嫁入り道具 その1



始まりはなんだったっけな 冷蔵庫か。
ウチには大きい冷蔵庫が2つ、単身者用の小さいのが1つあるんだけど
持ち運べたら大きいの持っていっていいわよ!ときた。

欲しい…けどね~狭い家の中に無理ムリ突っ込んだ冷蔵庫。
どう出す?横にしちゃいけないし、無理じゃん。
父を含め 協議の結果NG。
「買うなら野菜が縦に入るヤツにしなさい、縦よ」
はい…(あの 住むところもまだ決めてないんですけど)

そこから彼女の怪進撃が始まる。

翌朝 イキナリ
「貴方たち、ベットで寝るの?布団で寝るの?」
と来た。

朝からなにピンクな… ってそういう話じゃない。
「いや、あのベッドが置けるような広さの部屋には越せないと思うけど…」

「布団なら二組新しいの買わないと。あれとこれとそれと…」
???
布団なんか今使ってるの貰ってけばいいかー位にしか思ってなかったんだけど。。。

「なにいってるの。布団ってのはね 嫁入り道具なのよ」
はぁ…

そして
なにがどうなってそうなったのか知らないが
数日後、タオルケットとシーツが2組買ってあった。

「なんでタオルケットなの?出る頃はタオルケットの時期じゃないと思…」
「持ってけばいいじゃない!いいわよ、そしたら私とお兄ちゃんでつかうからっ」

…安かった のか?


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