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2005.11.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
<兄ちゃんからの電話>


会社にいると。
兄ちゃんから携帯に電話がかかってきた。



兄「いま俺会社の研修で東京に来てんだ。暇だったら夜でもメシ一緒にしようかと思って」


だそうな。
母から噂で兄ちゃんが東京に来ることは聞いていたが。




私「いいよ。どこで食べる?兄ちゃんどこにいるの?」


兄「俺は人形町」


私「人形町か・・・どこがいいかな」





私「えええ!?やだよ。銀座にしようよ、銀座。人形町から銀座って近いっけ?」


兄「お前な、俺は東京全然わからないんだよ。お前新潟にいて、『岩室って近いっけ』って聞かれてわかんのか?」


私「・・・わかんない」


何故だか若干キレ気味だ。



それでも結局。
銀座のスペイン料理屋に行くことになった。
最初それを私が提案すると。



「お前な、俺をどこかの社長だと思っているのか!?」



とまたもキレていたが、「たぶん1人4千円くらいだと思う」と言ったら納得してくれた。



<兄ちゃんとスペイン料理>


8時過ぎにスペイン料理屋で落ち合う。

数日前、銀座で社長からお鮨をおごってもらったらしい。



「前はザギンでシースー?今日はザギンでペインスー?」






・・・ペインスー?
ペインスーに兄ちゃんは少し興奮気味だ。



「お前好きなもの頼んでいいぞ。ただし一品1000円以内な」








料理が次々と運ばれてくると、目を丸くする兄ちゃん。




「(イベリコ豚をつまみあげながら)お前!これは新潟だったら350円くらいで食べれるぞ!」
「んんん!これも新潟だったら400円だ(チーズをつまみながら)」





そんなに東京と新潟の物価って違ったっけ?





私「これはただのハムじゃないんだって。スペインのイベリコ豚なんだよ?」


兄「そんなこと言われてもイベリコなんて知らん」


私「越後もち豚みたいなもんだよ」


兄「ああそうか。わかりやすい説明をありがとう」


なんやかんや言いつつも、食べ物も飲み物もどんどんオーダーさせてくれて、とても気前のいい兄ちゃんだった。



「お前、こんなこと一生に一度だからな」とは、言われたけれども。





<兄ちゃんと私の結婚>


私「そういえばね、お母さん、私のこと本当に結婚紹介所に登録させようとしているよ」




兄ちゃん爆笑。


兄「あははははは!ありえるな!まあ、俺も結婚したし。お前だけ残っているから心配なんだろ」


私「そうなんだけどさ。『今度帰ってきたら一緒に登録に行こうか』だって」


兄「おかんも心配症だっけな。この間『フイがこのままだったらどうしよう』みたいなこと言うから、『どうせ30過ぎになったら50過ぎのハゲの秋葉系でも連れてきて、「デキちゃった」とか言って結婚でもするんだろ』って言ってやったら、『やだ!そんなの困る!何とかして!』とか言って焦ってたけどな。ほんと、冗談が通じないところがおかんのかわいいところでもあるんだけど」





人を使って、なんてヒドイ冗談を・・・。
本気にする母親も母親もだけど。




ああああ、きっとこの年末に実家に帰っても、その話になるんだろうな・・・・。





<兄ちゃんとマイオイ君>


兄ちゃんの息子。
マイオイ君。
案の定携帯の待受けはマイオイ君だった。



「この顔がかわいんだよな~」と言って、マイオイ君の泣き顔をうっとりしながら見ている。






私「でもハネムーンベイビーだったんだよね」


兄「そうなんよ。いまどき『ハネムーンで盛り上がっちゃいました』みたいにできちゃうなんて。コントでもあるまいし」


私「最近のコントでもないと思うけど・・・」


兄「そうだな・・・。とにかくな、お前簡単に子供なんてできるから気をつけろ。俺だってまだ作る気なんてなかったんだから」


私「そうなんだ」


兄「最初クミコ(←お嫁さん)が『最近腹が張っている』とか言うから『う○こが溜まっているんだよ』『そっか、う○こか』なんて話していたくらいなんだから(笑)」




マイオイ君、ヒドイものと間違われている。



私「兄ちゃんは、出産の時に立ち会ったの?」


兄「おお、立ち会ったよ。頭がボロンと見えたときには涙が出た」


やはりな。
何気に私以上にドラえもんや感動系の話には弱い兄ちゃん。
自分の子が生まれる瞬間、涙しないはずがない。


兄「それにしてもあの瞬間見たら、母は偉大だと思うしかないな。おかんにも頭が上がらない」


私「へー」


兄「あんなに苦しそうに力んでいる姿は、男にはないぞ。一瞬で全身が真っ赤になるくらいだからマックス・パワーだ。クミコなんか、最後医者にキレてたぞ。『あと何回リキめばいいんですか!』ってな(笑)」


私「へぇ。やっぱり相当つらいんだ」


兄「俺の友達でやっぱり子供産むときキレてな。後で恥ずかしくて医者に会えないくらいだって言ってた」


へえええええええ。
そんなにキレるもんなんだ。
いつのことになるか、またいつかやってくるのかもわからないけど、憶えていたら私は冷静に対処しよう(と思う)。



<兄ちゃんと父の自慢話>


仕事の話の流れから。
私の上司の話になった。
あんまり私が上司のこと言うから。


兄「お前そのうち○○さん(←上司)と結婚しました、なんて言うなよ?」


私「しないよ。60過ぎてるんだよ?でもその○○さんの息子が超ハイスペックなの(嬉)」


兄「へえ?どんな?」


私「××大学(←有名私立大学)でアメフトやってて。いまはメガバンクのエリート!」


「へえ」と言って兄ちゃんが食いついたのは、アメフトの部分だった(兄ちゃん、元ラガーマン)。



ちぇっちぇっ。
もっと違うところ食いついてよ。



私「とにかく上司自慢の息子だよ。・・・・会わせてくれないんだけどね」


兄「そういえば、親父もお前のこと自慢してたぞ?この間」


私「え!うそ!」



父が私のことを自慢するところなんて聞いたことない。
父は自分のことを自慢するのは大好きだが、家族のことを自慢している姿なんてついぞ見たことがない。



そういうのは照れる性分だと思っていたし、そもそも自慢するくらいに思ってくれているの?




兄「少し前なんだけどな。親父がべろんべろんに酔っ払って俺に電話かけてきて。『今すぐ来い』って飲み屋に呼ばれてさ。面白そうだから行ったんよ」


私「うんうん」


兄「飲み屋に行ったら、超酔っ払ったティーチャーズが三人いてさ(父は小学校の教員です)『おおおう、こっち来い』って親父に手招きされて。クソ酔っ払ってたよ親父」


私「へぇ。で?で?」


兄「で、すげぇ酔っ払った親父が言うのよ、ティーチャーズに向かって。『俺の娘はすごいんだぞ』って」


私「・・・・」







なんかジーンとした。




そりゃ何か頑張れば、直接褒めてくれたりした父だけど。
酔っ払って思わず他人に自慢しちゃうほど、私のこと認めてくれているなんて知らなかった。



あのちょっと不器用でB型のガキ大将な父が。



こんなに頼りない私だけど。
何か言っちゃ、すぐに実家に泣きつく自立しきれていない娘だけど。



それでもこうやってなんとか一人で東京でやってきたことを、認めてくれているのかな。
本人がいない、他人の前で。
思わず自慢しちゃうくらい。






なんだか父のことも、私自身のことも、少しだけ誇らしく感じた。







飲み屋で酔っ払いながら、私のことを自慢している父の姿が思い浮かんで、胸が熱くなった。








兄「で、親父は言うんよ。『俺の娘はGカップだ』って。相当自慢してたよ(笑)」





お・・・・・






・・・・お父しゃん?(T-T)





なんじゃそりゃ?

娘の自慢するところがバスト!?



胸を熱くして滲んでいた涙が、別の力で零れ落ちそうになった。




兄「そう言われたら俺も仕方ないからさ。『そうなんすよ、ブラジャーとかとか干されていると片側に傾いじゃって傾いじゃって』とか言っちゃってさ(笑)」


私「ひどい!なんなん、それ!そんなの全然自慢する事じゃないじゃん!しかも私Gカップもないよ!」


兄「知らんよ。親父がそう言ってたんて。でも親父にはこれ俺が言ったって内緒な」






がはーーーーー!
ひどすぎる!
落ちがあまりにもひどすぎる!



あまりにひどすぎて。
爆笑してしまった。



あああ、もっと別のことで自慢できる娘にならないと。




<兄ちゃんと>


すっかりご馳走になった。
昨日ふさいでいた気持ちが、復活した。




まさかあの憂鬱感を払拭するのが兄ちゃんだったとは。




自分のことを「運がいい」と言う人。
自分の事が好きな人。
人好きされる人。
タフな人。
悪口に湿気がない人。


それを勝手に「陽性な人」、と私は言うのだけど。


兄ちゃんがそういう人物だったことに、今回改めて気付かされた。
本当にむかつくことが多いんだけど。
仕事の話とかもしていて。
やっぱり敵わないと思った。


昔から負けたくないと、いろいろライバル意識を燃やしてはいたのだけど。
いつも最後にはやっぱり敵わない。
それがくやしくもあり、誇らしくもあり。



意外と。
屈折したブラコンかもしれない。



ペインスーな兄



母親に「フイにおごってやっている」と自ら電話中。





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Last updated  2005.11.10 23:16:09
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