「1つの枯葉の前に」


僕はある日コンパに誘われてその時出会った女性とつきあった、それはとても毎日が楽しくこのまま永遠の幸せがくるようにと、ずうっと願っていた。
だがそんなことを思っていたものは束の間で彼女は来月外国に行く事が決まっていてその事を隠しながらつきあっていた。
日にちが経つ度に彼女の顔は変わってきて、少しずつ僕を避けてきている
感じが見受けられていた。ある日デートの際に彼女が急に黙り込み「どうしたの、急に黙り込んで・・」と言うと彼女から「私、来月外国に行くことになった」と話をしてきた。僕は「そのことだったんだ・・今まで隠していた事って・・」と半分目に涙を浮かびながら言う。「えっ・・でも私は一も・・・」と言うと「うん、言っていなかったよ、でも会う度に君の顔が変わってきたのがわかっていたから何かあると思っていたけどまさか外国に行くとは思わかったよ」と言い、徐々に涙が目を掠めてきている。そして彼女は息を殺して「来月の20日に○時□分の飛行機で行くからもしよかったら見送りに来て・・・・これが最後なんだから」と言い、黙って走って行ってしまいそれから彼女とは会うことなかった。会わない間抜け殻状態がつづき彼女が旅立つ日が来て
しまった。当日僕は彼女の事をふりきる事ができず空港にむかった。向っている最中僕は不運な事に交通事故にあってしまい、目が醒めた時には彼女は
海外に行っており、見送る事も伝える事もできずベッドで泣いていた。
退院後僕は彼女と記念にしていた場所へ向った。行ったからって彼女がいる
わけではないが、だけど足は動いていた。着くと突然の雨にうたれながら
一緒に泣いていた。
夏が過ぎ、僕は彼女の事を忘れずに仕事をしている・・だけどなぜあの時事故にあってしまったんだろうと悔やめば悔やむほど悲しくなってくる。
そんな事を考えながら一年が過ぎ、あの場所に来ている。ここに来てあの時、楽しかった出来事が脳裏に浮かんできて心の中は少し和んでくる。
また夏が終わりそして・・・秋風が僕の髪をなびかせ葉は徐々に色を変えようとしているのにもかかわらず僕の心はまだあの時のままだった。
 私はあの時、恋もこれで終わったと思った、しかし・・ここに来て本当に
彼は来れなかったのは理由があったのではないかと一年がすぎてから考えている。なぜそんな事を考えたのかは、一昨日友達が私と同じ別れ方をしたという
ことを聞き、初めて彼の事を考えた。それまでは、仕事を中心に考えていた
から・・・彼の気持ちなんてと。そう考えているうちに自分の気持ちが抑え
きれず、会社に有給届けをだして空港会社に電話をかけ、日本行きの手続きをすませた。帰ってきてから荷物を準備してその日は過ぎた。
つぎの日朝目覚めると空は悪く雨が降っている。でも私はどうしても彼に
会いたくてどうすることもできずタクシーを呼び、空港へ向った。
空港へ着くも、雨のせいで飛行機は飛び立つ事ができず、私はただ・・・・
待つだけだった。待っている間、一年前の事を思い出していた・・・
あの時もこんな雨が降っていた事を。
一年前・・・私が出発する日雨が降っていた、この雨は私達の心の涙かしらと
思いながらタクシーに乗り、乗っている間来るのを期待していた。
空港に着き、彼を待ってたが一行に来る事はなく自分が乗らなければ
ならない便にも乗らず待った、・・・しかし一夜が過ぎても彼は来る事は
なく、仕方がなく昼の便で飛び立った。
そんな事を考えてたら雨が止んできて飛行機が飛び立つ事になり私は日本へ
向い、気持ちは高まってきていた。
私が乗っている飛行機は日本に着き、成田空港から私達が心に残っている
場所に向った。しかし彼の姿はどこにも見当たらない・・そんなのは
当たり前だけど、この場所で待っていたかった。時間は過ぎ、日は暮れ
空は暗くなってきた、仕方がなく近くのホテルを探し明日もここに来ようと
思い、ホテルに泊まった。泊まって眠る時も彼の事を考えてなかなか
寝付かず朝になってしまった。
私は着替えあの場所に向った、今日こそは会えると信じて・・・。
やっぱり会う事はできず彼のアパートに行く事を決め、行ったが彼の名前は
なく、違う人の名前がついていた。果たして彼はこの街にはいないのだろうか
と不安が増してきていた。私の気持ちはどうすればいいのかわかないまま
ホテルへ戻った。戻ってからも不安は消える事ができず途方に暮れていた。
つぎの日も会う事はできず、とうとう私が帰る日が来てしまい荷物をまとめていた。だけど最後の最後まで諦める事ができず、あの場所に着くと、大木の
葉は徐々に緑から黄色・・そして・・・
私も葉と同じく彼の事を・・・・。
「・・・いやっ、こんな感じじゃ・・・私」と思った時、私の耳に。
「僕は君の事ををずうっと待っていた、一年前の夏から秋、冬、春、夏
そして秋・・・もう君と会う事はできないと思っていた、だけど僕は今、君に
会えた・・・ずうっと待っていてよかった」と涙を流しながら話す。
 目を疑ったが確実に彼は私の前に立っている。「私もあなたに会いたかった
あなたの事を忘れたことはないよ、あの一年前から・・・。でもどうして
あなたは空港に来なかったの?」と聞くと「君が外国に行く日、僕は病院にいて
行く事も伝える事も何もできなかったんだ」と言う。彼女は「えっ・・
どういうこと」と聞いてくる。「当日僕は確かに空港へ向ったんだ、だけど
交通事故にあってしまい気がついたら三日が経っていてどうする事もできず
ただベッドの上で泣くしかなかった。「・・・私達の恋って運命なのかな」と照れながら言う。「さあ・・でも僕達の恋もこの枯葉と同じかもねっ」と
地面に落ちている枯葉を一枚拾う。「えっ・・どういう意味なの」と
不安気に言う。「また新鮮な恋ができるということだよ」と赤面になりながら
言い、二人はその場から去り枯れ葉だけが舞っていた。


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