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風の吹くまま 気の向くまま
有栖川有栖
『女王国の城』
『動物園の暗号』
『乱鴉の島』
『幽霊刑事』
『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』&『作家の犯行現場』
『スイス時計の謎』
他の新本格作家はどろどろした作風が多いように感じるのですが、それとは雰囲気がちがって、純粋な論理やトリックを真正面から取り上げているのがこの作家の魅力。短編が多いので、取りかかりやすいです。
この本は、4つの短編からなっています。
「あるYの悲劇」
クイーンの『Yの悲劇』へのオマージュとして書かれた作品。読み始めて、どこかで読んだと思っていたら、その『Yの悲劇』をとりあげたアンソロジーで読んだのを思い出しました。
ダイイングメッセージの「Y」を巡って推理が展開されますが、なるほどそういうYもあるのかと思いました。鍵は「名前」です。
被害者の父親の存在がいい。青春の切ない一コマを感じさせられた。
「女彫刻家の首」
「首のない死体」がモチーフで、犯人は意外でも何でもなく、首のない理由が意外なのです。火村助教授があることばに注目して解明されますが、ふつうならそんな一瞬、聞き逃しちゃいそうです。
「シャイロックの密室」
犯人の立場から語られる倒叙もの。密室はどう作られたかというのが中心。しかしこのトリックは科学の発達した今のトリックらしいなと思いました。こういうのなら密室のトリックはどんどん開発できそうですね。でも専門的な知識がないと思いつきもしない・・・。
「スイス時計の謎」
アリスの青春時代の友人たちが登場してきて、ちょっと感傷的なアリス。その友人たちの昔の言動の描写を読んで、中学・高校生から二十代に入った頃って、なんだか分からないけどいろいろなことに対して「万能感」とか「うぬぼれ」とかいうのがあるよね、と思いました。
これはトリックも何もなくて、純粋に、論理だけで犯人をあてることができる作品。ちょっとそのロジックは一回読んだだけではよく理解できなかったので、そのあたりを何回か繰り返して読んだら、なるほどそうなるしかないなと納得しました。「読者への挑戦」がどこかに入ってもよさそうでした。
有栖川有栖さんは、そろそろ読みたいなと思う頃に、コンスタントに本を出してくれるので、とてもうれしい。怒りがあったり感傷があったり、読んでちょっと切なくなるときがあります。(2003.12.28)
『白い兎が逃げる』
火村&アリス、光文社のノベルズ初登場のようです。4つの作品が入っています。
「不在の証明」
これもどこかで読んだと思っていたら、講談社ノベルズ『本格ミステリ02』に入っていたのを思い出した。題の通りアリバイがテーマですが、双子が出てきて攪乱されます。犯人は・・・意外でもなかったなあ。
「地下室の処刑」
何やらどろどろした題だし、ハードな展開か?と思ったけれど、ちゃんとしたミステリだったので安心した。(出てきた人たちは、一応過激だったけど)犯人の動機が「これもありなの?」と思うような、でもそういうのも出そうだなと思うような動機。こんなやつイヤだなあ。
「比類のない神々しいような瞬間」
ダイイングメッセージがテーマ。これはもう、驚くしかない。それこそ「比類のない神々しいような瞬間」で、被害者すら意図していなかったものがダイイングメッセージにあったことで解決。溜飲を下げただろうと思えてしまった。
「白い兎が逃げる」
途中からこの人あやしいと思い、トリックも見当がついたけれど、動機が分からなかったんだなあ。そしたら動機が意外なところから明らかになって、はっきりした。話は火村が追究する場面の前で終わっていて、犯人のそのときの心理が、追いつめられた兎のような描写になっていたのが印象的だった。(2003.12.31)
『暗い宿』
「宿」をテーマにした短編4本がおさまっています。ひとつは少し前に読んで、今日読んだのはあとの3編。
「暗い宿」表題作。
アリスがひょいと出かけた先で泊まらせてもらった廃業寸前の民宿で起きたふしぎな出来事。その後、解体中のその宿から白骨が発見されて・・・。
殺人者は、ふつうの顔をしてそこにいる。日常に隠れた怖さを感じました。
「ホテル・ラフレシア」
石垣島のホテルで開かれるミステリーナイトのオブザーバーとして招かれたアリスと火村。何やら訳ありの夫婦と出会うが・・・。
最後の暗転がとてもつらいお話でした。「ホテル・カリフォルニア」の曲が切なさそうに流れる。歌詞はほとんど知らなかったのですが、ふしぎな歌という印象を受けました。
「異形の客」
ある温泉旅館に顔を包帯とサングラスで隠した客が泊まる。またしても偶然そこに泊まっていたアリスが、その客の泊まっていた部屋で殺人が起きたのを発見する。いったい何者なのか。そして美容整形の医師、ひきこもり青年、世間を騒がせている狂信者集団との関連は・・・。
顔を隠した客と聞けば、やはり、あのトリックでしょう。
「201号室の災厄」
偶然ホテルの部屋を間違えた火村が、その部屋で死人を目撃する。その部屋の泊まり客である来日ロックミュージシャンは、知らないうちにこの部屋で殺人が行われたと言うが。火村はその謎を解くことになってしまう。
エレベーターで、階を間違えて降りてしまったために降りかかってしまった火村の災難。ありがちなミステリを皮肉ったかのようなラストに、そうだよねえ、ふつうはそうだわ・・・と激しく同意したのでした。(2004.4.17)
『モロッコ水晶の謎』
おなじみのミステリ4編が収録されています。
さらっと読める佳作です。
「助教授の身代金」
助教授というと火村さんですが、別の「助教授」さんが誘拐されます。
なんですが・・・途中でどういうことなのか、わかってしまいました。でも「共犯者」がわからなかったな~。
身代金目的の誘拐というのは失敗するのに、後を絶たないのがふしぎですね。
「ABCキラー」
クリスティの『ABC殺人事件』によせた短編。
話の中で、ポアロの言葉に批判的な部分がありましたが、現実には有栖川さんの言うとおりだと思いました。
殺人を犯した人物とは別の、悪意の存在が、断罪されずにいるというのが不気味でした。
「推理合戦」
短くてすっきり。アリス、わかったのはいいけど、意地悪ですね。
「モロッコ水晶の謎」
占いを信じるということはこういうことか・・・と思いました。そういうことも、あるかなあ・・・賭けだけど・・・。
筋とは関係ないけど、気になった文を。
「人は、親しくなった友人にうち明け話をするのではない。このように、通りすがりの者に人生の重さを戯れに吐き出す。だから、私は火村から聞けない話があるのだろう。」(2005.4.4)
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