ダイオキシン等については専門家に聞いて下さい
からのつづきです。
10) 9月24日付の東京新聞の記事中、油症治療研究班の古江班長のコメント、『新たに油症認定されるには、検診を受ける必要があるが、私たちの検診の目的は、本来、認定患者さんのためだ。未認定の人を阻むわけにもいかないので受け入れてはいるが‥』とあります。
また、厚労省の担当者のコメントでは、『検診の目的は、認定患者の健康状態を把握して、治療方法の研究につなげること。未認定の人たちを新たに認定する目的の検診ではない』とあります。
それでは、未認定の人が受けられる検診は、どこにあるのですか?
【お答え】
基本的に今の検診は認定患者さんも未認定の方も受けられます。 認定患者さん用、未認定患者さん用とは分けていません。 新聞の記事について何とも申し上げるつもりはないですが、基本的には分かれていないですし、今も受けられています。 半分弱の方は未認定の方というのが現状です。
11) 首都圏での検診会場が2か所では少ないです。しかも、最寄り駅からバスで30分では体調の悪い人を配慮しているとは思えません。検診会場を増やして、交通の便の良い会場も加えていただけませんか?
12) 年1回の検診日に、本日のような大型台風などのため、体調の悪い被害者が定刻までに行かれない場合、予備日はあるのですか? 行かれなかった場合、一年後ということになるのでしょうか?
13) 入院中、または重症で外出できない未認定被害者への出張検診をしていただけませんか?
【お答え】
11)、12)、13)については、油症センターに聞いて下さい。
【質問追加】
でも、やっぱり、多摩地区でも、埼玉県からでも、相模大野まで行ってですよ・・・
【お答え】
仰る通りなんですが、少しずつ利便性の確保というのはしています。 もともとは西日本だったわけで、大阪で増やし、愛知で増やし、関東で増やし、関東でも日にちも増やしでやってきています。 患者さんのご要望に十分ついていけてない部分もあるとは思いますが、可能な範囲で取り組んでいます。 こういう要望があるというのは今日いただいて、新聞にも書かれていましたしね。 やっぱりいろいろ課題がある部分はあります。 すぐ増やせるかというとなかなか難しく、でも少しずつやっていっています。
【質問追加】
血中のダイオキシン濃度を検査するのはどこででもやれるわけではないと思うんですね。 検診を受けた人の話だと他の医療機関でもやれるようなことではないかという感じを持たれたので、もっと増やしていただくのが可能ではないかと思って、お願いしたいんです。
でも、こういうことも余計なお世話かもしれないんですが、でも私だって、いつこういう目に会うかも分からないんですから。 放射能の被害を受けた人たち、この先どうなるんだろうと思ったりもしますし。 西日本一帯の出来事かと思っていたら、私の目の前にいた友人がカネミ油症だったというわけですから。 せめて、厚労省にお願いするくらいならできるかな~と思って・・・ぜひ、会場を増やしていただきたいんですよ。 だって体調が悪いのに、朝早く満員電車に乗って朝8時半厳守で、またバスに30分乗ってではきついですよね。 泊まらなければいけない人だっていますよね。
【お答え】
あのご意見伺って、油症治療研究班に伝えますから・・・この会議室、4時くらいまでなので。
15) 45年前、保健所などに被害届を提出した人は1万4000人以上とのことですが、その後、国はこの人たちにどのような連絡をしていますか? 昨年、救済法ができたことは知らせましたか?
【お答え】
厚労省でもHPに載せたり、プレスリリースという形で記者クラブの方々に随時、お知らせをして、西日本の新聞社などはそれを見て記事にされたりしています。
【質問追加】
新聞を見ていない人もいると思うんですよ・・・
【お答え】
あと、広島、福岡、長崎では説明会をやって、とくに実態調査をやるということもありますし。
【質問追加】
説明会をやる時にはこういう届出をした人たちにも連絡するんですか?
【お答え】
広く広報しています。 住民一般に、国民一般に。
【質問追加】
なかなか伝わりにくいですけどね。
【お答え】
あとは健康実態調査を今年するときに、このお知らせ、同居人という話がメインになるんですが、こういう施策の説明も入っています。 患者さん経由で周りにお知らせいただけるように・・・
【質問追加】
最近、知り合った未認定の方は、たまたま新聞を見て救済法ができたことを知って、『カネミ油症って終わってなかったんだ、まだ続いているんだ』 と改めて知ったというんです。 他にも、45年前に届け出てもう駄目なんだと思っている人が多いのかと思いますので、なるべく広報をお願いします。
16) 首都圏で未認定被害者が相談、あるいは受診できる医療機関はどこですか?
【お答え】
個別の話になると油症センターとか、都道府県の担当にご相談いただきたいと思います。 確かに関東でとなると九大の油症外来とかもなかなか受診できないと思うのですが、五島とか長崎とかで油症外来はやっているんですが。
【質問追加】
未認定の人が相談できる窓口を通して、お医者さんは紹介されるんですか? 油症のことに詳しい。
【お答え】
まず油症センターをご紹介しています、九大ですね。
【質問追加】
東京都にはカネミ油症に詳しいお医者さんはいないんですか?
【お答え】
油症を実際に診られた方ですよね、九大の先生になりますが。 ただ、ふだんの治療になりますと、油症に対してやることが、治療法があるわけではないので、いくつか分かってきたような漢方薬、皮膚症状に対する治療法、あとはダイオキシンの排泄を促進する食生活とかについて、研究班で 『カネミ油症を診られる方へ』 という形で、医療従事者の方にも、ふだんの受診はされるので、その中でいろいろな症状、対症療法としてやられています。 それらについては、厚労省のHPにも 『油症の治療と診断の手引き』 という形で掲載して、啓発しています。
17) ダイオキシン国際会議などで、国としてカネミ油症被害の報告はされていますか? 【質問追加】
ダイオキシンの国際会議で油症治療研究班の方が見えていなかったと聞いたんですが・・・
【お答え】
そのダイオキシン国際会議がいいのかどうかはよく分からないですが、基本的には研究班でも国際的な論文とかにかなり精力的に発表していただいて、珍しい『病気』ということもあるかと思うんですが、かなり掲載されている数は多いと思います。
【質問追加】
でも、あまり広めたくないのかな~と思ったりしてしまうんですよね、カネミ油症のことを。
【お答え】
そんなことはないと思いますけどね。
【質問追加】
カネミ油症は難病なんですか? シロウト考えで言うと。
【お答え】
難病には入らないです。 これは原因が、原因企業が明確ですので。 難病は原因が分からず、治療法も分からないわけです。 原因物質のところで治療法など未解明なところはありますが、原因者が、補償すべき人が明確なので。
18) 国の啓発用パンフレットはどのような方々が作成されていますか?
作成メンバーの中にカネミ油症被害者の方々は入っていますか?
【お答え】
宿輪さんをご存知ですか? 宿輪さんからも同じようにご要望をいただいて、患者団体の方々にも見ていただいて、ご意見いただく機会をつくろうという話になっています。 もともとあるものを更新しているところではあるんですが。
【質問追加】
2億円のうち7割が検診で使われていると電話では仰っていましたが、この新聞だと7000万円になっていますよね。
【お答え】
相談員をやとったり、どうしても、長崎とか福岡とか、検診と相談とか、ほとんど・・・あとはやっぱり治療法の研究もしなければいけないですし、2億円は大きいですけれど足りない部分も、とくに今年、認定患者さんも増えられましたし、検診を受けられる方も増えられているんで。
14) 未認定被害者への検診に伴う交通費や宿泊費などの費用負担はどうなっていますか?
【お答え】
交通費はカネミ倉庫が。 未認定の方は自費で、認定されたらその分が出る、認定されたあとに。
カネミ倉庫としてもやっぱり自分たちの支払う範囲というのがあるでしょうし。
【追記】
昨年10月にゆーりっくさんが検診を受けた体験からコメント下さったことです
検診に際し、『未認定者の交通費はカネミ倉庫にご相談ください』 と一枚の紙が入っています。 相談しましたが、『払えません』 という答えでした。 認定されれば、次回以降の検診の交通費は支払われますが、遡ってはありません。 カネミ倉庫に確認したことです。
【質問追加】
国も認定者を増やしたくないのかな~とも思ってしまうんですけどね。
【お答え】
別にそんな・・・
【質問追加】
だって家族に認定者がいる人は認定されやすくなったとしても。 油症研究班の人たちもカネミ倉庫がつぶれちゃうからもうこれ以上、認定者を増やすのを止めようと思っているのかな~と思ったり・・・
【お答え】
そんなことはないです。 あくまでもやっぱり、科学的にしておかないと外国からも何やっているんだと言われても困るわけなんで・・・
【質問追加】
でも、その科学的というのが・・・
ここで4時となり、つぎに会議室をお使いになる方々が
入り口に来られて 時間切れとなりました。 それで、
19) 油症治療研究班は、これまでに、どのような研究成果をあげられていますか?
20) 国の油症治療研究費用はどのように使われていますか? その内訳を教えて下さい。
未認定被害者の救済について、今後、国は具体的にどのような方策を考えていますか?
などについては、改めて お伺いしたいと思っております。
なお、この途中で 質問したこと、
カネミ油症治療研究班と国との関係は?
へと つづきます。
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