If Ever I Would Leave You 私の持っている「橋+2」にも、ボーナストラックとして収録されています。 (このことに気がついたのは、実はつい先日のことでした) 10分以上ある長い曲ですが、 どことなく、Bossaラテン調のノリがロリンズにぴったりマッチしています。 出だしのメロディーから心地よく、肩の力の抜けた雰囲気の演奏です。 邦題として「もし貴方と別れるときは」とありますが タイトルと曲調がいい意味で一致しませんね。 でも、タイトルを意識して聴いていると、明るさの中に、 どことなく切なさも漂ってくるような・・・ この曲はラーナー=ロウのミュージカル「キャメロット」の主題歌だそうです。 最初に日本で発売されたときには、発売不可能の曲であったとのことでしたが、 再発時に加えられた模様です。 (ついでにアルバム・タイトルも Don’t stop The Carnival でした。)
The Night Has A Thousand Eyes ギター、ベース、ドラムスとのカルテットになります。 とてもくつろげる雰囲気の音色でまさに夜にぴったりです。 ジム・ホールのギターの音色も、素晴らしくよく くつろいだ雰囲気をより一層強調するゆるやかな演奏です。 主張しすぎていないところが、なんとも心地よいというか、 肩の力の抜けた演奏です。
・・・コロコロ意見が変わるんですが、 実は、The Bridge+2 を聴き直したときに If Ever~ と この The Night Has~ はなくてもいいかな、と 思ったりもしたんですが、 改めてこの2曲の存在が、橋プラス2でいい感じになっているかな、と思い始めました。 The Bridgeの緊張感を、この+2というおまけ(失礼)の2曲がほぐしてくれるのです。 また、2枚のアルバムでこの曲が聴けるなんて ちょっと得した気分に・・・げんきんですが。
・・・さて、あっという間にラストです。
Jungoso ロリンズのオリジナルですが、 これが、なんだか、不思議な雰囲気の曲で、 全体にちょっとマイナーな雰囲気が漂っています。 これも、Blue Songo と同じテナー、ベース、コンガ&ボンゴという編成なのですが、 どこか抜けたような、先の曲とは違ってどことなく緊迫感のある音です。 それが、次のアルバムへとつながっていく・・・そんな予感がします。 最後のフェイド・アウトがアルバムの最後に不思議な余韻を残してくれます。