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読書日和 ~Topo di biblioteca~
2008年1月~3月に観た映画
2008年1月~3月に観た映画
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ
テラビシアにかける橋
アメリカン・ギャングスター
KIDS
チーム・バチスタの栄光
L change the WorLd
エリザベス ゴールデンエイジ
いつか眠りにつく前に
ジャンパー
ライラの冒険 黄金の羅針盤
魔法にかけられて
SweetRain 死神の精度
マイ・ブルーベリー・ナイツ
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
無実の罪で15年間家族と引き離され、彷徨っているうちに
彼はもはや流せる涙も涸れ果ててしまったのか、と感じました。
ラストシーンを眺めながら、
「ああ、彼は涙を流せなくなった代わりに血を流したんだろうか」なんて思い、
涙を流せるようだったらまだ良かった。まだ救われたろうに、なんて思いました。
*「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」公式HPは→
こちら
なんといっても殺人鬼のお話なので、美談めいた演出をされたら嘘になる。
カミソリ&先端恐怖症になりそう…ううう、血に酔いそう…なんて眩暈を感じつつ
鑑賞しました。うーむさすがR-15指定。
だけど、「怖い」「グロテスク」「うぷ…」と思いながらも終始感じ続けていたのは
ジョニー・デップ演じるパーカーさんの奥さんや娘に対する“愛”。
周囲からは歪んでいるように、常軌を逸しているように見えても
抱いている本人にとっては唯一の、純粋な愛。
ティム・バートンらしい、愛だな、と。
出てくる人出てくる人みんな不幸への道をまっしぐら、という状況にも関わらず
「奥さんであるルーシーが羨ましいかも…(不幸だけど)」なんて思ってしまう。
悲劇的なんだけど、殺人自体が快楽になりかけていた彼に
最後救いが訪れたのだと思いたい。
復讐だけが魂の救済…そう謳い上げていたスウィーニー・トッド。
想像していたよりも良かったです。ジョニー・デップの歌声。びっくり。
悪役判事役のアラン・リックマンとのやりとりをもっと観たかった気も。
「パフューム ある人殺しの物語」での役といい、いい印象の残らない
役が続いているように思えて「…不憫」にも感じるのですが、
柊は彼の声が好きなのです。例え好色な役であっても…うううっ。
ミセス・ラベットさんを演じたヘレナ・ボナム・カーターもゴシックな雰囲気がはまり役。
「もしも彼女が…」と想像するのはせんないことなんだけど。
だけど…誰しも他の選択肢を持っていたにも拘らず、その行動を選んだわけで。
やっぱり運命だったのかなあ…。なんて思うとせつない限りです。
ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッジ
偶然、ポスターにその名前を見つけなかったら足を運ぼうとは思わなかったかもしれない。
脚本 小林弘利
小林さんってあの小林さんだよね…?昔コバルト文庫で聖クレアシリーズとか書かれていた…。
な、懐かしいっ。小説はやめてしまったのかなあとか、今は何をなさっているのだろうとか
あの優しい作品世界が大好きだったから、ずっと心のどこかで気になっていたんだー。
そんなわけで、どんなお話かもよくわからないまま観に出かけてしまいました。
*「ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッジ」公式HPは→
こちら
“反抗したって何も変わらないってことを知ってる”…だから何も言えない。何も出来ない。
「ネガティブ」って言葉やそんな姿勢は何だか今の世相をぴたり反映している気がするなあと
感じました。
だからといって本当に何もしなかったら、それこそ何も得られないじゃないか!なんて
言葉で伝えるのは簡単なのですが。
頭で考えて、行動する前に結果を予測して、そして諦めてしまうって…寂しい。
でもそこで「うぬ!」と行動できるエネルギーってどうすれば湧くものなのか
知っている人がいるなら教えて欲しいぜ!って気持ちもわからないではない…。
市原くんのモノローグ、声を聴いていると「青春映画」という気がします(笑)
市原くんの声、好きだなあ…と映画を観ている間中ずっと思っていました。
(でもあの半分ずり落ちているようなズボンの履き方だけは
足が短く見えるし、今風といえど格好良くないと思うのだけど。)
しかし…
謎のチェーンソー男。その発想は一体何処から(笑)
原作は滝本春彦さんの小説のようですが未読です。
この内容は、原作に忠実なのかしら。チェーンソー男の正体とかもっと詳しく
描写されていたりするのでしょうか??気になります。
市原くん演じる山本くんの友人、渡辺君の中途半端ぶりなんかは柊にも多々
身に覚えがありますね…。内心ぎくぎくとしたりして。
山本くん、渡辺君それから能登君三人のやりとりは何だか可笑しくて懐かしくもありました。
劇中、彼らが作って歌った楽曲として「根性なし」という曲が流れるのですが
ユニークで好きな感じだなあと思ってたら作詞作曲が今井千尋さんでした。
サムシングエルス、解散しちゃって悲しい…と思っていたら映画のエンドクレジットで
お名前を発見。俄然嬉しくなりました。
全くの余談ですが。
この映画、柊は金曜日夜、レイトショーで観たのですが
柊以外一人の観客もいませんでした。
「貸切みたい」というのはこれまで幾度か経験しましたが
本当に本当に自分ひとりだけで映画を観たのは生まれて初めてでした。
「私一人のために上映してくださって…ひええすいません。」という気持ち(笑)
贅沢、というよりは不安な気持ちの方が勝っちゃいますね。こんなときは。
小林弘利さんのお名前、よくよくあちこちのポスターを眺めたら
2月9日公開の「L change the World」にも脚本家として参加されているのを発見。
今は小説ではなく脚本のみで活躍しておられるのかなあ?
SFでも、ファンタジーでも小林さんオリジナルの優しい物語にまた
出会えたら嬉しいのになあなんて願ってしまっています。
テラビシアにかける橋
一人で、さびしさを埋め合わせる為に想像された国じゃなく
二人で、言葉交わして作り上げられた国、テラビシア。
そのことにとても大切な意味が込められているように感じました。
*「テラビシアにかける橋」公式HPは→
こちら
二人で作り上げた大切な国だから、物語の終盤に悲しい出来事が起こっても
そこに一人で引きこもるようなことはしない。
決して自暴自棄になったり、自分を粗末に扱ったりしない。
そして自分以外の存在に優しくなれる。
自分をそんな風に大切に思える相手にめぐり合えたことは
きっと大切な意味があるって思えます。
まだこんなに子供なのに、心に痛い思いをしなければならないなんて…と
子供が涙する場面はとても胸をつかれたけれど、
そのことを乗り越えて子供は人に優しくなることを知り、大人にも近づいていくのですね。
二人の想像力の豊かさが、それぞれの抱える寂しさ、人恋しさから生まれたものだとしたら…
と思うととても切ないのですが。
『チャーリーとチョコレート工場』で意地悪な女の子を演じていたアナソフィア・ロブが
ここではとってもキュートな女の子を演じてます。
同一人物!?とびっくりするくらい魅力的な女の子に変身(笑)
今後もいろんな映画に出演が決まっているそうなので、新しい作品で今度はまた
どんな役柄を見せてくれるのか楽しみです。
アメリカン・ギャングスター
家族を愛し、妻を命がけで守るその手で容赦なく人を撃ち殺す。
たくさんの麻薬中毒者、過剰摂取による死亡者を踏み台にして莫大な富を得る。
教会で、日々の食卓で神に感謝の言葉を唱えながら一抹の後悔も、良心の呵責も
感じていないように見える。
相反する感情と行為が一人の体の中に存在していることがどうにも不可解で、
観ている方は不安を募らせてしまう…。
*「アメリカン・ギャングスター」公式HPは→
こちら
柊の中でデンゼル・ワシントンといえば「フィラデルフィア」の弁護士役のイメージが
ずっと鮮烈に残っているため、こういった悪役を演じることが今ひとつピンとこなかったのですが
こうしてスクリーンの中で観る彼は何処から観ても“フランク・ルーカス”その人で
うーん、あらためて役者ってすごいなあなんて感心してしまいます。
表情が消されたその目の奥で、何を考えているのかわからない怖さ。
富を得ても、決して目立つ行動を取ろうとはしなかった彼の本当に欲しかったものって
一体何だったんだろうって考えてしまいます。
対するラッセル・クロウは賄賂を決して受け取らない麻薬捜査官。
柊の中ではどちらかというとラッセル・クロウの方がギャングのイメージに近いのですが
これまたそのイメージを覆す演技で、フランク・ルーカスの正体を次第に掴んでいく場面は
緊張感ですごくどきどきします。
(女癖が悪く“正義”に徹しすぎていないところが良かったのかも…?)
この二人が物語を引っ張っていくのですが、競演シーンは意外なほど短くて。
でもだからこそ濃密な印象を残したのかなあとも思います。
実話ならではの後日談に「え!?」と思ったりして。
エンドロール後にもちょっとした(意味深な?)映像があるのでこれからご覧になる方は
一応最後までご覧になられた方がいいかと思います。
あのシーンだけでも、監督がどんな意味を持たせたかったのかって考えてしまうと思うので。
薬物中毒にはなりたくないし、どうしてそんなものを試したがるのか
理解できない柊なので、それで巨万の富と権力を得られる構図が
どうにもわかんないのですが…欲が人の良心を食い潰していくことだけはわかります。
映画を観ていて一番“悪”く感じたのは賄賂を執拗に要求する警察官たちでした。
2時間半を超える大作でしたが不思議と長いとは感じませんでした。
KIDS
原作の主人公よりも大分年齢が上の配役だなあ…と思いつつ(笑)
傷って言葉は痛みとか大きさとか深さとかいろんなイメージ湧かせるけれど
その人の「過去」や「歴史」でもあるんだよな、なんて思いました。
それを自分の身に引き受けるってことは、優しさだけでしてはいけない行為のような
気がしてちょっと考えてしまった…。
小説では主人公二人がまだ小学生だったこともあって、
傷を移す能力を一種の“遊び”のように捉えていても違和感なく受け入れられて
アサトの純粋さもまだ大人になる過程にあるからこそ、と思えたんだけど…。
*「KIDS」公式HPは→
こちら
泣ける展開…のはずなのに泣けなかった…というのが柊の感想です。
泣けそう…なのに泣けない。
何故だろう。詰めが甘いからか、演出に不自然なものを感じたからなのか
そこんところは観終えた後もよくわからないままです。
女の子のような顔をしたアサト=小池徹平くんのイメージも
今までにないワイルドな役柄の玉木宏さんのイメージも
どっちも違和感はなかったんだけどなあ。変だなあ。
原作でのSHIHOは決していい印象ではなかったのだけど、
出来る事ならこういう人であって欲しい、っていうふうに
脚本が書き換えられていてそれが救いに感じられました。
まったくの余談ですが、ごく普通の女の子という役柄の栗山千明さんもいいけれど
ゴーゴー夕張みたいな強烈な役柄もまた観てみたいなあ・・・と思う今日この頃です(笑)
小説にはない役だった泉谷しげるさんがとってもいい味出してました。
ガラが悪そうなんだけど、でも実はあったかいという雰囲気がぴったり。
チーム・バチスタの栄光
「おやー。田口医師が女性化している…」とか「破天荒なキャラクターは
阿部寛さんのおハコだけど、白鳥調査官のイメージとはちと違うような。」とか
観に行く前は配役に“?”なものを感じていた柊ですが、
いざ物語が始まってしまえば「おおっ!チーム・バチスタの世界だっ!」と
どっぷり嵌ってしまえました。
(原作を読んで展開を知っているにも関わらず)術中の緊張感はスリリングで、
思わず力入ってしまいましたー。
*「チーム・バチスタの栄光」公式HPは→
こちら
竹内さん演じる田口医師は原作に比べるとかなりボケ味が強い気もしますが
阿部さん演じる白鳥調査官のアクの強さとは上手い具合に調和されてるような(笑)
阿部さんの持つコメディセンス…(というのでしょうか。)は絶妙で、
何度も笑ってしまいました。欲を言えばもっと暴れて欲しかった…とか??
ミステリの部分は誰が犯人でもおかしくない…という引っ張り具合と
最後の最後、「あ!」と言わせる部分の演出がなかなかうまかったと思います。
役者さん自身が持っている色が、役柄に上手く反映されてる気がしました。
桐生医師には吉川さんが持つストイックさが、
垣谷医師には佐野さんが持ついかにもあやしーい雰囲気が、
看護士大友さんには井川さんの二面性ありそうな感じ?なんかがぴったりでした。
医療ミステリの怖いところは、「もしかして現実にも起こりえたりする?」と
思わせるところです。
病院という、ド素人には踏み込んでいきにくい場所で起きる人の生き死にについて
「これは医療ミスか、それとも避けられない死だったか。(はたまた殺人か!?)」なんて
判断つけるのは難しい…。
患者の側に立てばお医者さんを信頼するしかないし、だからこそ
その気持ちを裏切られてしまうなんてことはあって欲しくないわけで。
そんなところもちゃんと描かれていたんじゃないかなあと思います。
L change the WorLd
「デスノート、Lのスピンオフ作品にしてはやたら演出がホラーちっくだ…。」と
思っていたら、エンドロールで監督が中田秀夫さんというのを知りました。
「リング」等の監督さんじゃないですかー…ああ、納得(笑)
*「L change the WorLd」公式HPは→
こちら
L、といったらやっぱり頭脳戦、息詰まる推理戦を期待してしまうのですが
そんな展開にはならなかったのがちょっと寂しい気もします。
やっぱりライバルとなる天才(キラ)が存在しないからかなー。うーんうーんうーん。
最期の23日間、引きこもって過ごすのではなく、太陽の下に出て
新しい人と出会い、自分自身の足で行動するLの姿を観られたのは
それはそれで嬉しかったりもするんですが…ああ、観る方はいっぱい期待してしまって
贅沢なのぞみを持ってしまうんだなあ…なんて(笑)
新しい死神(=新種ウイルス)の発想もここ何本か同じようなテーマの映画を
続けて観てしまっている為、新鮮味に欠ける印象が。
(「バイオハザード」シリーズや「アイ・アム・サム」など。)
感染の恐怖を映像化したものはちょっと食傷気味かもしれないな…。
Lを外に引っ張り出したのは…キラの存在だよね??
キラとの対決やデスノートの事件があったからこそ、だと柊は思ってます。
あの事件で、キラの存在ってLにすごく大きい影響を与えた筈。
たとえ考え方は違っていても。
Lがキラをどう思っていたか。事件についてどう感じていたか、
そこんところをもっと掘り下げて、今回の事件に絡ませてくれたら良かったのに、
なんて思います。
部屋の外に出て、自分に助けられるかもしれない命を救おう!とするのは
Lからキラへの挑戦状のようにも思えたから…。
まあ、それは柊の感傷だったりもするんだけど。
Lが男の子に告げた
「一人天才がいても、世界は救えない。」という台詞にある
“天才”とはキラのことでもあるし、L自身のことでもあると思ったんだけど、
それは深読みというものでしょうか。
子供たちと接するときの不器用そうなLの表情が印象的でした。
出来ればL には死ぬまでに一度でも恋をしてもらいたかった…そしたらきっと
もっと世界が違って見えたんじゃないかなあなんて思ってしまいました。
エリザベス ゴールデン・エイジ
人としての脆さを露呈したかと思うと、常人ではあり得ない強靭さを示したり。
エリザベスって本当にこんな人だったんじゃないかって思わせるケイト・ブランシェットの
演技はとにかく凄まじいものがあり、この映画の見所はその一点に尽きると思います。
*「エリザベス ゴールデン・エイジ」公式HPは→
こちら
偶然ながら先日読んだ田中芳樹さんの『月蝕島の魔物』にスペインの無敵艦隊敗走経路
なる地図が巻末に載っており、当時のイギリス史について触れられていたこともあって
映画の時代背景なんかにはどうにかついていけました。
でなければ、字幕を読むだけで必死で役者の演技や衣装、演出なんかを楽しむ
余裕は全くなかっただろうなあと思います。
本当なら前作にあたる「エリザベス」を復習がてら観ておけば良かったのでしょうが
陰謀と策略で血生臭い宮廷史にぞーっとさせられた覚えがあったので躊躇してしまいました。
臆せず再見しておくべきだったかも。
エリザベス暗殺未遂事件からスコットランド女王メアリー・スチュアートの処刑に到る過程は
前作同様なかなか血生臭かったです。(だから面白かったりもする)
拷問に使われていた“鉄の処女”は想像しただけでも痛いし残酷極まりない道具だし…。
サマンサ・モートン演じるメアリー・スチュアートとケイト演じるエリザベス、
二人の女王の対比のさせ方はとても興味深いものがありました。
どちらも女王としての威信やプライドが高く気概に溢れていて、ある意味似たもの同士と
言えそうなのに(だからか?)互いを認めることが出来なかったんだなあ…と思うと…。
カトリックとプロテスタントという宗派の違いとか、やっぱり宗教が絡むロクなことが起きないとか
色々考えてしまいました。
メアリーの処刑シーンはとても厳粛で怖ろしいほどに迫力があり過ぎて
そこだけは思わず目を閉じてしまいました…が、あとになってから何処まで描いていたのか
観損ねてしまったのを後悔してます。
後半はスペインの無敵艦隊との海戦。
描かれ方がとても絵画的で、迫力ある印象深いシーンに仕上がっていました。
それにしてもイギリスってやっぱり「女王の国」なんだなあ…なんてしみじみ思っちゃいました。
結婚や出産など、女の幸せを犠牲にして…といった観方が(予告では)されていたけれど
必ずしも結婚や、子供の存在が幸せに繋がっているわけではないような気がするし、
(それを幸せだと感じられる心を持っていなければ何かしら不満を持つだろうし)
女の幸せが何かなんて一言で言えるものじゃないよなー…なんて考えてしまいました…。
そんな風に考えると、エリザベスって決して不幸ばかりじゃなかったと思います。
常に死の予感に怯え、それを表に出すことは許されず、安らぎも求められず、なんて
考えただけでストレスに押し潰されそうになっちゃいますが、
運を味方につけ、黄金時代を築き上げて歴史に名前を遺せるほどの女性だったんだから!
精神的な強さといい、見聞その他諸々の面で幸せを感じることだってきっとあった筈だ~と思います。
いつか眠りにつく前に
とても静かな物語なので、観終えた後の感想を上手く言葉にするのが難しいのですが…。
何と言ったらいいのか…今の自分をとても許されているような気持ちになりました。
許される、という言葉を選ぶのも何か違っている気もするのですが
今の自分の生き方、悩んでいること、迷っていること、後悔していること、そのすべてを
自分自身の心でいつか肯定できるときがやってくるんだよって支えられてるような
気持ちになりました。
*「いつか眠りにつく前に」公式HPは→
こちら
いつまでも忘れられない恋をしてしまうことは幸福なことなんでしょうか。
それとも不幸せなことなんでしょうか。
この映画を観ていると、それがわからなくなってしまいます…。
ただただ、切ないなあと感じてしまいます。
幸福になるための努力をしなさい、という台詞がずしんと重たく響きます。
忘れられない気持ちや後悔があるままだとどうしても気持ちが割り切れなくて
幸福になる為の努力を怠ってしまったり、或いは求めることを躊躇してしまうのかも。
だけど迷ったり、思い悩んだりすることをこの映画は否定もしていません。
人はそれを少しずつ、少しずつだけど受け入れることも出来るんだって。
登場人物たちのそんな心の動きに胸が打たれます。
母親と娘、姉と妹。親友。
女同士だからこそ生まれる葛藤や絆がこの映画にはとても丁寧に描かれています。
だからかなあ…映画の中盤からは館内のあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきて、
多分観ている人それぞれの胸の中に思うところがあるのだろうなあと。
そしてそれを共有しているような気持ちになれたのがこの映画の一番いいところかも
しれません。
メリル・ストリープが実の娘であるメイミー・ガマーと。
ヴァネッサ・レッドグレイヴが実の娘であるナターシャ・リチャードソンと共演しています。
娘時代であったり、親子としてだったり、「あ、やっぱり似てる!」と思うと不思議と
感慨深い気持ちが湧いてきます。
ジャンパー
「世界中を一瞬で移動して歩き、旅することが出来たら…」
そんな実現不可能な夢を思い描いたことはあるけど…
映画の世界ではそれを実現できちゃうからすごい。
*「ジャンパー」公式HPは→
こちら
…とはいえその能力を喜んでばかりもいられないようで、
“ジャンパー”を狩る“パラディン”という組織もまた存在する。
この辺りには「?」と思う謎が多くてそれが物語を面白くしています。
この作品、三部作という噂を何処かで目にしたように思うのですが本当かな?
ヘイデン・クリステンセンとサミュエル・L・ジャクソンの顔合わせは
「スター・ウォーズ」の再現みたいに言われていますが
今回はサミュエル・L・ジャクソンがとことん悪役風に描かれているので
あまりそういうイメージではなかったかも(笑)
もう一人登場するジャンパー、グリフィンを演じたジェイミー・ベルが良かったです。
「リトル・ダンサー」から大きくなったことー!ってもうびっくりです。
演じている役のイメージも随分違うのでそのせいもあるのかな。
同じ能力者同士でも相容れない感じがむしろ共感出来たかも。
地球規模での追いかけっこはスピード感溢れて、スリリングでしたー。
スフィンクスの頭のてっぺんにいたら目立ってしょうがないだろう~とか
一発でジャンパーだってばれてしまうな、とか自分がパラディンだったら
そういう「一度は行ってみたいけど誰も行けない」場所に張ってるなとか
突っ込みどころも色々ありそうですがそれもまたよしってことで(笑)
狩られるのは嫌だけど、瞬間移動一度は経験してみたいな、と思っちゃいます。
ライラの冒険 黄金の羅針盤
原作を読んでいたから、三部作の一作目ってことで多分謎は残されたまま
「ああっ!続きはっ!?」っておいしいところで終わるんだろうなあとは
予想していたんですがまさかまさかそこで終わるとはー。
原作(『黄金の羅針盤』)ラストの一番の見せ場というか、二作目『神秘の短剣』に
繋がるエピソードがすっぱり抜け落ちてませんかー???
えええ、どうやって二作目に繋げるのか摩訶不思議。
もしかして脚本家の最大の腕の見せ場だったりして…(なんて
)
*「ライラの冒険 黄金の羅針盤」公式HPは→
こちら
そんなこんなですが映画自体は楽しんできました。
白くま、イオニク=バーニソンの声がイアン・マッケランだわ~♪と聞き惚れ。
ライラを演じたダコタ・ブルー・リチャーズの勇ましい女の子っぷりに魅了され。
ニコール・キッドマン演じる美しいコールター夫人のダイモンが何故あんな
意地悪な面相の金色の猿なのかと怒りを感じ(笑)
<・・・うーん、アスリエル卿がユキヒョウならコールター夫人には残忍そうな
黒豹辺りが美しくて似合いそう…と個人的に想像してしまい・・・>
ダイモンを始めとしてダスト、とか塵、とか異端とか教団とかこの世界独自の
言葉がオンパレードで原作を読んでなかったら字幕読むだけでちんぷんかんぷんに
なっていたんじゃないかと思うんだけど…実は二作目の『神秘の短剣』は未だ
途中までしか読んでいないので物語の結末が何処へ辿り着くのか知りません。
うーん、気になる。気になるので読まなくては。
一番の見せ場はよろい熊同士の対決シーンでしょうか。
イオニク=バーニソンの声にすっかり聞き入ってしまった柊は家に帰ってから
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のDVDをかけてしまいました。
「二つの塔」のラストシーン…朝日とともに崖を駆け下りるガンダルフ…
「登場が遅いんだよ~」と突っ込みを入れつつもシーンの美しさと格好よさに
何度観ても見入ってしまう場面なのです。
あ、なんだか話がずれてきたような…。
魔法にかけられて
ディズニーのおとぎ話が実写化…というより現実の世界に!?という大胆な試み…
自虐的!?とも思えるような、おとぎ話の常識への思わぬ突込みどころに
物語の前半部分はすごい大笑いしちゃったんだけど…☆
*「魔法にかけられて」公式HPは→
こちら
後半からの展開がごくごく普通のありきたりな恋愛映画を観ているような感じに
変わってしまったのが残念…といってもお姫様物語って普通恋愛物語??
アニメーション世界でも、現実の世界でもお姫様のようなポジティブな性格だったら
例えどんな世界に行こうとも道は開けるというか、ハッピーエンドに辿り着けるというか
(悪く言えば結末は同じというか)そういうことなのかなあなんて。
ああ、そんなこと思ってしまうなんてー!
物語にオリジナリティがなかったかも…なんて意地悪なことも思ってしまう。
せっかく着眼点が面白かったのに、白雪姫やシンデレラなど既存のお姫様物語の
パロディや組み合わせでラストに持っていこうという感じが安易に思えたり。
せっかく魔女をスーザン・サランドンが演じていてわくわくしていたのに
その存在感が発揮されないままだったのが悲しかったり。
映画中に流れるいかにも!ディズニーらしいミュージカルナンバーがとても素敵で
楽しいシーンに仕上がっていただけに何だかもったいないなあ。
アニメの世界から飛び出した役者さんたちがすごーく表情豊かで
ユニークな印象を残していただけにもったいないよなあ…。
一番芸達者だったのはリスだなあ…必死な演技が無茶苦茶可愛かった。
脚本!物語にもっと工夫が欲しかったですっ!!
Sweet Rain 死神の精度
伊坂さんが生み出したミュージック好きで天然ボケ?の死神、千葉を演じられるのは
金城武さんしかいない
…と柊は断言致します。
原作者の伊坂さんが「金城さんなら…」と映画化をOKしたそうだけど、
その判断はとーっても正しかったと思います。
*「Sweet Rain 死神の精度」公式HPは→
こちら
天然ボケ過ぎて浮いちゃうような、そんな台詞であっても
不思議と金城さんの声で聞くと「ぷぷぷ」と笑ってしまいます。
邦画やドラマで観たこれまでの金城さんはどうも二枚目風の印象が強すぎて
馴染めなかったけど、この「死神の精度」では海外の作品で観られる金城さんの
いいところが存分に発揮されていて良かった!
コミカルなところとか、顔は二枚目なのに三枚目っぽい内面だったりなどなど。
そんなところが役にとてもあってました。
千葉さんに限らず、この映画に出てくる死神たちはみんな何処か飄々としてます。
村上淳さん演じる死神とのやり取りも楽しかった♪
原作の三つのエピソードを一つの物語に上手く繋がるよう多少変更を加えてアレンジ。
エピソードにあわせて金城さんが雰囲気をがらりと変えてくるのが見所の一つです。
好青年からヤクザ風に変身したところは特にお見事!だったなあ…。
ヤクザの藤田さんのエピソードが原作を読んだ時は好きだったし、
映画でももちろん良かったのだけど…
三つ目のエピソード、富司純子さんが登場してからの映画の雰囲気は俄然雰囲気が
良くなりました。すごいわ。
富司さんの台詞一つ一つがとても強いメッセージ性を帯びて聞こえてきます。
だから人の一生や、生きることや、死ぬということについて死神の千葉さんが戸惑ったり
考えさせられたりする場面に観ている側も心揺さぶられてしまいます。
ラストシーンを彩るものは原作と同じ。
ずっと雨に閉じ込められていたような閉塞感が一気に晴れ上がっていくような。
富司さん演じる女性と、死神の千葉さんの交流に思わずうるうるとした気持ちに
なってしまいました。
<余談>
死神のボス、黒い犬とのやりとりが字幕だった演出も○でした。
あそこで犬が人間の言葉でしゃべったら妙にファンタジー色が強くなっちゃいそうだものね。
マイ・ブルーベリー・ナイツ
時間の流れは誰にも均一にその上を流れていくものの筈なのに、
その人の気持ちによって止まっている様にも、一瞬で過ぎていくようにも思える。
そんな不思議な感覚が映像化されているように思えました。
ざらざらした質感だったり、物陰越しに見つめる視線だったり、
電車が急にスピードを増して通り過ぎていったり…。
不思議な感覚の映像だったなあ…。
*「マイ・ブルーベリー・ナイツ」公式HPは→
こちら
「他人は自分を映し出す鏡のよう。」
そんな台詞がありましたが、ノラ・ジョーンズの演じたエリザベスこそがちょっと
地味めの目立たない印象で、他の登場人物たちのエピソードを際立たせる
鏡のような存在だと感じました。
NYにいるときと、それ以外の都市に旅に出ているときと、
格好が異なるせいもありますが、顔の表情自体が違って別人のようにも見えて。
(柊はNYにいるときの雰囲気の方が好きでした。)
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