2004.12.23
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カテゴリ: 好きな詩の数々
++わたしを束ねないで ++

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
たばねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂

わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように

止めないでください わたしは羽ばたき
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音

わたしを注がないで
日常性に薄められた牛乳のように
ぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮 ふちのない水

わたしを名付けないで
娘という名 妻という名

坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風

わたしを区切らないで
,(コンマ)や.(ピリオド)いつくかの段落

こまめにけりをつけないでください 

わたしは終わりのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩

++新川和江++

+++++

明日は不燃ゴミの日
今日中にゴミをまとめてしまおうと頑張っている

掃除の途中で 読みっぱなしになっていた雑誌に躓いて転ぶ

「キャー」だか「いや~」だったか 悲鳴を発した私を
何事かと子どもが見に来る

「そういう可愛い仕草が許されるのは二十歳まで!
 いい歳してみっともない ってか幾つだお前」

と息子に言われる

日ごろからおよそ母親らしくない私を見て育った我が子に 遂に「お前」と言われてしまった

今度言ったら 一発ぶっとばそうと思う

ダメ母なのは諦めていただきたい
で 将来は立派なお嫁さんをもらってください








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最終更新日  2005.06.01 15:26:09
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