St. Jame’s Walkway



 そこで僕は考えた。トレッキングでは世界的に有名なNZのトレッキングがこんなにつまらないものなのか?そして、今までほとんど読んでいなかった「Tramping in New Zealand」という、NZに来たばかりの頃に、仲良くなったアメリカ人のおっちゃんにもらった本を読んでみることにした。  そうするとNZにはGreat Walk以外にも、たくさんのコースがありHut(山小屋)があることがわかった。しかも、しかもです、Annual Hut Passというのがあり、これを65ドル(当時:約3300円)で買うと、な・なんと1年間Great WalkをNZ全国のHutにただで泊まれるというのだ。
 Heaphy Trackを終え一緒に歩いた友人とGreymouthで別れた僕は、このAnnual Hut Passを一番近くで買える街、Reeftonへ行き、その日に購入。残りのNZでの生活を山歩き(Tramping)にささげることを誓ったのです。

 Reeftonの街からバスで1時間ほど東に行った所にあるSt.James Walkwayを歩き始めたのは3月1日。4泊5日の歩行。一人で連泊する山歩きは初めてのことだが、4泊するというのも今までで最長。少し緊張気味の出発だった。




こういうところを突っ切って歩きました






 僕は歩いていて、これこそNZだという感じを受けた。写真で知っているNZにはじめて出会ったような気持ちになりました。正直言って退屈な風景なんだけどね。
 歩いていると何チャラStationという標識がありました。こんな所に電車が通っているの?もちろんそんなはずはなく、歩いて行くうちにStationの意味がわかってきた

少し分かりづらいですが、これ牛の群れ。



遠くから見る馬の群れは牧歌的ですが…
トラック(山道)にはたくさんの牛や馬が…
まったく…牛も馬も最初は珍しかったけど…
ここにいる牛馬は近づいても逃げてくれない。
逆に近づいてくるし、牛たちには囲まれるし。
おぉ・・・こわ
ということでStationというのはこういうところのことをいうみたいです



ここは今考えても程度の良いHutが揃っていたなぁ
しかも4泊中、2泊は僕一人で泊まりました。
日が沈むとHutの中は真っ暗。電気も通っていないからろうそくを灯し、薪ストーブに火を起こして、一人で贅沢な時間。怖いという気持ちよりも快適さのほうが勝る。枕もとの小さな窓からは南十字星が見えたりして。これこそほんとの贅沢なんだなぁ

St.James WalkwayはNZでの生活革命でもあった。今までも宿で外国人と話すことはあったけど、Hutで出会う人たちは、同じ趣味を持っているわけだから最初から親しみがあるし、会話も弾む。あれっ?俺こんなに英語話せるようになったんだぁ…って、もちろん錯覚なんだけど、すごく話しやすくて

このコースの帰り、Reeftonに戻ることにしました。ホントはもっと近くて便利で人いっぱい、しかも温泉街のところがあったんだけど、Reeftonは一泊して気に入ったので戻ることにしていました。そしたらひょんなことからReefton在住のオバさんに車で拾われ、そのままそのオバチャンの家に泊まることになりました。なんだか異常にやさしい人で4泊もしてしまいました。昼間は一人でその人の家でボーっとして、家にあるもの勝手に食べて、パソコンも使わせてもらって。不思議な日日でした。この話はまた後日。

     Harper Pass Walkwayにつづく たぶん…

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