カネミ油症支援センター
のSさんからの提案で
『家族の食卓』の朗読を3人で始めました。
昨年の1月23日から始めて
11月15日に終わりました。
Tさん、Uさん、私、それから嬉しいことに
後半、Aさんが加わって4人となりました。
『家族の食卓』聞き取り記録集は
石澤春美さんと水野玲子さんが、
2000~2005年にかけて、何回も
カネミ油症被害者の方々を訪ねて
聞き取りをされた記録集です。
2006年に発行されて今は絶版となっているため
Tさんのを借りてコピーして読み合わせました。
大まかな目次は
はじめに
カネミ油症事件
無言の訴え
語りつくせぬ日々
あとがき
略年表
となっています。
写真は、私が使ったコピーで
いろいろ書き込んでいます。
「はじめに」の中で、ある被害者を訪ねて
帰りがけに『今、一番言いたいことは?』
と尋ねたら、一年前と全く同じ言葉・・・
『わしらは売っていた油を買って食べただけなんよ。
なんにも悪いことはしていない。どうして、こんな
苦しい目にあわんとならんのか? 元気になって
カネミ倉庫と国に言いたい‼』
その帰り道で、この聞き取り集の作成を
思い立った・・・と書いてありました。
カネミ油症事件とは
1968年、西日本一帯で、北九州にあるカネミ倉庫が
製造し、販売した米ぬか油(カネミライスオイル)に
PCBが混入していたため起きた食品公害事件です。
そしてPCBが過熱されたことで、ダイオキシン類に
変化。食べた人たちに今もさまざまな疾病と苦痛が
続いている。国によって認定された被害者は一部で
多くの被害者は未認定のままに苦しんでいる・・・
その苦しみは、読み合わせている私たちにとって
想像を絶するもので身につまされる思いでした。
この小さなメモリーカードに
約5時間分が入っています。
家族の食卓 朗読 ≪目次≫
1.はじめに P1 6分35秒
2.カネミ油症事件 p5 16分23秒
3.17才の生涯 p11 10分48秒
4.我が子 p15 16分50秒
5.経済大国日本の影で 1 p19 6分49秒
6.経済大国日本の影で 2 p20 7分12秒
7.経済大国日本の影で 3 p22 8分40秒
8.泡立つ油 p25 14分03秒
9.督促状 p28 10分51秒
10.嵐の中に p32 11分02秒
11.叫び p35 10分43秒
12.母子の暮らし p38 6分21秒
13.飲んでいた油 p40 7分12秒
14.黒い皮膚 p43 9分39秒
15.腕の中で p46 6分29秒
16.認定と未認定 p49 4分54秒
17.原爆投下のまちから逃れて p51 8分52秒
18.夫の遺品 p54 6分55秒
19.断ち切られた子孫 p57 6分56秒
20.苦悩 1 p60 14分53秒
21.苦悩 2 p63 5分48秒
22.失明 p65 9分11秒
23.孤独の戦い p71 18分48秒
24.我が子のため p76 10分21秒
25.青春は病院で p79 8分43秒
26.親の因果といわれ p82 12分09秒
27.体調が悪くてあたりまえ p86 4分25秒
28.37年後の認定 p88 6分16秒
29.無念 p90 2分54秒
30.死産 p91 4分51秒
31.虐め p93 9分42秒
32.何のための病気 p96 4分26秒
33.あとがき p99 3分34秒
34.カネミ油症事件 略年表 p101 5分24秒
いつか、皆さまに聞いていただける
日がくるといいなと願っています
【カネミ油症のこと】
夕食時、ラジオでカネミ油症の報告が・・・
夕食時、ラジオでカネミ油症の報告が・・・ 2021年02月07日
カネミ油症被害者全国連絡会が発足♪ 2019年08月06日
カネミ油症が報道されて、昨日で50年! 2018年10月11日