無頼であるということはどういうことなのか? 自由に生きたいなどと簡単に言うけれど、或いは、自由であれと知識人は言うけれど、自分のしたいように生きるということと自分がこのようにしかできないということは、コインの裏表だ。自在に生きると言ってみたって、面倒で、どうしようもない自身の気質やら能力やらと付き合いながらのことだ。「ばれてもともと」とは数々の鉄火場で鎬を削ってきた者が、最後の、クリティカルな一点で、自身を掬いとるような、そんな言葉だ。「I'll be none the worse than before」とは、常に己をどん尻に据える覚悟が吐かせる言葉であり、また同時に、その言葉は、聞く者、読む者の心をたしかに打つ。そういう力を持っている。 good for nothing で居続けることはしんどいことだ。糞意地もあるだろうし、やせ我慢もあるだろう。 だが、その潔さは、どこまでも清々しい。