が少し沈みました。
病室に戻ってからは二時間の絶対安静と点滴。 その間はトイレに行けない、まさに“絶トイレ”。
あれ? おしっこの管が入っているはずなのに、体感的には入っていないっぽい。。。 手術直後に抜くなんてありえないわ、すでに私の膀胱はパンパン。
ナースさんに「トイレに行きたい」と伝えると、 私の荷物の中から紙パンツと尿漏れパッドを見つけて履かせてくれました。
「さあ、そのままオシッコしちゃってくださいね」
いやいや、そんな薄いパッドで受け止められる気がしない……と伝えると、 ワンちゃん用のペットシートみたいなものを敷いてくれました。
「さあ、どうぞ……」
いやいや、できない……できないよ……。
しばらく葛藤したあと、安静時間が終わり、やっとトイレに行く許可が下りました。
よかった……やっとトイレに行ける……とベッドから降りた瞬間、失禁。
尿漏れパッドなんてなくても同じ……。
これから同じ手術に臨む人に私からひとことアドバイスするとしたら、 「万が一の時のおしっこパッドは“おしっこ5回分”くらいのやつがいい。なんならこのときだけ大人用紙おむつを履かせてもらうといい」これは本気でそう思いました。
ナースさん、恨むなら私じゃなくて、 私の尿道カテーテルを早々に抜いた人を恨むといいよ……。
なんなら始末書書かせるといいよ
術後一日は、首の痛みと麻酔による喉の違和感で苦しかったものの、座ると楽になったし、傷の痛みは筋肉痛みたいな感じ。 痛み止めをくださいとお願いすることもありませんでした。 骨折の時と比べると、もう「ちょろすぎる苦しさ」でした。
そして、執刀医の先生のお話が始まりました。
――ここでいったん、前編として終わります。
どっちの副甲状腺を切るか 手にマークをつけるしすてむ
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