秀佳の心と心臓(ダブル・ハート)のページ

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副院長先生について、待合室で聞いた事


「もう大丈夫なんではなかろうか?」自分ではすっかり元通りに戻った
気がしていた。
そうなると、毎日薬を飲むのも面倒になってきていた。そんな通院日の事

どんな拍子で、その時他の中年女性の患者達の会話に混ざったのか
覚えていないのだけど、、、
「家族の方のお薬貰いに来ているのか?と思うくらい、患者に見えないわね」
とか「お仕事出来てるのなら、全然大丈夫よ――」とか、言われて
「そっか―♪やっぱり自分は、治っちゃったんだ―」なんて、思い込んだ。

そう思い込む時点で、もしかしたら、少し薬が効き過ぎて「躁」側に行って
居たのかも知れない。。。
でも、打ち解けられる感じでなかった院長先生に
「自分では、もう治ったと思うんですが」なんて切り出す事は思いつかなかった。
精神科や、心療内科の主治医とは、「まず信頼関係と相性」なんて常識さえ
知らなかったころの事であった。

「女の人は、副院長先生に診てもらった方がいいわよー」
「何でも話しやすくて、凄くいい先生よ――」
何故か、院長の診察日にその人は来ていたけれど、、本当は
院長先生の奥さんである副院長先生の患者さんなのだそうだった。
そう聞きながらも、「もう治ったから、良いんだ――」って
思いながら聞いていた。
けれど、神経質そうで話しづらいイメージの院長先生よりも、会った事も無い
副院長先生に対して、良いイメージを抱いた事は、間違いなかった。

これきり暫く通院しなかった訳だが、後に知る事になった
病院側の記録によると、約2ヶ月程の通院記録が残っていた。


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