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2006年 9月~10月に観た映画
2006年9月~10月に観た映画
X-メン 3
シュガー&スパイス~風味絶佳
イルマーレ
夜のピクニック
ブラック・ダリア
○○○○
X-メン 3
先日テレビ放映された「X-メン」「X-メン2」を観たら続きが知りたくなりました。
こういう映画は大画面で観るに限りますね。
我が家のテレビ画面では全然迫力がなくて。ううう。
*「Xメン-3」公式HPは→
こちら
テレビ放映されてるのを眺めていた時は、
「例えば、石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009』を実写版にしたらこんな感じ?」
なんて想像しながら観てました。(内容は全然違うけど)
異なる能力を持つ者同士が協力し合って…ってところとか。
でも今回は、「特殊な能力を治療する薬が出来た…」というお話。
(『サイボーグ009』たちはサイボーグから普通の人間に戻ることは不可能…よね?)
特殊な能力がもし、自分にあったら…やっぱり使ってみたいし、
一度手にしたものは失いたくない…と思うのが人情ではないでしょうか。
ただ、アンナ・パキン演じるローグのような能力については
「普通の人間に戻りたい」と願うと思う…。
もっともっと彼女に焦点を当ててみても良かったんじゃないかなあという気もする。
(それにしてもアンナ・パキン、大きくなったなあ…びっくりです。
「ピアノ・レッスン」や「ジェイン・エア」以来観るのは久しぶりでした。)
それにしても壮絶な超能力戦でありました
ぼーぜんとして観てしまった感じです。
「すごいなー…」という言葉しか出てこないかも…。
何でもありの世界ってこんなふう…?
でもって、ラスト、ファイナルと謳っているわりには気になる部分もいろいろと。
「あれはあれはどーいう意味なんでしょう~!」と観た方に質問してみたいですね。
「どうしてどうして××しちゃったんでしょう~!?」とか。
うーんうーんうーん。
ちなみにエンドロールに席を立っていってしまった方が結構いたけれど、
最近の映画はエンドロール後に「ややや!?」というエピローグがあることが
多いので、場内が明るくなる瞬間まで気を抜いてはいけません。
あああ、つっこみたーい!!(笑)←教えて欲しい…!の意味^^;
シュガー&スパイス~風味絶佳
柳楽くん観たさに足を運んでみました。
「誰も知らない」から、どんな風に変わったかなあ…と。
*「シュガー&スパイス~風味絶佳」公式HPは→
こちら
「10代の成長ぶりってすごいな~!」と思いつつ観てしまいました。
この年齢ってあっという間に“男の子”から“男の人”になっちゃうんだなあ。
頼もしい反面ちょっと寂しい気持ちもします。
コミカルな場面も、終盤のどうにもならない、もどかしい気持ちの場面も
ごくごく自然体に見えるところが柳楽くんの強みだなあ…と思います。
そんなところはこの先、どんな役を演じるときも変わらないでいて欲しい…。
映画の原作本は実は一度図書館から借りたものの、
そのときの気持ちにあわなくて一話目にして挫折しました。
映画が面白かったらまた借りてみようかな…なんて。
いっとき山田詠美さんの本を読みまくった覚えもあるのですが
ここ何年か全然読んでいません…☆
映画はグランマを演じる夏木さんのインパクトがとにかく強かったです。
(「湯婆だー!」と内心何度叫んだことかっ!)
でも映画中一番好きな場面は、夏木さん演じるグランマが無言で
湖の向こうにある富士山を眺めるところ…。
台詞がなくても伝わってくるものがあっていいなあ、と思いました。
映画の主な舞台は「何故、こんな人も車通りもなさそうな場所に!?」と思う
ガソリンスタンド。
雑誌「Ku:nel」を眺めていたらこの映画の美術を担当された方のコメントが載っていて
このガソリンスタンドのイメージは映画「バグダット・カフェ」へのオマージュ…とあり
妙に納得してしまいました。
「バグダット・カフェ」・・・も懐かしい映画ですー。
イルマーレ
水辺に建つ家、古びたポスト、犬、時を超えて行き交う手紙…と
同じモチーフを使っているにも関わらず、演じる人や、使われる音楽、
演出によってこんなにも違った映画に仕上がることに改めて驚いたような。
*「イルマーレ」公式HPは→
こちら
率直に言えば、柊は韓国版の、オリジナルの「イルマーレ」の方が好きです。
映画を観終えた後、心に残る余韻が(その種類が)全然違う気がする…。
韓国版では時間を越えてやり取りされる手紙、言葉そのものに
重点を置いて描かれていたから、印象的な台詞がとても多かったし
観終えた後もそれをずっと覚えていたりします。
手紙が重要なモチーフだったから、ポストを覗くときの仕草や手紙を読んでいる
ときの何気ない表情にすう、と惹かれるものがありました。
ハリウッド版では、手紙のやり取りのあとに訪れる結果?を
早く知りたい!とすごく急いでいる感じがしました。
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの組み合わせはとっても魅力的だったのに
何故だろう…。
観終えた後「普通のラブ・ストーリーだったなあ」なんて感じてしまいました。
うーむ。
この違いはラストシーンにとってもよく象徴されているような気がします。
韓国版「イルマーレ」→
夜のピクニック
人と人との距離がぐん、と縮まる瞬間って何だか奇跡みたいだなあと思えました。
大人になったら心から打ち解けられる友人が出来ない…わけじゃないけど
やっぱり学生時代の友人とはちょっと違う気がする。
子供と大人とでは時間の流れ方・感じ方が違いますよね。
子供の頃は時間が経つのがゆっくりで、一日がすごく長く感じられて、
毎日同じことの繰り返し。それがずっと先まで続くような錯覚を抱いてたけど
それは大きな間違いで、一瞬一瞬、同じ時間を持つことは二度とないんだと
気づいたときにはもう時間はさらさらさらさら…あっという間に流れていってしまって。
丁度、その境にあるのが高校時代なのかなあ、なんてそんなふうにも思いました。
*「夜のピクニック」公式HPは→
こちら
原作がすごく良かったので、それが映像になったらどうなるのかなあ…なんて
思っていたのですが。
頭の中だけで想像していた歩行祭が、映画で観ると「こんなふうなんだー!」と
実感できて感慨深かったです。
原作で読んだ印象よりずっとコミカルな演出がなされてて、そんな部分が
すごく高校生っぽくて面白かったです
とくに高見光一郎くんのキャラクターは期待を裏切りませんでした(笑)
うーん、彼は稀有な存在だと思います。
GOALとSTARTが表裏一体になってる立て看板が印象的でした。
みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。
その答えを、自分も知ってるように思うんだけど…
それを上手く言葉にして誰かに伝えることって難しいな…。
既に映画を観た後…ですがこちらの方も観てみたくなりました→「ピクニックの準備」
歩行祭前日の幾つかのエピソードをオムニバスにした短編集。
ご近所のレンタル屋さんに置いてあるかなあ…。
すごーく観てみたいぞ。
ブラック・ダリア
とにかくインパクトのあるタイトルだなあ、と思う。
観に出掛けたのはこのタイトルに惹かれたため、といえなくもない…(笑)
*「ブラック・ダリア」公式HPは→
こちら
未解決になっている殺人事件。しかも殺され方が残酷…という点で
柊は“切り裂きジャック”を連想しながら観てました。
(ジョニー・デップが出演していた『フロム・ヘル』とかね)
未解決のままになっている事件を題材に扱っているので
ラストはあやふやに誤魔化しちゃうのか、
それとも著者なりのあっといわせる真犯人を用意しているのか…
そこに期待して観ていたんですがー。
前半「いつになったら彼女の死体が発見されるのか」とじりじりしていたわりに
ラストは急展開、「何何っ!?」と思ってる間にエンドロールが流れる~という
感じでしたね…。
途中ちゃんと結末への付箋がひかれてあるの、見逃したらいかんのですね。
うーん、しかし結末に納得いかないわけじゃないけど、この割り切れなさは
何なのだろう??
ヒラリー・スワンクが意外な役どころでした。
ついつい「ミリオンダラー・ベイビー」などの印象が強いので、そういうイメージで
観てしまうんだけど。
でもでも理由ありげな妖艶な女性…よりは「ミリオンダラー…」の方が好きかなあ。
妖艶さという点ではスカーレット・ヨハンソンが古風な金髪の髪形といい
観ていてどきどきしました。
…にしても、なんで出てくる登場人物皆、すぱすぱタバコばかりふかしているんだろうと
変なところばかり観てしまった気がする(笑)
ブラック・ダリアことエリザベスとヒラリー・スワンク演じるマデリンの二人は似ている…
という設定にも拘らず全然似ているように見えないのは何故なんだー!とか。
マデリンの母親を演じている女優さん、ハリー・ポッターの意地悪な叔母さん役の
人だ~!と思ったらどうにもその印象が強くよみがえって来て
いかんいかんと思いつつも笑えてきちゃったし。
ブラック・ダリアと呼ばれるようになった謎めいた女性は
時代や世相のなにかを象徴しているのかなあとか、
どうしてこの事件に関わった人たちはこんなにもダリアに惹かれていくんだろうとか
もうちょっと真剣に観たかった気がします。
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