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2009.10.02
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カテゴリ: お父さん。
人の死というのは、

喪主の主人は、死を受け入れることもできないまま雑務におわれた。

お父さんが亡くなる前、
私は色々なことがあり、
前嫁からのイヤがらせもなどもあり、かなりまいっていて。
心療内科に通っていた。
薬が強くて有名なところに通院していて、
副作用にも苦しめられていた。


この悲しみも受け入れられないままでの、超多忙な喪主の嫁。
人混みもまるっきりダメで、頭も回転しない、年中貧血のような、
まともな状態ではいなかったので、
主人は私を心配していたが、気丈にふるまった。
できてしまった。
自分で言うのもなんだが、しっかりやっていた。
母を支えることをつらぬきとおした。

お葬式は、ごく身内をあつめたお別れ会とした。
そこで遠くの私の両親は、ホテルをとった。
全部で4部屋だっただろうか。
主人が動揺した。


主人の知り合い?友人?がやっているからという理由で、
探しもしないで選んだセレモニーホール。
そこは、“スカイホール”という名前だった。
主人も名前なんか知らずにそこに決めて会場に行ったので驚いたそうだ。
会場に入ると、天井1面が空模様だった。


先ほどの、ホテル、、、
私の親が勝手にとって、私達の部屋までとってくれた部屋。
そこは、、主人が幼少の頃毎日お父さんを迎えに行った思い出深い広場の前のホテルだった。
そんなこと、私の両親が知る訳もない。
私も知らなかったのだから。
ここは観光地で、ホテルや旅館は沢山あるのだが、、なぜここだったのか。
私達に与えられた部屋は、“326号室”。
この部屋だけ、その広場の真正面でその待ち合わせの道路が見渡せた。
私の家族の部屋のほうからは、隣なのに一切見えないのだ。
“326号室”、、娘の空の誕生日は、3月26日。

亡くなった日は、主人の誕生日。
お葬式の日は、引っ越そうとしていた建物の地鎮祭の日となった。
(そこには引っ越ししなくなった。)

とろあえずの雑務がさった静かなセレモニー会場、
お父さんのカラダと、主人と、私の3人きり。
突然、主人がお父さんをつかんで泣き叫んだ。
ものすごい衝撃だった。
何を言ったらいいのか、まったくわからなかった。
だだ静かに、涙をこぼしてそこにいた。


そこにいた。
のは、お父さんの中身もそこにいた。
ただ静かに息子を見ていた。

この時主人に話したかどうかは、思いだせない。

主人がお父さんに言った言葉の返事が、私に即返ってくる。
私は、お父さんをよく知らなかったのだが、
返ってくる言葉は、お父さんの話し方そのままだった。

この時主人にお父さんの言葉を話したかどうか思いだせないのは、
精神状態や薬のせいなのか、
このころはパワー不足で、つながるってことがとても大変だったから。
自分の意識を保てなかったりね、、。
なので思いだせない。

人が帰って、主人側の親族だけの静かな夜。
この時はもう話していたのか、いないのか。
何を話したのか、まったく記憶にない。
が
いい夜だった。
主人と親族は残り、 
私はホテルへ帰り、翌日お葬式だというのに時間ギリギリまでこんこんと眠り続けた。
眠り続けたというよりも、眠らせてもらった。
私はこのお父さんの死がある前は、ずいぶん眠れなくなってしまっていて、
どれだけ強い睡眠薬を飲んでも、眠れない時は眠れない状態だった。
ご飯もほとんど食べられず、子どもにつきあってカッパすしに行っても、
ちゃわんむしを半分食べて、もう食べれれない。
そしてこの人混みに入れないで、車にもどるほどの状態だった。

なのに、
この日は睡眠薬も何も飲まずに就寝。
朝、私の実親や姉達が携帯に電話をかけても電源が切れている、
チャイムを鳴らしても出てこない。
しかも部屋の電話は、なぜか鳴らない。
どうしたどうしたで、フロントにカギをあけてもらうなって騒いでいたそうなのですが、
誰からの電話なのか部屋の電話が大音量で鳴り時間ギリギリの起床。
あれ?おはよう。と廊下にでるしまつ。
部屋の電話を姉が確認しても、やはりつながっていない。
どうやって起きたの??と言われる。

“ゆっくりでいい”
の声に従い、ぼーっとする頭で、
“服はここ”“あれをもって”“薬はあそこだよ”“次は○○”という脳内指示のもと、
そのとおりに動くだけで、自分だけじゃなく勝手に周りのことまでが進んでいく。

喪主の奥さんが大寝坊の訳ですが、、、なんにも困らずお葬式が始まる。
お葬式で、なぜか会場の誰より大泣きをする。
お父さんの死とか、そーゆーことを越えた涙だった。
お母さんは私にまかせて欲しいと、お父さんに誓う。

お父さんが煙になってあがった時、
彼は(主人)は、空を見上げていた。

私は、彼を見上げていた。



お父さんは、
私の中の悪いものをぜーんぶ持って煙となった。
私の中の抜け落ちたパーツを、
親族が集まるという奇跡で、埋めてくれた。


せめてもの、息子の尻拭いだった。


ひさしぶりに、安堵してぐっすり眠ったは、お通やの夜だった。


真っ青は空が広がる、お葬式会場。
キラキラ輝く、326号室から見える広場。
お父さんのしてやったりな、えっへんな感じが流れてくる。

そこに記されていた言葉、目に飛び込んで来たホテルのキャッチフレーズが、

            “人生は旅”


そう、人生は旅なのだ。
彼はまた旅に出かける準備をしていて、、、

あぁ、今わかった。
先日の手紙は、次に旅にでるところを決めた。
ということだったのだろうか、、。




お父さんが煙になったあと、

“ことばを伝える”役割が始まった、、。



声聞こえだしただと?
ことばを伝える?
はー?なに言ってるの??
と思われるのは当然だと思う。

心療内科に通ってたやつのことだから。
頭いっちゃってるんだよ。と、
この記事を読んで思われても当然だ。
なにせ、
私が1番そう自分で思っていたからだ。
“あー頭がおかしくなったんだ”と。
通院もしていない、
薬も完全に抜けた今のこのカラダでも、
その疑いは今も持ち続けている。

それでも、
起こった事実は、事実で。
お父さんの最大のプレゼントだったのだろう。
と思っているよ。

ありがとう、お父さん。







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Last updated  2009.10.03 01:29:20
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