8月のひまわり

8月のひまわり

ブー助のこと  


子宮口が全開してるのに出てこない!
院長が、私のお腹に乗り、もう1人のDrが下から吸引して
ようやく産まれました。が!元気な産声もなく、仮死状態でした。
私の憧れてた「感動のご対面♪」はなく、医師達が私の視界から外れた所で
慌しく動いてるだけ。「どうして泣かないの??」頭の中は、混乱状態!
か弱い泣き声を聞けたのは、約30分後でした。
色々な処置が終り、対面した時は「可愛い」とは思えない顔をしてました。
赤ちゃんらしくない顔をしてたのです。

朝になり、ぶー助を看護士さんが連れてくるのを楽しみに待っていたら、
院長が・・・。「出産時のストレスのせいか、痙攣が強いので○○病院の
未熟児集中治療室に運びますので。。。」
もう、頭の中は真っ白!結局、一度も抱く事も無く、頭をなでなでしただけで
見送ることも出来ず、運ばれて行く救急車のサイレンを聞いていました。

私の退院後、ぶー助に会いに行き、保育器の中で小さな身体中、
管やコードに繋がれた姿を見た時、言葉がでませんでした。

退院するまでの一ヶ月間、毎日のように母乳を搾り届けました。
一進一退しながらも日に日に、変化いていくブー助。
母乳も足りなくなるくらいまで成長し、状態も安定していきました。
保育器からでて、初めて抱いた時は涙が溢れました。
その時、初めて「赤ちゃんって、こんなに重いんだぁ~。」と
命の重さを実感したのです。

退院の日は、朝から大雨。
それでも、嬉しくって、ベビー服を用意し迎えに行った事を思い出します。

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