東村山グルメ日記

東村山グルメ日記

都営住宅地跡の桜&銀杏並木伐採問題

春と秋の楽しみを奪わないで!


 春、桜が満開になると、気持ちが浮き立ち、花を見ているだけで自然と笑みがこぼれる。
 秋、黄色く色づいた銀杏並木は、日ごろの疲れを癒してくれ、旬の味覚を分け与えてくれる。


 そこに生活する多くの人の心に喜びと潤いを与えてくれますようにと、願いを込めて都営住宅地に植えられた桜と銀杏。都営住宅がなくなった今も、その跡地に桜並木と銀杏並木が残っているのだが、それが新たな開発のためにすべて伐採されてしまうのだという。

伐採予定の大銀杏の並木伐採した木を片付けるショベルカー

 桜も銀杏もまだ樹齢50年。まだまだ現役で花を咲かせることもできるし、実をつけることもできる。それを邪魔だからと、簡単に切ってしまうのはどうだろう? 移植するのが難しいのなら、開発計画の方を変更するワケにはいかないのだろうか。
 東村山のいいところは、身近に自然が感じられることだ。自然に合わせ、自然と共存していくスタイルに憧れる人たち増えつつある今、こんなことをするのは東村山のイメージダウンにしかならない。

すでに伐採された桜

花あわれ せめては あと二旬 ついの開花をゆるし給え

 これは1984年、福岡市の道路の拡幅工事で伐採寸前だった桜並木に、ある1人の市民が添えた短歌だ。これを読んだ当時の福岡市長は

桜花惜しむ 大和心のうるわしや とわに匂わん花の心は

と返歌し、桜並木を残すよう尽力した。本( 「花かげの物語」 )にもなり、テレビでも紹介された話だ。すでに一部は伐採されているが、まだ間に合う。東村山の市長に心あるならば、残った桜並木と銀杏並木を何とか生かす方法を考えていただきたい。
 市長とて、おそらくは切りたくなかったハズ。だが、東村山の未来を思って伐採を決断したのだと思う。一度下した決断を翻すのは勇気がいることだ。しかし、東村山の未来に桜並木をはじめとする自然も欠かせないハズ。ぜひとも、もう一度再考していただきたいと思う。

 もしこれを読んで、桜並木と銀杏並木を残したいと思われた方、簡単でいいです。その気持ちを 市長にメール してください。
 ひょっとすると予定通り、すべて伐採されるかもしれない。しかし、何も知らずに、来年の春のために成長を続ける桜たち、今まさに紅葉で目を楽しませてくれている銀杏たちに対して何かをしてあげたい……私はそう思うのです。

 木々たちはモノを言わないけど、人間に置き換えると、哀れで仕方がない。好きでもない土地に連れられ、みんなが喜ぶようにと花を咲かせ、実をつけ、頑張ってきたのに、「邪魔だから」と殺されてしまう。本当に何とかしてあげたいです。

 現状については こちら を見てください。

(写真提供=でんでんさん)

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