Love Love Love...

天国への手紙 試し読み頁




■天国への手紙  著者:江原 啓之

試し読み頁から持って来ました^^;




プロローグ


 あなたは、自分の「いのち」について、そして「たましい」について、
考えたことがありますか?
自分がどこから来て、どこへ行くのか。
今は確かにここにある「いのち」がなくなるとき、自分はどうなるのか。
「そんなことは考えても仕方がない」「考えるのが怖い」
「縁起でもない」という人も多いでしょう。

 でも、もしあなたの愛する人が亡くなったら? 
あるいは、あなた自身が死に直面したら? 考えたくないかもしれません。
けれどそのとき、「いのち」や「たましい」についてまったく
考えていないと、苦しみや悲しみは募るばかりでしょう。

 私はスピリチュアル・カウンセラーとして、長年にわたり、
人々の悩みに耳を傾けてきました。愛する人を亡くして悲しみにくれている方や、
ご自身の余命を宣告されて絶望の淵に立っている方からのご相談も数多く受けました。

 そんななかで痛感したのは、私たちが自分のいのちの成り立ち、
たましいの行方について深く考え、理解することができれば、
多くの人が苦しみから立ち直り、前を向いて生きていけるということ。
それと同時に、亡くなった人への「供養」という行為についても、
習慣や儀礼ではなく、本当に心のこもった営みにすることができるということです。

 「天国からの手紙」(フジテレピ系列)というテレビ番組があります。
「愛する人の死」という悲しみのなか、周囲にスピリチュアルな事象が
起きるようになった、という方々からのご相談を受けて、
私が現地に赴き、亡き人からのメッセージを受け取って、
それをお伝えするというものです。

 番組をご覧くださった方には、すんなり理解していただけるでしょう。
愛する人の死という衝撃的な事実に立ち向かわなくてはいけなくなった
人々にとって、霊的真理、すなわち「肉体は滅びても、
たましいは永遠である」という真理を理解することが、
どれほどの救いになることか。
それは番組に出てくださる相談者の表情に、はっきりあらわれていると思います。

 私は、別に奇跡を起こしているわけでも何でもありません。
ただ冷静に、亡くなった人が今どうしているのか、何を望んでいるのか、
ということをご遺族にお伝えしているだけです。
それが、故人のたましいの浄化を促すと同時に、ご遺族のこれからの人生に光をともし、
さらには番組を見てくださる方々に霊的真理をお伝えすることにつながるなら、
とても意義ある仕事と考えています。

 「科学的なことでなければ信じない」と言う人もまだいるでしょう。
けれど「科学」では解明されないことが、この地球上に
どれほどあるでしょう。実は「ほとんどのことが科学では解明されていない」と
言う科学者もいるのです。

 スピリチュアルな事象は、「非科学」ではなく、「未科学」なのです。
霊的真理を信じるかどうかは人それぞれ。
押しつけるつもりなど毛頭ありません。

 ただ、愛する人を失った苦しみ、やがて自分にも訪れるであろう死への恐れ、
そういったものを少しでも癒し、すべての人が、単なる儀礼ではなく、
本当に亡くなった人の幸せを願う、愛に満ちた供養ができるよう、
サポートしたいと思っています。

 この本はそのために書きました。人は死んだらどうなるのか。
亡くなった人が喜ぶ本当の供養とはどういうものか。
現在の葬送の儀礼や習慣は、霊的視点からみてどうなのか。

 多くの人が、今までロには出さなかったけれど、
心の奥底では知りたかったこと、知っておくほうがいいことについて
書いてあります。

 そういった霊的真理を理解し、正しい供養を実践することは、
すなわち、亡くなった人の存在を決して忘れることなく、
私たちの限りない愛を天国へ届けるということ。

心をこめた「天国への手紙」を書くということです。

 おかげさまで「天国からの手紙」は多くの方にご覧いただき、
私の著書も計五十冊を数えるまでになりました。
それはスピリチュアリズムの考え方や、霊的世界の存在を自然な形で
認識する人が増えたということでしょう。
だからこそ、今、この本を出す意味があると考えたのです。

 巻末には、「供養」という名目で多額なお金をだまし取られる
という被害をなくすために、「『間違った霊能力者』の見分け方」を掲載し、
巻末特別付録として、死後さまよわないための
「スピリチュアル・エンディング・ノート」(遺言ノート)もつけました。

 人生という旅は、いつか必ず終わりを迎えます。
けれど、それは決して不幸なことではありません。
死はすべての終わりではないのです。
たましいは、永遠です。
自分のいのちとたましいについて、
そして死について考えることを恐れず、冷静に見つめてください。
霊的真理を理解し、心のこもった本当の供養をしてください。
それが、あなたの人生をより深く、
より充実したものにすると確信しています。
この本が、愛する人を亡くした方、
死を恐れるすべての方の心に寄り添い、励ます一助となりますように。
そして、いのちとたましいの真実が多くの人の心に浸透し、
故人の平安を願う、愛に満ちた「供養」が多くの人々に広まりますように。


1.「いのち」と「死」の真実

★たましいは永遠
 いのちとは何か。そして、死とは何か。
 この命題については、今まで多くの宗教家や哲学者、
 文学者がさまざまな解 釈をしてきました。私が本書でご説明するのは、
 霊的視点からみた死の定義です。
 私たちは、肉体だけの存在ではありません。
 たましいをもつ存在です。肉体の上に、
 幽体と霊体というエネルギー体が重なり、この現世を生きているのです。
 死とは、たましいが肉体から離れることです。
 肉体が車、たましいが運転手だと考えるとわかりやすいでしょう。
 死とは、運転手が車を降りて、もといた世界に戻るということ。
 それだけのことなのです。
 私たちの肉体は、現世を生きるためだけに通用する乗り物です。 
 死んだあとは、ご遺体となって、荼毘に付されます。


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