奥秩父・秩父往還(12/06-07)

奥秩父・秩父往還(2003/12/06-07)


一ヶ月ぶりの山と森には
冬の気配が漂っていた

はじめて出会った苔
手で頭を撫でてみる
ツンツンしたのが、撫でても押しても
またツンツンするのだ


古木の上に広がる苔ノ原
杉の枯れ葉が気持ち良さそう
もしも、この葉のように小さかったら
ここでいつまでも眠りたい


ガリバーの僕が泊まったのはココ
樺避難小屋(かばひなんごや)
周りは岳樺(ダケカンバ)の林
ゴォーゴォー!と吹く風に
ビリビリ!と小屋が震えた


2日目の朝
雁坂峠へ向かって歩き出すと
苔の上には雪が残っていた


カチンカチンに凍った枝


歩いてきた道を振り返ると
川又の集落が小さく見えた
一歩、また一歩を足していくと
ここまで歩いてこれるのだ
小さな「一歩」の偉大さを知る


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