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December 2, 2004
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<AIDSに関するオモイゴト その2「エイズ問題の課題を考える」>

その1は こちら


(1)インド・中国といった人口大国での流行本格化
(2)カンボジア・ミャンマーなど国内情勢が安定せず、保険基盤が整っていない国での感染拡大
(3)日本を含む他アジア諸国での緩やかな感染拡大に対する危機感の欠如


以上は1997年第4回アジア太平洋地域エイズ国際会議で挙げられたエイズ問題の「課題」である。
今回は(3)を掘り下げて、そこから出てくる問題点や解決策などを考えるつもりだ。
(全然前向きな話から始まらなくて申し訳ない・・・。)



中国を取り上げて見てみよう。
中国のHIVの感染経路は場所により異なる。
南部・西部(雲南省など)では「麻薬の回し打ち」。これはタイ・ミャンマー・ラオスの国境地帯「黄金の三角地帯」に隣接していることに起因する。
東部大都市では「売春などによる性感染」。貧しい内陸部と経済ブームで沸く沿岸部の貧富の格差により、人口が流動しやすくなって非合法の性産業の存立基盤を強化した。
農村部では「売血による感染」。成分献血という「血しょうと赤血球を分離した後に、貧血を防ぐために赤血球を提供者に戻す」という献血があるのだが、日本では「自分の血液」に限る一方、ここでは何人もの血液を混ぜて戻すと言う事をしている。つまり一人でも感染者が居れば・・・ということになる。河南省で80%以上の成人がHIVに感染し、60%には何らかの症状が出ているらしい。

前回も述べたが、2010年中国では1000-1500万もの生存HIV感染者を抱えると言われている(インドは2000-2500万)。


(2)カンボジア・ミャンマーなど国内情勢が安定せず、保険基盤が整っていない国での感染拡大

良い資料が集まりませんでした。ごめんなさい。




(3)日本を含む他アジア諸国での緩やかな感染拡大に対する危機感の欠如

日本に焦点を当てて考えてみよう。
思い返せば分かっていただけると思うが、エイズ問題は日本で取沙汰されている印象はない。


まず、この最大の要因は、エイズの潜伏期に起因するものであろう。
だが、「潜在的な流行で、顕在化した頃には取り返しがつかない」と言うのがエイズの恐ろしさなのである。
ゆえに、初期に予見性を持ったリーダーシップが教育・予防で発揮せねばならないのだが、政府からすれば「エイズ流行の広がりを認めたくない」「感染リスクの高いのは薬物使用者・売春婦であり、政治基盤にならない」「予算を優先的に回さねばならない問題が他にもある」などの理由からHIV対策に資金を回しにくい、という考えもあることだろう。

もうひとつの要因は「あたかもエイズ患者が『特別』であるように見られている」ということである。
前回述べたように、今は同性愛者の感染者が増加している。「同性間の感染が増加した後に、異性間の感染が増加してくる」という専門家の予測もあるにもかかわらず、誰も悲観的になっていない。


教育現場では、「寝た子を起こすな」という意識から性問題が大きくからむこの問題に対して積極的に関わりにくく、また「問題のある子」は退学・停学に処され、「特別視」される。

マスコミでは「AIDSが絡むのは特別な若者」と見せてしまって、普通の若者の問題という意識を薄れさせる。また、持続的な関心がない事で、あたかも「エイズ問題は終わった」かのように見せてしまう。


だが、はたしてそう楽観的いられるだろうか?

エイズ流行を認めたくないというのはわかる。
SARS流行時にもあったが、当時と共通した問題点が再び浮上しかねない。
共通した問題点とは以下の3つ。
1つ目は、未知の感染症に対し、人は強い恐怖と不安を感じ、社会的なパニックを起こすこと。
2つ目は、流行の初期で予防の必要性を強調するあまり、過度に人々の不安や恐怖に訴える対策が採用されること。
3つ目は、病気に苦しむ人の存在への想像力が低下し、偏見・差別へ。それにより診断・治療が受けにくく予防対策にマイナスであること。

だが、政治基盤にならない「特別な人々」である、というのはあてはまるのかというのは疑問だ。
日本の若者の性行動が近年大きく変化してきた。
性経験率は上昇し、低年齢化(2002年に高校生の40%、中学3年で10%)している。
18歳~49歳の女性の過去1年以内の売春経験率は、欧米が数%に対し日本では15%である。また性的パートナーが多いほどコンドームの使用率が下がる。日本のコンドームの販売数は4.5億個で10年前より25%減少した。
そして、HIV感染症は性感染症(STD)と表裏一体の関係にある。感染ルートが似ているのと、STDの病巣にHIVが侵入しやすいという2つの理由からである。そして今、STDのひとつである「クラミジア」の感染報告が、ここ数年、十代から三十代の間で急増している。

また、予算についても疑問が残る。
最新の抗HIV療法は年間250万円。日本では2020年に全国のエイズ患者は5万人と推定されており、国全体で1000億円という治療費がかかることになる。予防にかかるコストは治療に比べ遥かに少なくて済むのである。


以上のことから、僕が提言したい解決へのキーワードは3つ。

「市民社会」  「家庭」   「教育」  

である。


今回はここまで。
第3回 では「市民社会」を元にエイズ対策に取り組んだブラジルの例を述べ、
第4回では「家庭」「教育」による打開策と、それらに関する一般的意見、
第5回では「性ビジネスと日本」を考え、
第6回では「子供をめぐる事件」で締めくくるつもりだ。

4回目以降はエイズを主論としないことをご了承いただきたい。
タイトルがあくまで「AIDSに関するオモイゴト」であるので、それを考えるにあたり付随してでてきた考えなので。
また、後半では佐世保で起こった小学六年生の殺人というものも少しではあるが取り上げるつもりである。

今回もまた明るいことを一切書かなかったのが心残りではあるが、仕方ない。
日本では明るいニュースに乏しいという話も聞いたので、明るいニュースを届けたいところではあるが、それは『英国日記』の方に任せたいと思う。


<参考資料>
富田一雄・山本秀也「中国のエイズ危機」『世界 2004年1月号』 岩波書店
「社説 エイズ感染 増加を食い止めるのは今だ」『毎日新聞』2004年5月24日。
木原正博・雅子「エイズ問題が照射する日本社会の脆弱性」『世界 2004年1月号』 岩波書店。





(追記)
これを書いたのは随分前なんですが、
第4回以降を全く書いていません。


折角なので、帰国後に時間があるようだったら書きますね。





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Last updated  December 3, 2004 06:20:28 AM
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