明日天気になぁーれっ~天使になった赤ちゃん~

晴君といた最後の時間。。


天使ちゃんはね


産後の出血量が少し多めだった私は分娩室での安静時間後に病室に移る際、

今までに経験したことの無いほどのめまいと頭のふらつきが襲ってきた。

早く晴君に会いたくて、分娩室でパジャマに着替えて早く病室に連れて行ってもらった。

病室に入ると晴君は義母さんに抱かれていた。

そして、TVでは新潟中越地震が発生したばかりで慌しいニュースが流れ続けていた。

しばらく晴君を抱いてもらっていたが、やっぱり自分が抱きたくなり、旦那に

お願いして抱かせてもらった。

でも本当に義母さんに抱いてもらっている晴君は本当に生きてるようで胸が苦しくなった。

義母さんは
「かわいいきれいな子やわ。。ずっしり重たいし。。」
と初めて伝えられた孫の名前を呼びながら話かけてくれていた。

生まれてすぐにずっと人の胸に抱かれ続けていた晴陽はまだ温かいままだった。

でも直接体に触れると少しずつ冷たくなっていた。。。

それでも晴君は安らかな顔をしていたので、何度も現実逃避して眠っているんだって思ってしまった。。。

そして、皮膚が傷つかないように気をつけながら顔を触り続けた。

旦那と2人で妊娠中みたいずっと話続けた。

「晴君ありがとな。。。晴君ありがとな。。。やっと会えたね。。
 お父さんとお母さんだよー!!本当にありがとな。」

本当に自分に似ていて自分の子供ってこんなにかわいいんだと実感した。

そして、いつまでも抱いていたかった。。。こうやって会えたのに離れるなんて考えられない!!ずっと一緒にいたいよ!!!って。。。

でも母達は私の体を気遣ってくれてすこし休んだら。。と強く勧めてくれたが、私はこの子を離したくなくて泣いて断った。。

なんでこんな小さな子供が神様に選ばれてしまったんだろう。。。と一瞬だけ神様を恨んだ。

私は旦那に
「何で選ばれたんだろう。。。だってこんなにかわいいし、眠ってるだけみたいなのに。。。でも本当にかわいいね。。。離れたくないね。。。」
と言った。

すると旦那は
「この子はきっと天使になるために生まれてきたんやろうな。。でも天使やからこれから仕事が忙しいやろうな。。でもずっと見守ってくれるから絶対に頑張ろうな!!この命を無駄にしないように。。。」

と言ってくれて少し心が楽になった。

もうすぐ棺を持ってくるという電話が入り、もうお別れの時間と思うと胸が苦しくなった。。。。

亡くなっててもいい。。。いつまでも一緒に居たいよ。。。。
離れるなんて嫌だよ。。


次へσ(o・∀・o)♪ベビー



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