輝きの風景 Ocean View

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第五分 旅立ち


落ち着いてもう一度画面を見た。相変わらず「パスワードを入力してください」と出るだけ。周りはすべて真っ暗。・・、そういえばシリアのお母さんはどうしたんだろう?今まで何度もシリアの家へ遊びに行ったことがあるけど、お母さんはいなかった。その時は仕事に行ってるんだろうと思ってたけど、今思えばお母さんの話なんて聞いたことがない。どうしたんだろう?
そんなことより、まずはこっちの問題。さて、どうしよう。やっぱり後を追った方がいいだろう。心配だし、なによりシルアは僕のたった1人の大親友だ。いつも、助け合ってきた心の友なのだから。よし、それじゃパスワードを・・・?はぁ・・・、なんてこった。入力することが出来ない。そうか、シリアの家のパソコンは、家族の人じゃないと使えなくなっているんだ。キーボードに指紋を調べるセンサーとかついているんだろう。さすがだ。何とかしないと、でもどうする。もちろん僕はシリアでもないし、そんな指紋を持っていない。と、なると・・・。どうやら、この解除しないと。どうやって、解除しようか。ふと、ある考えを思いついた。まずは、パソコンの電源を消し、また起動させる。すると・・。やはり。「キーボードに手を置いてください」と出た。やっと土俵に立つことが出来た。さて、どうするか。
ヘルプで、解除の仕方を探ったがやはり出ていない。当たり前か。やはり、解除のパスワードを入力しなくては。勘だけが頼りだが、やるしかない。最初は当てずっぽうに打っていた。その後も、二十分だろうか、もしかしたらたった五分くらいだったかもしれないが、その後もパソコンと向き合った。
だがやはりできない。僕はどうしたらいい・・・・。ただ、パソコンが出来るだけで、親友の1人も救えないのか・・・・。無念さが目頭を熱くした。その時だった。突然、パスワードを入力する所になんと、勝手に入力されていたのだ。いつの間に・・・・。とにかく、そのままEnterを押した。そして、インターネットの世界へと旅立った。たった1人の親友を救うために。


仲間の接続書
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