梅＆桃写真館
２０００年の３月のある冷たい雨が降る夜、２匹の子ハムは、他の兄弟と一緒に、アクアラインを渡ってやってきました。合計５匹いた子ハムは、２匹がノーマルグレーで、他の３匹はパールホワイトでした。ちなみにこの子達の両親は、どっちもパールホワイトだそうです（見た事ないんですよねぇ…）その中からノーマルグレーでおとなしめなのを１匹パールホワイトで人懐っこそうなのを１匹貰いました。
名前を付けないといけないのですが、オスかメスかわからず…どうしようかなぁ…思ったのですが、ちょうど梅と桃の花が咲き始めたころで、メスだったらそのまま使えばいいし、オスだったら〇〇太郎とつけりゃいいや…と思い、ノーマルグレーの方を “梅” 、 パールホワイトの方を “桃” と、つけました。
最初のころは何か落ち着かない様子だったのですが、すぐに我が家に慣れてくれて、１週間もしないうちに、ちょこまかと動くようになりました。
２匹はいつも一緒でした。ゲージも一緒、えさタイムも一緒、寝床も一緒、お散歩をするのも一緒。時には一緒にちょこまか動くので、隙間に入らないよう見張るのが大変でした（笑）時には一緒に折り重なって、寝てる事も…。こういう時は大抵梅が下で、桃が上で寝てましたね。
２匹はだんだん大きくなり、性別がどっちだと論争になりましたが、やっとどっちもオスということが判明しました。そんな彼らも、半年ぐらいで体長がタバコの箱の半分ぐらいだったのが、タバコの箱と同じぐらいになりました。そして、どんどん大人になっていきました…。そんな矢先に、ある事件が……。
その年のクリスマスイヴの日、夜中に帰って来て、梅＆桃のいるゲージを見ると…、そこにはダンボールが…。中を見てみると、な、な、なんと！左足が真っ赤になっている梅の姿が…。怪我の様子を見ようと思って近付こうとすると、｢ち・ち・ちぃ｣と泣く始末。おまけにブルブルと振るってるし…。次の日聞いたら、梅と桃が散歩中にいきなりケンカをして、桃が梅の足を噛んだとの事…。事情が事情だったので、急いでゲージを買って、梅と桃を別のゲージで飼う事になりました。
その後梅はしばらくは歩きづらそうでしたが、ちゃんと完治しました。ただ…、その日を境に、一緒に放すと、お互いがすぐにケンカモードになるようになりました。一人前の大人の男になった証拠でしょうか。
名前を呼ぶとすぐに側によってくる梅、人の顔を見るたんびにゲージをかじって餌を要求してくる桃。どっちも人懐っこく、未だに我が家のアイドルです。
梅と桃が我が家にやってきて、２年と２ヵ月半が経ちました。桃は相変わらず元気そのものなんですが、梅が最近…。毛づやがあまり良くなく、頬とお腹の毛が薄くなり、主食のひまわりの種等が食べられなくなりました。冷めたご飯がお気に入りのようです…。まぁ…人間の年でいうと、おじいちゃんですからねぇ…。ハムスターの平均寿命は、２～３年だそうです。もちろんそれ以上生きるハムスターもいます。まだこの２匹とお別れしたくない自分がいます…｡出来れば１日でも長生きしてほしいなぁ…、なんて思ってた矢先、突然のお別れが…。
２００２年６月１８日の夜、梅はハムスター星に旅立ってしまいました…。
その直後から桃の体調に異変が…。前日まで元気に餌を食べてたのに、餌が食べられなくなりました。何も受けつかないんです…。そして、苦しそうにか細い声でずっと鳴いてました。時より、梅がいた方をずっと眺めてました…。寂しそうに、ずっと…。
梅がハムスター星に旅立って２日後の早朝、桃は梅の後を追うように…ハムスター星に旅立ってしまいました…。
二人は何だかんだ言って、仲の良かった兄弟だったと思います。今頃きっと、お空で遊んでるんでしょうね。他の兄弟ハムと一緒に…。
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